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「恋は上書き保存 愛は専用フォルダ」恋のピリオド

恋のピリオドはいつなのだろうか

恋人関係が終わったとき?

それとも相手のことを考えなくなったとき?


音信不通で終わった恋はどこにいくのだろう

私の気持ちはどこにいったら良いのだろう

宙に浮かんだようなこの気持ちはどうすれば良いのだろう


解決策が見つからないまま月日は過ぎて

心の傷は癒されないまま溝は深まるばかり


自問自答していても何も変わらないことも

悩んでいても考えていても仕方のないことは分かっている


小学生から勉強はしているが恋については習わなかった

結婚の話が出ていた相手の忘れ方

元カレの忘れ方

この言葉にできないモヤモヤの対処法

そんなこと誰も教えてくれなかった


将来の理想像を共に描いた相手を

相手は簡単に忘れられるのだろうか


なぜそれほどまでに結婚という言葉を彼は強調していたのか

そんな人が最後話すこともできず音信不通になる理由など

私には分からない 相手にしか分からない

相手も分からないなどと言われればもうどうしようもない


子どもを産んでほしいと言ってきたあなたは

「ずっと一緒にいて」と言っていたあなたは

もう目の前にはいないのに

私の心は月日が経った今でも囚われている


開放したい自分に開放しきれない心が悲鳴をあげている

この生活環境や精神面が日常に良い影響を与えることはない


「失恋」という言葉は「失う恋」と書くのだろうか

それとも「失われた恋」なのだろうか

それとも「失った恋」なのだろうか


愛している相手 愛していた相手

大切なひとはそう簡単に忘れることはできない

簡単に忘れることができる相手なら結婚など考えない

愛するという気持ちを相手に持ち続けることもないだろう


離れていても相手の幸せを願っているし

今も「愛している」

その事実は変わらないがやはりこれは「失恋」なのか

「恋」と「愛」はやはり違うものなのか


「愛しているひとが幸せならばそれでいい」

そう思う心が体の右側にある

その一方でモヤモヤした言葉にならない気持ちが

私の体の左側にいることも事実だ


相手を一方的に思うのが「片思い」だとすれば

離れた相手を「愛し続ける」この行為はなんという?


『恋は上書き保存 愛は専用フォルダ』

専用フォルダに入ってしまったこの気持ちは

ゴミ箱に何度捨てても復元されてしまう


周りの人間は口を揃えていう

「時間が解決する」

解決しないから人々は心を痛め本音を胸に秘めて生きる

失恋ソングがヒットする理由はここからだろう


時間が解決するならば

月日が経てばこの気持ちは思い出さないだろう

残念ながら人間は複雑な生き物なのだ

その複雑な生態のおかげで恋に悩み愛を得るのだが

喜んで良いものか非常に悩ましい


恋のピリオドは結局自分が成長した時に

自分自身が打つのだろう

「最近あの人のことを考えていなかった。」

そう思えばもうその恋は終わっている。

ふと思い出すこともなく新たな日常を送っている


愛しているひとを忘れることがないのなら

ピリオドは打たないというのもまた選択である


誰かを愛すること

離れていてもその人を愛し続けること

そんなことは人生に多くはない


離れても愛し続けるのは自由だ

ピリオドを打たないという選択も自由だ

もうその恋愛は「恋」ではなく「愛」なのだから


愛の専用フォルダはひとつでなくてもいいのだから



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