はる

3人の子をもつシングルマザーです。 自身の離婚、子らの不登校の中で考えたこと、今自身が…

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3人の子をもつシングルマザーです。 自身の離婚、子らの不登校の中で考えたこと、今自身が通っているカウンセリングでの気づきを綴っていこうと思います。

最近の記事

春におもう。

ヒイラギのサクラがひとつ咲いた。 第一志望の国立こそ残念な結果だったが、私立の第一志望、かなり厳しいと言われていた大学に合格することができた。 ヒイラギ、本当におめでとう。 今日は晴れて大学生になったヒイラギへの一方的なラブレターである。 ヒイラギのどこが好きと言って、なんと言っても顔が好きだ。 スラリとした姿が好きだ。 低い声が好きだ。 可愛い字を書くところも好きだ。 実は優しいところも好きだ。 勝負となると、鬼のような恐ろしさで戦いを挑んでゆく彼が大好きだ。 そん

    • お兄ちゃんの卒業。

      我が家の長男アキトが高校を卒業した。 小学校5年生から不登校。 前籍校は1年で中退。 そこから5年の時を経て21歳で通信制高校に編入。 24歳、晴れて卒業の日を迎える。 それは同時に私の「不登校生のお母さん」からの卒業の日でもあるのかもしれない。 これからアキトは自律訓練などを経験して就職を目指してゆく。 思えばアキトの今までの学校行事の写真はぎこちない笑顔。 とりあえず口元だけニカッと笑顔の形だが、痛々しさ満載だった。 入学式や卒業式も、名前を呼ばれる時だけ参加、と

      • お父さん、というもの。

        去年の年末だったろうか。 アキトと一緒に外出したところ、知人にばったり会った。 「アキトォォ」 抱きしめる知人。仮にシゲルさんとしておく。 シゲルさんはもともとは元夫の友人だ。 ご近所さんだった。 子供の好きなシゲルさんは当時まだ独身で、まだ幼稚園児だったアキトをとても可愛がってくれていた。 私たち家族が引越してからなんとなく疎遠になってしまったものの、私たち夫婦が離婚したことやそのいきさつ、子供たちが次々と不登校になったこと、特にアキトが強迫性障害で苦しんでいることを

        • 歯医者さんのこと。そして相談することについて。

          長男アキトのかかりつけの歯医者さんは心療内科の先生からの紹介だ。 アキトは嘔吐反射がある。 治療してもらう時、吐き気がしてしまう。 私はこれがなかなか理解出来ず、我慢するしかないね、と言い聞かせてきた。 幼い頃から通っている歯科で、何度も嘔吐反射の為、治療が中断した時、「口が開けられるようになったら来てください」と言われた時は、うちの子は歯医者にも診てもらえないのか、うちの子がヘンですみません、くらいの気持ちだった。 その頃の私は自己肯定感が自分と息子たちに関して、共に

        春におもう。

          ゴールの少し前

          「不登校児の母」歴14年目の春を迎えた。 いや、「元不登校児の母」なのか。 とりもなおさず、我が家の3人の息子たちは学校やら予備校やらに通っているから。 でも、私はいつでもまた「不登校」になるかもという思いでいる。 「不登校」ではなくても「引きこもり」とか。 人生最後の日まで「元」を付けることはできないだろう。 最近、3人全員が絶賛不登校のときを知ってる人達に 「いやぁ、はるちゃんちも乗り越えたよね」などと言われる。 一応カタチはそれなりに「乗り越えた」っぽいが、あの

          ゴールの少し前

          それぞれの春

          今日は我が家の次男ヒイラギの迎えた「春」のお話。 先日、無事に高校を卒業し、今日無事に某大手予備校生となった。 やはり第一志望を諦めきれない、と言われた日。 やっぱりな、と思ったのだ。 このひとはそういうひと。 そもそも大学まで続く附属高にいて、周りはみんな内部進学するクラスにいたのに、突然の「外部受験」発言。それも国立。 誰もが無理と思っていたが、ヒイラギは不屈の努力で周りの評価を次々と覆していった。 最後には「ヒイラギ、絶対大丈夫だよ。頑張れ」と言ってもらえるまで

