見出し画像

地下鉄内で突然訪れた車イスユーザーの絶望

先日の出来事。

約3ヶ月ぶりに美容室へと出かけた私。地下鉄を使い、一人で久しぶりの外出だった。最近は近所のスーパーとドラッグストアにしかほぼ出かけておらずお家に引きこもっている。そのため地下鉄を使うのは月に一度の通院の時くらいでその時は付き添いをしてくれてる人がいるから、一人で地下鉄を使っての外出数ヶ月ぶりだった。

私の美容室まで行くには地下鉄を乗り換えしなければならない。駅員さんに「乗車依頼」をして行きは特に問題なく乗り換えて、目的の美容室へと辿り着いた。
車イスユーザーが地下鉄に乗るときは駅員さんにお願いをして降りる駅に連絡をしてもらい、スロープを出してもらって地下鉄に乗り、連絡を受けた降りる駅で駅員さんがスロープを持って待っていてスロープを出してもらって降りるのだ。
これをしないと段差があって車イスユーザー一人では地下鉄に乗ることは出来ない。

美容室で伸び切ってガサガサの私の髪をカット・カラー・トリートメントをしてもらいスッキリ綺麗な髪へと生まれ変わった私の髪。久しぶりに綺麗になった髪に心も晴れやかになり、るんるんで家へと帰ろうとしていた。
この時までは…

美容室最寄り駅で駅員さんに乗車依頼をして地下鉄へと乗り、乗り換え駅へと向かった。
乗り換え駅に着き地下鉄のドアが開いた瞬間に私は絶望した。。。

スロープを持って待っているはずの駅員さんの姿がないっ!!!!

ウソだろ…どうやって降りるんだよ…降りれない…終点まで行くしかないのかと絶望した。終点まで行ってしまったら家からかなり離れてしまう。いつ帰れるのかわからない状況になってしまう。
不安になりながら駅員さんがいないかキョロキョロ周り見ていると、たまたま近くにいた人達が声をかけてくれた。
「どうしたんですか!?降りるんですか?!」
「そうなんです…駅員さんに頼んであるのにいなくて降りれないんです…」 
「えっ!近くに駅員はいないですよ!とりあえず降りましょう!!」

そう言ってたまたま近くにいた人達が3人集まってくれて車イスを持ち上げ降ろしてくれた。
私が困っている事に気づいて声かけてくれて、降ろしてくれた人達がいてくれたおかげで無事終点まで行かずにすんだ。その人達の行動が本当に嬉しかったし、ありがたかった。

助かりました。本当にありがとうございます。と心からの感謝を伝え、私は駅事務室へと向かった。
「○○駅で乗車依頼をしてたはずなんですけど、今いなかったんですけど…たまたま近くにいた人達が降ろしてくれたから今ここに来れてるけど降りれなくて終点まで行ってしまうところだったんですけど…」

「あー…すいません。連絡ミスでお客様が乗っていた地下鉄の1本後の地下鉄だと思ってました」
乗車駅が悪いのか、降車駅が悪いのかはわからないが、降車駅に駅員さんがいないというのはあってはならない事。今回はたまたま降りれたから良かっただけでミスでは済まされないと思う。
二度とないように指導しますと言ってはいたが私が受け取った駅員さんの印象は、降りれたんだからいいじゃん!間違えたもんはしょーがないでしょとでも言いたそうな雰囲気だった。

降りたい駅で降りれなくて終点まで行ってしまうかもしれない絶望を考えてみて欲しい。
余計な時間と労力がかかる。
私達車イスユーザーは手伝ってもらわないと地下鉄やJRには乗ることが出来ない場合が多い。
私達はお願いする立場ではあるけど、やってあげてるんだからちょっとくらいミスしてもいいとはならない。
この降車駅に駅員さんがいなくて車イスユーザー降りれない事件は全国各地で度々起こっているらしい。
私は今回初めてだったけど度々起こっているという衝撃。
突然訪れる絶望。
人為的ミスは仕方ないのかもしれないが、今後起こらないようにするのなんて簡単なはずだ。
乗車する時間を正確に伝える。たったこれだけで塞げる絶望は多いはず。

今の世の中なかなか出かけられないけども、こういう事があると余計に出かける気がなくなってしまう人もいるのではないかと思う。

スロープをいちいち出してもらわなくても、自分で乗り降りできる段差のない仕様に早くならないかな。
そうなればみんなハッピー!だが、なかなか経費などのいろんな問題もあるから難しいだろう。駅員さんに頑張ってもらうしかない…


もう二度とあの絶望は味わいたくない。

サポートしていただけたら嬉しいです😭コロナが明けたらディズニーランドに行きたいです。よろしくお願いします🙇🏻‍♀️使い道はnoteで紹介させていただきます。