こんばんは。

先日、お打ち合わせを終えて、遅めのお昼代わりに立ち寄ったのは良縁糖水さんです。
高田馬場から徒歩5分ほどのところにある雙皮奶専門店・良縁糖水は、薑汁撞奶（生姜ミルクプリン）を日本でいただくことのできる珍しいお店です。

薑汁撞奶は、牛乳に生姜の汁を加えて作るシンプルなデザート。
香港に行くと必ず食べていたお気に入り。
市販されている牛乳の差なのかなかなか日本で作ってもうまく固まらず、気軽に味わうことのできるお店があると嬉しいスイーツのひとつです。

ふるふるっとした口当たりのよい食感と生姜のキリリとした風味が特徴で、この季節は温かい薑汁撞奶がおすすめです。
この日はあまり食欲が湧かなかったものの、ホッと一息ついたからか、大根餅や蓮の実入りのミルクプリンも追加注文。
気分はすっかり孤独のグルメです。

貸切状態の店内でひとり黙々とれんげを口に運びます。
大根餅は海老の旨味と本葛粉の葛餅のような弾力で、猫舌にも優しい適温。
食後には身体の中からほんわりあたたまる気がします。

朝から何となく胃腸の調子が優れなかったはずが、食後には不思議と気力も回復し、駅までの復路は足取りも軽やか。
唯一の難点は領収証が欲しかったのですが、準備がないためスマホの画面を撮影する？という謎の対応であったことですが、食事前後も注文も急かさず、来客があっても気にせずスマートフォンを操作しているという日本では珍しい万事ゆったりとした接客スタイルに香港の下町のような空気で居心地の良い空間です。
無糖のお茶はメニューにありませんが、テイクアウトも対応しているので、次回は持ち帰って自宅でいただくのもよいかもしれません。

ちなみに薑汁撞奶や作り方が気になる方は、こちらの記事に詳しく説明がありますよ。
酵素の働きで固まるので、実験気分が味わえるドキドキの一品です。

薑汁撞奶を自宅でいただく際には、あっさりがお好きであれば龍井茶、奥行きのある風味を堪能したいのであれば東方美人茶と一緒に食すのが好みです。
馥郁たるお茶の香りと生姜がアクセントになったミルクプリンは、お疲れの際にも優しく染み渡るような感覚を味わえることでしょう。
杏仁豆腐がお好きな方にもおすすめしたいほっこりできるデザートです。