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エンド・オブ・ホワイトハウス

鑑賞時の感想ツイートはこちら。

2013年のアメリカ映画。北朝鮮のテロリストによる急襲を受け、ホワイトハウスが占拠される。米大統領が人質に取られる緊迫した状況の中、現場に駆けつけた唯一の生き残り、元シークレットサービスの男が活躍するアクション作品です。主演はジェラルド・バトラー。原題 "Olympus Has Fallen"。

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監督は『トレーニング デイ』、『ザ・シューター/極大射程』のアントワーン・フークア。共演に、モーガン・フリーマン、アーロン・エッカート、アンジェラ・バセット、ほか。

わかりやすい構成が良い

まずは簡単に、主な登場人物のご紹介から。(ネタバレなし)

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主な登場人物
〇 マイク・バニング(ジェラルド・バトラー
アメリカ大統領の警護を担当していた元シークレットサービス。特殊部隊の前歴を持つ優秀なエージェント。最も近くで大統領の警護にあたり、時には大統領をファーストネームで呼ぶこともあるほど、大統領一家から厚い信頼を得ていた。一年半前のクリスマス、警護中に起きた不慮の事故がきっかけで、財務省担当のデスクワークに異動。

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〇 ベンジャミン・アッシャー(アーロン・エッカート
アメリカ大統領。警護担当としてマイク・バニング(主人公)在任中は、互いに信頼を寄せる仲だった。クリスマスに起きた事故から一年半後、訪米した韓国首相を出迎えた直後にテロが発生。ホワイトハウスを占拠され、人質として拘束されてしまう。
〇 マーガレット・アッシャー(アシュレイ・ジャッド
大統領夫人。一年半前のクリスマス、夫や息子のコナーと共にキャンプ・デービッド(大統領の公式別荘)に滞在。パーティーへの移動中、不慮の事故に遭う。

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〇 コナー・アッシャー(フィンリー・ジェイコブセン
大統領夫妻のひとり息子。とても素直な良い子。両親と同様、マイクに厚い信頼を寄せている。移動の際には同じ車に乗りたがるほどマイクを慕っている。多忙を極め、なかなか息子と一緒に過ごせない大統領の代わりに、マイクがコナーのお相手をすることもしばしばあるようで、シークレットサービスの専門知識をマイクから伝授してもらったりしている。

物語の冒頭は、クリスマスをキャンプ・デービッド(大統領の公式別荘)で過ごす、大統領一家の様子から始まります。

このパートは、ホワイトハウス占拠事件一年半前の出来事を描く、映画の序章にあたる部分。ジェラルド・バトラー演じる主人公マイクと大統領一家の関係が簡潔に描かれていて、良い構成だなぁと思います。

このパートがあることで、ホワイトハウスでのテロ発生時、当事者ではないマイクが現場へ駆けつける “動機に説得力を与えているんですよね。

ホワイトハウス急襲シーンが迫力満点!

続けて中盤からは、いよいよテロリストによりホワイトハウスが完膚なきまでに攻撃され、わずか13分で陥落してしまう―― のですが、ココが本作の一番の見どころ

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何が凄いって、テロリスト側とアメリカ側の双方、使用している武器・兵器の種類が豊富で、迫力満点なのです!

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ちょっと、ここでエクスキューズを入れますと――。
わたしは、こちらの記事で自己紹介にも書いているように、ゲームが大好きなゲーマーです♩

ステルスアクションの『MGS』(メタルギアソリッド)シリーズ、オンラインFPSの『Apex Ledgends』、フライトシューティングの『エースコンバット』など、銃器を撃つ系のゲームもプレイします。(好きだけれど、下手です。笑)

なので、ミリオタ(ミリタリーおたく)さんほどディープではないですが、遊んでいるうちに自然と銃器の種類を覚えてゆくんですよね。

ハンドガン/ショットガン/サブマシンガン/ライフル/マシンガン/その他の重火器―― くらいの区別はつくようになりますし、“どの武器がどんな状況に強いか?” なども、なんとなくわかるようになります。

本作のホワイトハウス急襲シーンでは、それはもう情け容赦なく、テロリストたちが攻めてくるのですが――

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ゲーマー目線で観ると、とてもよく訓練された部隊で、組織的にしっかり動くわ、RPGは使うわ、機銃は使うわ――

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航空機にフレア(*)まで搭載しているわで、凄い!

