無理だと思ってた海外旅行

 3月、私は生まれて初めて成田空港にいた。生まれて初めての成田空港から、生まれて初めて日本から出る。1週間ワシントンとNYに行くために。

出だしだけ読むと「1週間一人旅に出ました」みたいな感じでカッコイイが、実際はアメリカ大使館とMetlife生命が主催する「TOMODACHI Metlife Women's Leadership Program」というプログラムのおかげで行けたのだ(渡航費、宿泊費まで主催者側が負担するという大変ありがたいプログラム……だから全然自分の力じゃないのだ)。

このプログラムはタイトル通り女性リーダー育成のためのプログラムで、ワークショップや講演を通じてリーダーシップやチームワークについて学んでいくというもの。約半年間月に1度のミーティングがあり、アメリカへの研修はその集大成だった。

正直に書くと、行く前はあまり乗り気じゃなかった。何しろ初海外だし、私はとにかく臆病者(そして飛行機が怖い)。思いつきで行動するわりには、慣れた空間から出ることが怖いのだ。14時間も飛行機にのって、おまけにアメリカで1週間過ごすなんて無理無理ー、だった。出発前は家族、友人、ルームメイトなど会う人会う人に「飛行機怖い!」と言っていたくらい。言っても何も変わらないんだけど。

そんなこんなでほぼ惰性で足を動かして出発ゲートに行き、他の参加者たちと機内へ。

飛行機はUnited Airlineだった。国際線で私が一番驚いたことは何かと言うと、「安全のビデオ」。緊急時にどうすればいいか、というおなじみのあれです。それが、世界各地の映像が流れて、なんだか楽しそうだったのだ。全然不安を煽らない。安全のビデオを見て楽しいと思ったのは初めて。
あとは、次から次へと出てくる(ように感じられる)食事。ただ座っているだけなので全くお腹はすかないのだが、時間になると食事は出てくる。ひたすらカロリーを摂取してるだけだなあと思いながら、「サンドイッチ!」と言って渡されたハンバーガーを食べた。

「仮眠をとるべき」と友人や親に言われていたのに全く寝付けず、ひたすら映画を観ていたら14時間たっていた。

(ちなみに、飛行機で観た映画ではこれが一番面白かった。9月20日から公開されるので是非観てね。)

 ふらふらの頭で入国審査の列に並び、さらにひたすら待たされる。やっと自分の番が来たら、なぜか私の指紋が読み取れなくて、さらに時間がかかった(ちなみに母も指紋が読み取れないタイプらしい。遺伝?)
日本から食べ物を持ち込んでないか?という質問(果物などを持ち込んでないか、の意)に「Candy」とバカな返答をしつつも、なんとか手続きは終わった。
ワシントンの空はすごく広い、というのが第一印象。でも疲れすぎていて特に感慨はわかなかった。その日の日記を見てみたけれど、「ワシントンに来た。初めて12時間飛行機に乗った」の2行しか書いてない。

色々あった1週間、プログラムの詳細は次回のブログで。

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