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7戦無敗で2位浮上!5月の上位決戦を制するポイント【東京V戦プレビュー】

まずは直近の3試合を振り返ると…

【岩手戦ポイント①】先制点はチームとして狙っていた形だった

 伊藤涼太郎選手の相手の意表を突くスルーパスから生まれた先制点。
 実はその直前にも、前半37分、高宇洋選手が右サイドの裏を狙ったロングフィードを送って、松田詠太郎選手が抜け出すシーンがありました。
 試合後の伊藤選手の話によると、事前のスカウティングで右のハーフスペースを攻略ポイントとしていたようで、まさに狙い通りの形からのゴールだったと言えます。

【岩手戦ポイント②】2点目があるのとないのとでは大違い

 電光石火のごとく相手ゴールに突き刺さった三戸舜介選手のミドルシュート。後半は一転して岩手もボールを握る時間が多くなり、なかなか思い通りの展開に持ち込めていなかっただけに、同じ勝利でもこの追加点が大きな価値を付け加えました。

【琉球戦ポイント】前半の内に追い付けたのが大きかった

 前半早々に中央を崩されて失点、それに追い打ちをかけるように相手は激しく当たってくる厳しい試合展開の中、前半ATに谷口海斗選手がPKを獲得し、高木善朗選手が冷静に決めて同点に。
 後半は強く出てくる相手をうまくいなしてボールを支配する時間帯もあったものの、シュート本数では相手に上回られ、小島亨介選手のスーパーセーブもアウェイで貴重な勝ち点1を手にしました。

【金沢戦ポイント①】前線の選手みんなが絡んだゴール

 最初に三戸舜介選手がドリブルで仕掛けたのがきっかけとなり、そのこぼれ球を拾った島田譲選手から伊藤涼太郎選手、さらにはイッペイ・シノヅカ選手が中央で相手を背負いながらのポストプレー、最後は谷口海斗選手とのワンツーからゴール左隅へ。
 このような複数の選手が中央でのパス交換で崩して奪ったゴールはこれが今季初?

【金沢戦ポイント②】試合の締め方に課題

 連戦での疲労も考慮しても、80分あたりから終始、相手にボールを握られ続け、引いて終わってしまったのが残念。勝ち切れたからよしとせず、最後までスタイルを貫き通してゲームを締めくくる力がさらに必要だと痛感させられた試合でもありました。

7戦負けなしの要因はどこにあるのか? 昨季との違いから探っていくと、2つのポイントが浮かび上がってきます。

【強さのワケ①】個に依存しないチーム力

 昨季の同じ時期と比べて、開幕からの連続スタメンの人数は6人から、今季はGK小島選手1人のみに。それに比例して出場した選手の数も18人から6人増えて24人に。
 特定の選手に依存することなく、チーム全員で同じサッカーができることが今のアルビの最大の強みと言えるのではないでしょうか。

【強さのワケ②】ゴールに向かうという攻撃の徹底

 ボールを保持する基本スタイルは変わらない中で、昨季と最も違う点が、シュートの数。今季はすでに200本を超え、昨季よりも3割アップ
 とにかくゴール方向を目指す結果として、コーナーキックの数も6割以上アップし、シュート総本数と合わせてリーグ1位となっています。

今季初の自動昇格圏へ浮上!メシウマ!!

 持ち前のパスワークが機能し序盤から上位をキープしている東京ヴェルディ。ゴール前での密集した中でも細かいパスで崩して得点を量産。
 その最大の脅威とも言えるのが、杉本竜士選手や新井瑞希選手など、両ワイドの選手の1対1の局面を剥がせるドリブル突破。
 さらに、昨季ルーキーながら13得点とブレイクした佐藤凌我選手も豊富な得点パターンを武器に6得点と好調。
 一方の守備は、失点数がリーグワースト4位と安定感を欠いている。

7戦負けなしとはいえ、連勝はまだ「2」しかない新潟。自動昇格圏の足場を固めるためにも3連勝、4連勝と重ねていく必要もある中で、絶対に負けられない一戦だ!

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