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【開催レポート】お燗の魔術師に教わる!真夏のド燗酒ワークショップ

日本酒マリアージュ料理教室とは別枠で、単発開催しているワークショップ。
今月は、池尻大橋「えんじゃく、」店主の髙木慎吾さんをお招きして、燗酒ワークショップを開催しました!!

「は??夏に燗酒…!?」とお思いでしょうか…??
いえいえ、夏こそ燗酒なのです!!

燗酒を、冬にしか飲まないなんてもったいない!!
夏の燗酒も、結構いいものですよ。
夏場は冷房にあたりすぎたり、冷たい飲み物を飲み過ぎたりして、意外と体を冷やしがち。(私の周りでは、夏風邪を引いている人がすごく多いです。)
そんな時こそ、燗酒がぴったり!!

燗酒は、体を温めてくれるのはもちろん、速やかに体内に吸収されるため、悪酔いを防止してくれるのです。お腹を温めることで、食べ物の消化吸収も助けてくれるので、翌日も体調スッキリ♪

今回は、髙木さんの燗酒と私の料理をペアリング形式でお楽しみいただきながら、燗酒についての理解を深めていただきました。

左から…
・十旭日 おろちの舞(旭酒造/島根)
・房島屋 おりがらみ 生(所酒造/岐阜県)
・るみ子の酒 特別純米酒(森喜酒造/三重県)
・竹雀 純米酒 超辛口(大塚酒造/岐阜県)
・長珍 純米 生(長珍酒造/愛知県)
・丹澤山 山廃純米酒 凛峰(川西屋酒造場/神奈川県)
・悦凱陣 純米吟醸 ブルー(丸尾本店/香川県)

「十旭日 おろちの舞(旭酒造/島根)」はウェルカムお燗としてご提供♪
常温と飲み比べていただいたところ、やはり圧倒的に燗酒が人気でした!!
十旭日少しハーブのようなニュアンスがあるのですが、冷酒の状態だと、それが苦味とも捉えられるのですが、お燗にすることで、スッキリきれいにまとまります。

それでは、今回のペアリングをご紹介させていただきます!

<房島屋おりがらみ × ホタテとキウイのカルパッチョ>
こちら写真を撮り忘れてしまったのですが…キウイの酸味に、房島屋の酸味を合わせました。(料理に合わせて、髙木さんに日本酒を選んでもらいました。)
ややカプロン酸エチル系の香りのある房島屋は、あまり高温にすると香りが変質してしまうため、ぬるめの燗で頂きました。

<るみ子の酒 × とうもろこしと麹鶏のかき揚げ>

麹鶏とは、鶏むね肉を米麹パウダーで漬け込んで柔らかく仕上げたものです。
穏やかでゆるやかな旨味のあるるみ子の酒に、香ばしいかき揚げ。
間違いない組み合わせで、一番人気でした!!

<竹雀 × ホヤのトマト煮込み>

ホヤをトリッパ風のトマト煮込みにしました。
竹雀の酸とトマトの酸が接点になり、ホヤの旨味が増幅する組み合わせ!
ホヤは、宮城県塩竈市のほやほや屋さんの冷凍むきホヤを使用。
新鮮なうちにさばいて急速冷凍されているので臭みが無く、ホヤが苦手な方にも美味しくお召し上がりいただきました♪

<長珍 × 手羽元の黒酢煮込み>

旨味や甘味のしっかりした、独特な風味のある長珍。
燗酒にすることで、更にこっくりと濃厚な味わいになります。
黒酢の複雑味と長珍の複雑味がベストマッチです!!

<丹澤山 凛峰 × ローストポーク〜りんごのコンポート添え〜>

ローストポークと丹澤山凛峰…なんとトキメク組み合わせ!!
ふっくら、優しい凛峰が、豚肉の脂を優しく包み込みます。
豚肉と日本酒って、結構合わせるのが難しいのですが、しっかりと造られた純米酒は、やはり懐が深いですね。
そして最後は…

<悦凱陣 × トムヤムヌードル>

悦凱陣は濃厚なタイプが多いのですが、このブルーボトルは比較的スッキリ。
トムヤムクンのスパイシーな味わいと、パクチーの香りに合わせると、余韻が心地よい♪
トムヤムクンは、日本酒との相性をよくするために、ナンプラーではなくしょっつる(秋田のハタハタの魚醤)を使用し、優しい味わいに仕上げました。
海老の旨味もいい感じ♪

今回は、「夏に燗酒」というマニアックなテーマだったためか、参加者の方が上級者ばかりでびっくり!!かなりディープな質問が飛び交っていました。
飲食店関係の方も多かったです。

しかし、美味しいお燗を囲んで、終始ほっこり♪
美味しいお燗を飲むと、ついつい笑顔になってしまいますよね。

燗酒ワークショップは、今後も年1〜2回程度のペースで開催していこうと思いますので、これからもよろしくお願いいたします!!

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