          それぞれの春

          卒業のうた

          卒業式だった。 まずはヒイラギ。そしてナツキだ。 双子なの? と聞かれることも多いけれど、ふたりは年子の兄弟。 ヒイラギが中学浪人したので、同学年だ。 ふたり揃っての高校3年生だった。 全日制マンモス校のヒイラギの卒業式には保護者は参加できず、オンラインで見守った。 今日はナツキの卒業式のおはなし。 ナツキの学校は他県に本校がある、小さな通信制高校・分校。 卒業式は時節柄、何回にも分けて少人数で時間をずらして開催された。 校長先生がひとりひとりに手紙を読んではな

          卒業のうた

          将棋の神様。

          早朝バイトから帰り、いつものようにポストを開ける。 コトン、と何かが倒れる音がした。 受験を数日後に控えた、ヒイラギの部活の先生からのメッセージチョコレートだった。 『ヒイラギが精一杯力をだしきれるよう、将棋の神様とともに祈っています 』 我が家の次男ヒイラギの人生のほとんどは将棋とともにあった。 始まりは商店街の将棋大会。 幼稚園に入園したばかりの頃だった。 駒の動かし方も知らないまま参加して、盛大に負けていたけれど、周りのおじさんやおじいさん達が寄ってたかって可愛

          将棋の神様。

          23歳の高校生。

          ドラマのタイトルのようだが、これは我が家の長男アキトのお話。 息子たちも今回から名前で。とはいってもあくまで仮名。 私の「はる」は季節の春から。 なので息子たちも季節の名前です。 アキトは小学校5年生の運動会翌日から学校に行けなくなった。 理由は今もよく分からない。 大人になった今、少しずつ話してくれる。 きっと気持ちをコトバに変換できるようになったのだろう。 それを聞くたびに私の胸は痛かったり、怒りに震えたりもするけれど、話をしてくれて素直に嬉しい。 受験をして入っ

          23歳の高校生。

          ハンコにおもうこと。

          ある日、役所から一通の封書が届いた。 開けてみると『あなたの離婚届を受理しましたよ』というお知らせだった。 2011年の年末にメモ書きのような書き置きを残して夫がふらっと出ていってから3年。 夫婦関係を改善するべく努力してきたけれど、1年ほど前からは本当に居場所がわからなくなってしまった。 私も探そうとは思わなかったけど。 ありがたいことにそれまでの蓄えや両親からの援助があり、いますぐ路頭に迷うということもなかったし、何より息子①の強迫性障害がかなり悪化していて、弟たちふ

          ハンコにおもうこと。

          プロのちからをかりる。

          カウンセリング1回目。 このクリニックにはふたりのカウンセラーさんがいるのだけれど、私は息子①と同じカウンセラーにお願いすることにした。 まずは『ほんとによく来たね』と褒められる。 あと何を話しても守秘義務があるからね、大丈夫だよ。と。 前回の受診後、得体のしれない不安感は去りつつあって、そのことよりも『これからの自分をどう生きていくのか』みたいなものが大きかった。 不安もそうだけど、自分の中のネガティブな気持ちとどう付き合っていけばいいのか知りたかったのだ。 これから

          プロのちからをかりる。

          きっかけ。

          この夏、体調を崩した。 始まりはドライアイ。 そこからあれよあれよと身体のあちこちがガタついてくる。 不安が止まらなくなった。 体調への不安だけだったのがすべてが不安になる。 頭のなかには不安しかない。身体が不安で爆発しそう。 不安で喉が塞がれるような感じ。 いてもたってもいられない焦燥感。 これはアカンやつやん。 病院いこ。 受診したのは息子①がお世話になっている女医さん。 最近付き添いもしていないのですごく久しぶりにクリニックに行く。 『あれ?今日はお母さんなの?

          きっかけ。

          noteはじめ。

          毎日ひらくnote。 そんな場所に自分も書いてみようと思います。 はる。アラフィフ。シングルマザー。 三人の子をもつ母です。 この夏からカウンセリングに通いはじめて、今、人生初の『感情の棚卸し』作業中です。 このnoteもそのひとつかも。 どうぞよろしくお願いします。

          noteはじめ。