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【場面緘黙克服記①】場面緘黙になる前の様子 0歳~3歳


ハルが場面緘黙を発症したのは4歳になったばかりの
幼稚園の年中に進級した時です。
それまではどんな子だったかを振り返ってみます。


0歳


ほかの子に比べると発達がゆっくりめ
首据わり、ハイハイなど体の発達は標準だが
他者とのかかわりや物への興味が薄かったような…。
すごく遅れていたというわけではありませんが
同じ月齢の子がやっていたことを
何か月か遅れてやっていたような気がします。

1歳


歩き始めは1歳ちょうどのころ。
意味のある言葉らしきものもしゃべりだしたが
なかなか増えず、そのことで悩みました。
意思の疎通もあやしい。
人見知りで、慣れない場所も苦手

2歳


2歳前半まで宇宙語を話していました。
3歳近くなってようやく2語文、3語文というかんじだったでしょうか。
動くものが大好き。
電車(プラレール、Nゲージ)をすばやく動かして楽しむ。
未就園児クラスに通うが母子分離はできなかった

3歳 、年少の1学期


誕生日を迎えてすぐに入園。
ぎりぎりおむつがはずれる。
なかなか慣れず、1学期はよく泣いた
未就園児クラス担当の先生がついていてくださったおかげで
時間をかけて慣れていった。
幼稚園に慣れてきたら、先生とも友達ともよくしゃべるようになった。
劇の練習では大きな声が出ていたのに、本番は緊張して
セリフが言えなかった

プレイセラピーに通っていたが、そこではほぼ声は出さず
祖父母と会ってもしばらくは声を出さない
途中からとてもおしゃべりになっていた。

園以外で友達と遊ぶときは
ほとんど母のそばを離れずに遊んでいた。

3歳、年少の時は緘黙ではありませんでした
敏感さや慣れにくさはあって、あとから思えば…ですが
時として緘黙傾向もありました。

・幼稚園は3日目から朝泣かなくなった。
・入園してから、顔にアトピーが出た。
・指しゃぶりをする。服の袖口や襟をかじっている。
・発達テストの結果は、ほぼ月齢並み。
・5月後半から、よく幼稚園の友達の名前が出るようになった。
・指しゃぶりを注意するとやめる
・音とにおいに敏感。におい=納豆、トイレ
音=サイレン、電気工事、クイズ番組のブー、
・いやなことはテレビで戦いや争いのシーンを見ること
・幼稚園のプールは、泣いたけど最後に入った
・参観日、いつもと違う雰囲気に、朝の支度をしない、歌わない、
(いつもはできている)
・同じ食べ物ばかり欲しがる(パン、そうめん)
・手先を使うことが苦手だから、どんどんやるようにしよう
・友達とよくしゃべっている
・給食の跡片付けなどよく手伝いをする
・感覚過敏が強く出る。火、花火、シャボン玉、泡、海、飛行機音、
雷、虫の声、慣れない場所・人、いとこ、おじさんが苦手。
・反抗期?なんでもイヤイヤ
・食べない、寝ない、トイレに行かない、帰りたくない
・家にいる間中 母にベタベタ
・怖かったプールが好きになる
・言葉が増え、難しい言葉を使う
・いとこが生まれたが見ようとしない。受け入れられない
時間をかけて受け入れられるようになってきた
・数か月前より恥ずかしがり屋に。
・月に2度のプレイセラピー。先生としゃべれなくなった。
先生「言葉が出ていないわけじゃないから、精神的なものだと思う。」
・他人との接触を嫌がる。

3歳、年少の2学期

・ハルはクラスで一番のおしゃべり
元気で、こどもらしくなった。「早く幼稚園に行きたい!」
帰ってくると「もっと遊びたかった」。友達が大好き。
喋りすぎていつも声がかれている。

・歌ったり踊ったり、着替えも幼稚園ではよくできている。
給食も、家での食事も良く食べる。

・運動会は気まぐれ。お遊戯は、隣の泣いてる子を見たり、旗を見たり
思い出したように踊ったり。列を外れて戻されてしょんぼり。
並んで歩くのはちょっと苦手みたい。

プレイセラピーでは「知的にも問題なし」と月一回になった。
相変わらず先生とはしゃべらない

・幼稚園では、担任と補助の先生以外の先生とはしゃべらない。
ほかの先生が教室に入ってくると、かたまってしまう。

・参観日は、歌わない、踊らない、工作を促されてやる

・怪我をしても絆創膏はいや

・劇の発表会。普段の練習では大きな声で楽しく演じていたが
本番では、泣いてセリフが言えなかった。

「ハルがクラスでいちばんのおしゃべり」だなんて
本当に驚きでした。後にも先にも一生ないことでしょう。

この話を聞いた時のことを思い出しました。
先生「給食の時、だれがいちばん大きな声でよくしゃべってるかな?
と見ていたら、ハルくんだったんですよ~」。

このころは、いろんなことができるようになって
ああ、この子は楽しい気持ちで過ごしていれば
いろんなことができるようになるんだな、と思いました。
まだ慣れていなくて、幼稚園に行きたくなかった頃は
支度もぜんせんできませんでした。
できない不器用さが、行きたくない気持ちを作っていた、とも言えます。

3歳、年少の3学期

・プレイセラピー。前半30分はもじもじしていたが
後半になり急に家にいる時のように(先生と)しゃべり出した

・一年に一度しか顔を合わせない親戚の新年会。話しかけられると照れて
ふざけて答えない。楽しそうではあった。

・新学期一週間は泣いて幼稚園に行きたがらない。入園以来の大暴れ。
3日目に理由が分かった。「もうすぐ年中だね」という話をしたので
冬休み明けに年中になると勘違いしたようだ。

・いつクラス替えをするのか不安になっていたので、先生に話すと
特別優しくしてもらえたみたいで先生が大好きになる。
昨日まで泣いて行くのを嫌がったのに「早く幼稚園に行きたい。先生に会いたい」と泣くようになる。

・かるたで負けるとすごく悔しがる。ずるをする。

・人を思いやる気持ちが出てきた。「お母さんにやさしくするね」

・入れなかった集団遊びに だんだん入れるようになってきた

・また指しゃぶりをよくするようになった

・暗がりが怖い。幼稚園の観劇で、暗くなった時少し泣いたが
物語が始まると最後まで楽しむことができた。

・給食の先生の所にひとりで「ごちそうさまでした」と言いに行った。

・初めて両親と離れ祖父母の家に泊まりに行った

・器用になった。お箸、ボタン、はさみ、絵
クラスで一番に工作を仕上げた

・誕生会で、(全園児&先生の前で)自分の名前が言えた。
その後参観(誕生月の親だけなので、母親二人だけだった)は歌やゲームを楽しくやっていた。(親が大勢見ている参観ではやらないのに)

・「リズム」はとうとう一年間やらなかった
(週に一度「リズム」の時間があります。リトミックのようなもの)

・肌を出すのが嫌
・寝るのが嫌(暗くなるから?)

・怒られたりすると痒がる。自分が怒られたのではなくても。

これが3月までのメモです。
緘黙になったのは、この後の4月からでした

浮いたり沈んだり、不安になったり楽しくなったり
いろんな葛藤がありながら一年かけて幼稚園に慣れていきました。

まさか緘黙になるとは思わなかったなぁ。
緘黙という言葉すら、知りませんでした。

幼稚園二年目から緘黙になるというのは、珍しいパターンだと思います。
緘黙であっても、そうでなくても、繊細な子には 新学期に入る時に
特に丁寧に接してあげたいですね。

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