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美女たちの国、魅惑のイランを行く!~ vol.3 ~ピンクモスクのシーラーズ~

私のイラン旅行はシーラーズからスタートした。
シーラーズをスタート地点に選んだ目的は、通称ピンクモスクで知られるマスジェデ・ナスィーロル・モスクにある。これを見るために地方都市のシーラーズを旅程に組み込んだのだ。

イランの旅程(4月26日~5月6日)は11日間で、次の通り。
道中のトラブルで当初の予定と異なり、テヘランはほとんど観光せず、またテヘランからタブリーズまでは列車を使うつもりだったけど、それも叶わなかった。詳しくは後述する。

4月26日 昼頃、成田から出発
4月27日 シーラーズ到着(15時半ころ)
      ・周辺町歩き(バザールとか)
4月28日 シーラーズ観光
      ・マスジェデ・ナスィーロル・モスク(通称ピンクモスク)
      ・エラム庭園
      ・ハーフェス廟
      ・バザール    などなど。
4月28日 シーラーズ → エスファハーンへ(夜行バス)
     エスファハーン観光
4月29日 エスハファーン観光
4月30日 エスハファーン観光
     エスハファーン → テヘランへ(夜行バス)
5月1日 テヘラン → エスハファーンへ戻る(長距離バス)
     エスハファーン → タブリーズへ(夜行バス)
5月2日 タブリーズ到着、タブリーズ観光
5月3日 アーザルバーイジャーン州 聖タデウス修道院、聖ステファノス修道院など)
5月4日 タブリーズ観光、タブリーズ  → イスタンブール
5月5日 イスタンブール観光(トランジット)  → 日本(羽田)


煌きのモスク、マスジェデ・ナスィーロル・モスク @シーラーズ 

 「インスタ映え」なんて言葉ある通り、SNSで多くの人に見せたくなる写真は、世界中の多くの人が撮りたいと思うだろう。ゆえにインスタ映えするスポットは、いつでも大賑わいだ。
 イランでの最初の目的地、シーラーズにあるマスジェデ・ナスィーロル・モスク、通称ピンクモスクは、カラフルなステンドグラスを透り抜けた千紫万紅の光が幾何学模様のモザイクタイルと絨毯を照らす、まさに絶好のインスタ映えスポットだった。ただ、これを見るなら光の差し込む朝でなくてはならない。そして季節は冬が一番いいと聞く。

 シーラーズに到着したその日は、バザールなど街中の観光に当て、翌日の朝、マスジェデ・ナスィール・モスクへ向かった。
 開館時間の朝8時に到着するように宿を出発したものの、マップアプリに記される場所と地球の歩き方の位置が微妙に違い、宿から歩いて15分くらいを想定したら、若干道に迷うなどもあり40分くらいかかった。

▲ちなみに宿泊は、Sepehri Traditional Houseという安宿のドミトリー。バスターミナルからも近いので便利。

 早朝から道に迷ったせいで一番乗りができなかったことに若干の絶望感を覚えてきたころ、ようやくマスジェデ・ナスィーロル・モスクのドーム型のモスクの屋根が見えてきて、私の気持ちも多少持ち直した。

 マスジェデ・ナスィーロル・モスクはこじんまりとしているように見えた。中に入ると、中庭に長方形の池があり、水は濁っているが凪いだ時はモスクを映し出す鏡となる。池を左に見て進むと、そこにはステンドグラスが。どうやらこの中が、かの有名なインスタ映えスポットのようだ。
 靴を脱いで、お邪魔します。

 中は、予想通り映える写真を撮影しに来た人だらけだった。それも、女性が多い。イランの女性もいたが、大半がアジア系の観光客で、ポートレート撮影にいそしんでいる。やっぱそうなるか。

 気を取り直して、絨毯やモスクの天井から壁まで寸分も空けずに施された繊細なモザイクの細工を観察する。残念ながら曇りで朝日も弱々しく、千紫万紅の光差し込むといった具合にはなっていなかった。それでも壁や天井のモザイクは精巧で美しく、見ていて飽きない。

絨毯に座り込み、しばらく眺めていた。不思議なもので、モザイクはピンクや黄色など青以外も使われているのに、全体的に青く見える。ピンクモスクなどといわれているようだけど、これはブルーモスクだ、と思った。多分射し込むステンドグラスの光が少ないからだろう。

 インスタ映えするポートレート撮影を行う人の群れは途切れることもなさそうなので、誰もいない状態での撮影は不可能と、あきらめる。

 外に出ると、ちょうど観光バスで団体が到着したらしく、ご年配の欧米系外国人の集団が続々と入ってくる。これからもっと人増えると思うとげんなりする。十分に堪能したことだし、早々に立ち去ることにした。
 モスクの入り口ではスカーフを持っていない人に、白いチャドルを貸し出していた。このモスクはチャドルでなくても入れるが、スカーフは必須。
 そもそもイランでは外国人もスカーフ着用が義務なはずなのだが、集団の観光客ともなるとスカーフを付けていない人も多く、この後も何度かモスクの入り口で注意されている光景を見かけた。

 さて、次はどこへ行こう。
 シーラーズ観光の目星をつけていたのはこの、マスジェデ・ナスィーロル・モスクとペルセポリスだけだった。ペルセポリスは、今朝マスジェデ・ナスィーロル・モスクに行くと決めたときに、あきらめた。宿が出している朝出発のツアーに参加しようかと迷ったが、モスクを選んだのだ。このツアーに参加しなければ観光するのが難しい。もちろん、シーラーズにもう1泊すれば行けるのだが、あまり時間がない。自力で行く方法もあるが、マスジェデ・ナスィーロル・モスクでだいぶ長い時間を過ごしたため、10時を回った今からだと、ペルセポリスにたどり着いたとしてどこまで見学できるか。
 ペルセポリスは、また次に来たときにしよう。

 私はエラム庭園とハーフェズ廟に行くことにした。

 vol.4に続く。


未熟ですが書くことは好きです。もっとたくさん書いていけるよう頑張ります。