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全てはタイミング

今日、長野の家に車で行く予定だった。


日曜日だし、中央道で移動だし、早めに家を出ようと思って、朝4時ごろ起きたんだ。

「この車で東京から長野に帰るのも最後かな」

そんなことを思いながら、駐車場に停めてある車に乗ろうとしたんだけど、車のスマートキーがうまく反応しない。
「そういえば、昨日の夜もだったな。」
なんて思いながら、きっとスマートキーの電池切れだろうと思って、あまり真剣に事態を追及しなかったんだ。

でも、本当は違かった。

車に乗ってエンジンボタンを押してもエンジンがかからない。カーナビもつかない。ミラーも動かない。

「壊れたか?バッテリー上がりか?」
と思って、何度も試したけど動かない。

時間は4時半。周囲には誰もいない。朝が早すぎて、隣の車の所有者や駐車場のオーナーさんにも声を掛ける気にはなれない。

でも、どうしても今日は長野に帰りたかったから、一旦車から離れて、ロードサービスを呼ぶことにしたんだ。

家に帰ってきて
「2年前に加入したJAFの会員証はどこだろう…」
なんて、冷や汗をかきながら探して、ようやく見つけたところでJAFに連絡。

早朝にも関わらず、40分くらいで来てくれるとのことで、ホッと一息ついたんだ。

40分後、JAFのロードサービスが来てくれて、ことの事情を一通り説明した。
「最後に車に乗ったのはいつですか?」
「8月のお盆の時です。あれから3週間経ってて…放電してバッテリーが上がってしまったんだと思います。」
「分かりました。では、ボンネットを開けて、早速作業しますね。」

JAFのサービスマンが、ボンネットを開けて作業を始めようとした時、再び、声を掛けられたんだ。
「○○さん、もしかして、車検が切れていませんか?」
ドキッとした。購入してから2年が経過し、今年が初めての車検。
でも、購入してから、現在の地まで2回ほど引越しをしており、ディーラーにも工場にも現在の住所を伝えていないため、車検の案内が来ていない。

一応、車検証を確認し、やっぱり切れている。
しかも、5日前に。

バッテリーが上がっているうえに、車検切れ

朝から最悪な気分だった。

実は、今回、長野に帰るのには理由があった。
それは[ 車を長野に置いておくこと]。

理由は簡単。
今の場所は、月3万円ほどの駐車場代が掛かるが、長野に置いておけば、屋根付き+駐車場代が掛からないからなんだ。

30歳女性総合職と言えど、月3万円の出費は痛い。しかも、車にさほど乗らないのにずっと自分の手元に置いてあるのは、気が引けた。
長野に置いておけば、父が代わりに動かしてくれるだろうし、私が長野に行ったときには、自由に車で移動できると思ったんだ。

ところがどっこい。朝からこんな始末。

車検を通す方が良いのか、この際、売った方が良いのか…
悩んだ末に、車を手放すことにしたんだ。

手放すのは気が引ける決断だったけど、もっと乗ってくれる持ち主に出会える方が、車も幸せだし、大切にしてくれる方のもとで余生を過ごして欲しい。

そんなふうにマインドを切り替えて、有名な車買取専門店に事情を説明し、見積もりをもらったところ、そこそこな金額になったから、即決で車を売ることを決めたんだ。


現在、私は大殺界の停止の年。
きっと、いらないものを次のサイクルに持っていかないように、運が味方をしてくれているんだと前向きに考えることにしている。

もしかしたら、仏様がわざとバッテリーを上げて、車検切れを気付かせてくれたんだ。
きっと、可愛い子孫が法を犯すのを事前に防いでくれたのかも。

もしかしたら、神様が車を手放すために背中を押してくれたのかもしれない。
きっと、最近、ミニマリストに目覚めた私を見ていてくれたのかも。

そういうことだ。そういうことにしよう。
だって、私、毎日、お線香あげてるし。
だって、私、毎日、神棚のお水を替えてるし。
だって、私、両手の親指に仏眼がある手相だし。


「こんなことでスピリチュアルを語るな」
と言われそうだし、私だって全てが全て、スピリチュアルが原因ではないと思っている。
自分が至らないところの方が遥かに多い。

だけど、私は、神様仏様が私を守ってくれたと思って、両者に感謝する。

だって、今回のことは、私にとって、すごいタイミングだったから…
誰かがこの事実を引き合わせてくれたとしか思えない。


乱文失礼。これは、私の備忘録。



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