見出し画像

日本の若い方の頑張り、英語コミュニケーション、日本および外国の文化パワーについて -ジャパンエキスポに行って感じた事あれこれ-

今日の投稿は、私にしては珍しく、仕事がらみのことを書こうと思います。(仕事といっても、個人の趣味から事業化を模索している段階なので、まだまだ本業として名乗るには抵抗があるレベルなのですけれど。)

先日、パリで行われたジャパンエキスポに出展参加してきました。
世情に疎いため、実はジャパンエキスポの存在自体を知らなかったのですが、過去には4日間で25万人も集まったこともある大きな催事なのですね。人生、何がどう転ぶか分からないもので、そこへの参加の機会を得ました。コロナを挟んで3年ぶりの開催ということもあり、事前情報ほぼゼロの状態での参加です。

ジャパンエキスポ自体は、マンガ・アニメ・ゲームが主であり、コミケやゲームショウに近いかと思います。その中で、私が参加させていただいたのは、日本の伝統工芸をテーマにした一画で、その一帯のブース出展者は日本から来られた方が大半を占めていました(プラス、私のような海外に居ながら日本のクラフトを作っている人が参加)。

若い方の頑張り

普通に考えると、伝統工芸エリアは、アニメ・ゲームのエリアとの温度差が大きいですよね。それを緩和するためなのか、伝統工芸エリア内に小ステージを設けて日本の若手ミュージシャンが集客する建付けになっていました。もともと芸能分野に疎い私は、彼ら彼女らの事を知らなかったのですが、後から実家の母に聞くと知っているそうです(ので、それなりに有名な方々かと。。。知らなくてスミマセン)。

彼ら彼女らは恐らく20歳代。異国の地で堂々とパフォーマンスを繰り広げる、日本の若い方のパワーに感じ入りました。私が日本にいた最後の頃は、20歳代の方と仕事を共にすることはほとんどなく、若い方の思想や情熱を感じられないままに日本を出てしまったので、物おじすることなく堂々と対応されている姿を見て、日本の若者の底力に感じ入りました。

日本の若者たちが、何の分野であれ、世界にチャレンジしてくれること、願っています。し、実際に多くの方が正に今チャレンジされているのでしょう。
若い頃に海外を尻込みした自分としては、心の底から彼ら彼女らを応援いたします。

英語コミュニケーション

さて、話は戻って。ブース販売の話です。
パリで開催されるのだから、フランス語で対応せねばならないのでしょうか。結果を言うと、否です。
私は通訳費用を捻出することができなかったので、自分の英語対応だけで何とかするつもりで参加しました。もし何とかならなかったとしてもしょうがないや、という気持ちが半分。
蓋を開けてみると、ブースに立ち寄ってくださった方の95%以上は、英語でオッケーでした。2~3%は英語が通じず、残念ながらお見送りしたのですが、ティーンエイジャー以上であればお年を召した方まで、英語で大丈夫です。キッズには英語は通じませんでした。
英語以外では、日本語で話かけて下さる方も数名いらっしゃいました。日本に留学していたことがある、等の日本通の方々です。

隣のブースに居た通訳の方の弁では、フランスでも仕事で英語を使うことは普通ですよ、とのこと。
確かに。というのも今回、B&Bの洗濯機が壊れてしまったので近くのコインランドリーに洗濯しにいったところ、使い方が分からない。で、そこに居合わせた下町風の青年達に(恐々)使い方を聞いたら、丁寧な英語で親切に教えてくれました。ですので、結構な割合で実生活の中でも英語は広まっていると思われます。

文化パワー

今回見たコスプレーヤーは、ドラゴンボールから鬼滅の刃まで相当に幅広かったです。そういえば、メーテルも見ましたね。何十年分もの日本の文化が同じ地層に集積されているような、不思議な、タイムマシーンに乗っているかのような感覚に陥りました。
そこまで深く、人々を引き付ける創作物を生み出し続けている日本という文化圏。なぜそこまで受けいれられているのか日本人の私には分からないのですが、有難いことだと思います。

アイルランドで友人になった中国人も、日本のドラマの大ファンで、東京ラブストーリの聖地巡りで愛媛に行ったことがあるとのこと。日本ドラマは中国で大人気、とのこと。特に一昔前の日本のコンテンツは、人を引き付ける魅力にあふれているのかも知れません。

ただ、クラフト作家として、現実を顧みると、アイルランドで手に入るクラフト用のパーツはすべて中国製です。今はドイツのAmazon経由で素材を購入することが多いのですが、ドイツの会社から購入したつもりでも実際は中国から送られてきたりします。しかも輸送時間もかなり短く。ドイツから本当に送るのと輸送時間は大差ありません(なんと、コロナ渦中で世界の流通が滞っていた際にも中国からは荷物が届きました!)。
どうしても品質面で折り合いがつかなかったパーツだけ日本の会社から購入していますが、それ以外は安い・早いのドイツ経由中国産のものを使うことに慣れてきつつあります。
クラフトも文化の一部と考えると、根底を支える素材分野と運送分野を他国に握られていることに不安を感じたりもします。

閑話休題。
話をエキスポ会場に戻しまして。。。
流行り廃りに関係なく、自分の好きなものをそのまま好きと表現するフランスの人達、素敵でした。

よもやま話

エキスポ後に体調が芳しくなく、自宅でAntigenテストをしたところコロナ陽性と出ました。込み合う場所に行くのは、まだまだリスキーなのかもしれませんね。
ということで、私だけまだ日本へ一時帰国できず。今は10年ぶりの一人時間を贅沢に過ごしています。すべての時間を創作活動に充てられる幸せさよ!

一方で、飛行機の予定変更には多大な労力を必要としました。書くと長くなるので割愛しますけれど、航空会社の電話オペレータの方は今大変忙しいと思います。彼らの負荷を下げるためにも、予約の一部変更もウェブ対応できるようにしてほしいものです、各航空会社様。


以上。
ここまでお読みくださりありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?