オンライン版「ビールゲーム」を開発しました。

ビールゲーム…それはみんなでビールを飲みながら人生について語り合…わずに、黙々とビジネス・ゲームをプレーするもの。

アメリカMIT(マサチューセッツ工科大学)で考案され、「システム思考」や「サプライチェーン」について学ぶツールとして、日本でも研修に取り入れられてきました。システム思考やサプライチェーンが何かは他に説明をゆずります。

これまではみんなで集まって、アナログのゲームキットを使い、黙々とやる流れでした。導入と振り返りはわいわいやります。さらに、その後の打ち上げは、僕が勝手につけた「リアル・ビールゲーム」へ。

こんな今だからこそ「ビールゲーム」!

新型コロナウイルスの影響で、人が集合して何かを行うのはすっかり難しくなりましたし、集まろうと思う気持ちもかなりくじかれている気がします。

感染拡大の初期、マスクやトイレットペーパーが店先から消えたのは記憶にしっかり刻まれたと思います。つい先日も、薬局で「うがい薬」が消えていました。

なぜそんなことが起きるのか?

きっかけはメディアかもしれませんが、実際に何が起きて、どうしてそうなるのかを筋道立てて説明するのは、実は意外と難しかったりします。

社会集団に起きる力学と、モノに起きる現実的な力について、ビールゲームは十分に物語ってくれる魅力を持っています。

こんな状況の今だからこそ、ビールゲームは改めて見直されるのではないか、そんな気がしています。

(…と先見性がありそうに書いていますが、会社のパートナーにオンラインでやりたいんですよねーとつい先日言われ、実現しただけなので、すべて後からこじつけです。すみません!)

オンラインに向いているビールゲーム ー オンライン研修に最適のツール

そもそも、ビールゲームはオンラインにめちゃくちゃ向いてます。

ルールのひとつに「他プレーヤーとコミュニケーションを取らない」があるんですね。

同じ部屋でプレーしていると、どうしても隣の人と話をしたくなってしまう。でも、オンラインであれば、離れた世界でそれぞれの問題に向き合うことになるので、より現実味が増してむしろいい。

テレワークが多くなって人材育成の難しさが叫ばれていますが、こうしたオンライン・ビジネス・ゲームを活用した教育手法や、実際の実務をゲーム化するような手法は今後主流になるかもしれません。

ムダに叫んだり叫ばせたり、脅したり泣かせたりして、社畜根性を早期に育てようとするような対面手法はそのうちなくなると思います。

私たちに求められるのは、離れている相手の立場や気持ちを理解することができて、適切なコミュニケーションを取れること。場所を問わず、様々な情報や材料を組み合わせて新しいアイデアや提案ができること。そして、物理的な環境に左右されずに、セルフマネジメントのもとに一定の成果をあげられることだと思います。

開発もオンラインで

パートナーからやってみたいと言われ、その日の午後に、以前アナログでビールゲームを一緒に開発した友人に連絡を取って、オンライン会議を始めました。

僕にとっては色々な思い入れがあるので何とか進めたくて、最初は2人であーでもないこーでもない言ってましたが、勢いで「とりあえずゲーム盤つくるぞ!」となって、なんとか友達の協力のおかげで1週間くらいで作り上げました。

高度な技術は持ち合わせていないので、とにかくゲームが楽しめれば良いと思い簡単なつくりにして、細部には遊びの要素も入れつつ一気に仕上げました。言い出したパートナーの方も巻き込んで3人でワイワイと。そしたら、やはり2人では気付かないバグや、新しいアイデアが出て来て「三人寄ればなんとかってやつだな」としきりに感心。

ゲームも大事ですが、オリエンテーションと振り返りがとても大事なので、そちらも力を入れて完成。

最低4人いれば、プレーできる仕様となっています。


万一、ご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、弊社サイトからお気軽にお問い合わせください!


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