戦う姫レインハード
「私は許しませんよ。エリス。見損ないました。」
「申し訳ございません。姫様。」
エリスは床に片膝をつき、頭を垂れて真っ直ぐな声で言った。
「私は・・・、私は、あなたに謝ってほしいわけじゃない。頭を上げなさい。」
私は、唇を固く結んで堂々と私を見上げるエリスに近づき、その頬を平手でぶった。エリスはその反動で一度床に倒れたものの、またすぐに肩膝をついた元の姿勢に戻った。
「国を捨てるということは、私を裏切るということよ。あなたともあろう人が、それを知らないはずはないわよね。」
「