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メリー・ポピンズ

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

1964年のアメリカ映画。『チム・チム・チェリー』、『お砂糖ひとさじで』など、数々の名曲で知られる楽しいミュージカル作品です。ディズニー製作。主演は、ジュリー・アンドリュース。原題 "Mary Poppins"。

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ディズニー映画の古典とも言える名作

これまで何度も記事に書いてきた通り、ディズニーが大好きなわたし。

メリー・ポピンズ』という映画のことは、もちろん知っていました。

ジュリー・アンドリュースのことも、ミュージカル大好きな母からよく聞かされて育ったし、後年の『プリティ・プリンセス』(2001年)では、年齢を重ねてもなお 気品溢れる彼女の姿を見て「素敵だなぁ」と思っていました。

大好きなパーク(東京ディズニーランド&シー)へ遊びに行けば『メリー・ポピンズ』の曲がいくつも流れているし、

▽ 東京ディズニーランド エントランス BGM
 『お砂糖ひとさじで
▽ 東京ディズニーランド バイシクルピアノ
 メリー・ポピンズ・メドレー

ディズニーの歴史の中でも重要な作品なんだろうな ――ということは、なんとなく理解していました。

でも、よく目にする作品映像などを見る限りでは、あまりにも古典すぎて「古臭い感じがするし、ちょっとなぁ……」なんて、手を伸ばしそびれていたんですよね。

・・・

ところが 2013年になると、『ウォルト・ディズニーの約束』という映画が公開されました。主演は、大好きなエマ・トンプソンとトム・ハンクス。

○『ウォルト・ディズニーの約束』
まだ存命中のウォルト・ディズニー(トム・ハンクス)が、『メリー・ポピンズ』の原作者であるイギリスの児童文学作家、パメラ・トラヴァース(エマ・トンプソン)に映画化を交渉した時のお話です。

「これは観ておかないと!」と、予習のつもりで観たのが本作を鑑賞したきっかけでした。

楽しい!楽しい! 名曲がいっぱい♩

本作の魅力は、なんといっても楽しい楽曲の数々

全曲、シャーマン兄弟(リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン)による作詞/作曲で、アカデミー作曲賞&歌曲賞を受賞しています。

わたしの好きな曲は、『お砂糖ひとさじで』(A Spoonful of Sugar)。

軽快なテンポ。明るい曲調。思わず笑顔になってしまいますよね♩

映像にもご注目。

鳥さん、作りモノなのに動いてる! すごい!
指をスナップするだけで、ベッドは整えられ、おもちゃは一瞬で片付く!
鏡の合成技術、すごい!!

繰り返しますが、これ、1964年、前の東京オリンピックの年の作品ですよ? 当時の観客にしてみたら、とても画期的でワクワクしたのでしょうね~。

・・・

それから『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』(Supercalifragilisticexpialidocious)。

聴いているだけで、ウキウキしちゃいます♩

早口言葉のような単語、
"Supercalifragilisticexpialidocious"。
わたしは、歌詞を見ながらでも、いまだに言えたことがありません!笑

2020年10月[追記]練習して、言えるようになりました! 祝!

・・・

そして、『2ペンスを鳩に』(Feed the Birds(Tuppence a Bag))。

うう……涙。美しい曲だなぁ……。(しみじみ)

歌詞がね、また心に染みる良い詞なんですよ。こちらのページにある和訳がとっても素敵なので、よろしければどうぞ♩

サビの部分で繰り返される "tuppence" という単語が印象的です。これはイギリスの下町訛りで "two pence"(2ペンス)のこと。

感想ツイートにも、このように書いています。

名曲の数々も有名ですが、特に『Feed the Birds』は優しく、せつなく、胸に染みます。

・・・

ジュリー・アンドリュースは、本作でアカデミー主演女優賞を受賞。この受賞にまつわる、同年の映画『マイ・フェア・レディ』と彼女のエピソードがとても好きです。

画期的な手法による映像

上にご紹介した3曲の動画でもおわかりになる通り、本作は「実写アニメーションの合成という手法が使われています。(アカデミー特殊視覚効果賞を受賞)

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実写とアニメの合成というと、わたしはこちらも思い出します。
○『ロジャー・ラビット』(1988年)
○ マイケル・ジャクソンの "Speed Demon"(1987年)

今、観ていて気づいたのですが、なんと『ロジャー・ラビット』の予告編でロジャーが "Feeding birds" って言っていますね!!
これは『メリー・ポピンズ』へのオマージュでは?(♩)

本作が作られたのは、上記の『ロジャー・ラビット』より20年以上も前。

まだ CG のない時代、ディズニーが開発した「ナトリウム・プロセス」(Sodium Vapor Process)という当時最先端の合成技術を使って作られました。

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ディズニー独特のタッチで描かれる、キャラクターたちが可愛いです♡

この「ナトリウム・プロセス」という技術は、ヒッチコックの『』(1963年)にも採用されているそうですよ!

ダンスも見どころ!

歌だけでなく、ダンスも素晴らしい本作。 
わたしが好きなのは、この迫力あるダンスシーン!

○『踊ろう、調子よく』(Step in Time

ディック・ヴァン・ダイク演じるバートをはじめ、煙突そうじ屋さんたちとメリー・ポピンズが屋根の上を所狭しと踊りまわります。

(それにしてもこの動画、やたらと画質が綺麗だなぁ。リマスター版なのかしら……?)

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ディック・ヴァン・ダイクは、本作のバート役を演じる上で “コックニー” 訛りを喋る必要があったのですが、それがあまりにも「下手だ」と不評だったことは有名なお話。

英国の映画専門誌 "Empire"(エンパイア)で「訛りの一番下手な俳優ランキング」に堂々2位でランクインしたことも……。笑

でもわたしは、彼の底抜けに明るい笑顔やダイナミックなパフォーマンスが好きです♩

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ディックとジュリーのオフショット。
二人がとってもチャーミング♡ 良い写真だなぁ。

さいごに。

わたしの感想ツイートより。

ディズニーの映画は、観終わった後、優しい気持ちたのしい気持ちあったかい気持ちになれるから大好き♡

それでは、魔法の言葉でお別れを!

Supercalifragilisticexpialidocious!!


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