解説:「フレア」とは
赤外線誘導ミサイルの追尾から逃れるための装置。多数の熱源をデコイとしてばら撒き、ミサイルのロックオンを逸らす役割をする。

対するアメリカ側も、ホワイトハウスの屋根の上からにゅいーん!」とこのような対空迎撃砲が出てきてですね!――

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ぐるんぐるん凄い速さで回転しながら、敵機をサーチ! からの Fire! ですよ。カッチョイイですよ!!

・・・


ハッ!……

すみません。ついつい興奮してしまいました。
みなさん、ついて来れてますか?

あ、待って! 引かないで~!笑

ついでに、こんなものを見つけてしまったので、ご紹介♩

『エンド・オブ・ホワイトハウス』に登場する武器一覧
 (英文サイト)

こちらは、別の方の動画。

いやぁ、マニアの方々って凄いですね~!
(わたしはミリオタではありません。笑)

ジェラルド・バトラーがカッコイイ!♡

本作の主人公「マイク・バニング」を演じているのは、ジェラルド・バトラー。屈強な “頼れるヒーロー” という雰囲気にぴったりで、はまり役だと思います。

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テロリストと戦うシークレットサービスの役なので、体を張ったアクションシーンが多いです。

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銃を使うシーンにしても、ナイフや素手での格闘シーンにしても、とてもサマになっているので、おそらく専門家からの訓練を受けて撮影に臨んだのではないかと――。

こちらの記事では、ジェラルド・バトラーの「銃の構え方」を褒めています。笑

監督が『ザ・シューター/極大射程』のアントワーン・フークアなので、アクションに関するそのあたりは抜かりないのかも。

・・・

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子どもと接するシーンでは、気さくで優しい一面も。そこがまたカッコイイ♡

強い大人の男性が、困難な状況下でも子どもに恐怖感を抱かせないように(=子どもを守るために)、優しく “なんでもない” ように振る舞うのって、なんだかグッときます♩

『ライフ・イズ・ビューティフル』の父親、グイドもそうでしたよね!

・・・

ところで、ジェラルド・バトラーといえば―― わたしの中でまず思い浮かぶのは、これ!

じゃじゃーん♩

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そうです。『オペラ座の怪人』のファントム!♡

(※ツイート内のリンク先は現在、無効となっています)

映画『オペラ座の怪人』のことを書いた記事はこちら。

ファントムを演じるジェラルド・バトラーも、本作の頼もしい感じとはまた違って、ミステリアスでセクシーな魅力がたっぷり楽しめます♩

第1作が一番面白い(たぶん)

先程、本作の主人公「マイク・バニング」は、ジェラルド・バトラーの “はまり役”―― と書いたように、2016年と 2019年には続編が作られています。

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原題は "~ HAS FALLEN"(〇〇陥落)、邦題では「エンド・オブ・〇〇」と、タイトルが統一されていますね。

最初の作品である本作の原題は "OLYMPUS HAS FALLEN"。この "OLYMPUS" とは、作中にも出てきますが「ホワイトハウス」を指すコードネーム(暗号)なのです。

ほかにも、いろいろな暗号が登場。

OLYMPUS(オリンパス):
 ホワイトハウスのこと。
・・・ギリシャ神話で神々が住むとされる「オリンポス山」に由来?
Package(小包):
警護対象である大統領(一家)のこと。
Spark Plug(プラグ):
保護回収対象となるコナー少年(大統領の息子)のこと。
Cerberus(ケルベロス):
米国が保有する核ミサイルの自爆コードのこと。
・・・ギリシャ神話で冥府の番犬とされる「ケルベロス」に由来?
Hydra(ハイドラ):
ホワイトハウスに装備されている最新型(国内機関にも非公開)対空ガトリング砲「ハイドラ6」のこと。
・・・ギリシャ神話に登場する蛇の怪物「ヒュドラ」に由来?

「オリンパス」、「ケルベロス」、「ハイドラ」など、ギリシャ神話から付けられたと思われる暗号名が多く、面白いです。

・・・

わたしはシリーズ3作のうち、第1作と第2作を観ています。

本作(~ホワイトハウス)が面白かったので、今度は大好きな英国が舞台(♡)だという第2作(~キングダム)も、楽しみにして鑑賞しました。

が……

2作目は、期待に反して(いろんな意味でしっちゃかめっちゃかで……笑。第1作の時ほどは楽しめず、残念。

そんな訳で、3作目の『エンド・オブ・ステイツ』はまだ観ていません。ちらっと概要を読んだところ、今度はマイク・バニングが “追われる側” になるそうで。どうなんだろう? ちょっと気になります。


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