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かえるのコッペパンを焼いたり 焼き芋焼いたり

 ゴホゴホ咳き込んで起きたものの、「ままー 今日は久しぶりに寝れたー」と6時半に起きてきた娘。
夜中に一度も起きなかった。
高めの平熱(微熱マイナス1分)で、咳と鼻水がまだ残っているけど、相談した。

どうしようか。
「行きたいけれど 行ったら楽しいんだけど 帰ってきたらまた熱が出そうな気がする」
確かに・・・。
食欲が落ちたのと、咳することにエネルギーを吸い取られて、疲れがすぐに出てしまう。

久しぶりに登校して6時間授業だとしんどいかもな。
2時間くらいだったら体慣らしながら、気持ちも上向くだろうし大丈夫な気がするけれど。

そして、家で起きて過ごそうと決めて学校は休んだ。

家では、絵を描いたり二人で百人一首をした。
お正月に百人一首をやって以来夢中になっていて、だいぶ歌を覚えている。
youtubeで読み上げてくれるのを探して、二人で100枚散らして対決。
娘が優勢の時には気分上々。
私が優勢になると、泣きながら私が取ろうと手を出した上から手を出したりする。

え〜〜〜〜〜 それって・・・どうかなぁ・・・

「わかってるの。自分でもこういうところが嫌なの。でもしちゃうの」

うんうん。
そうだよね。ママも小さい頃そうだった。
自分ではそういうことおかしいなと思ってもしちゃうんだよね。
いいよ。ここは家だから。
おかしいなと思ってるけど思わずしちゃうこと、たくさんしていいよ。

その後、おかしいことしてたけど、私も笑えるようになって、娘も笑えるようになった。
娘が正直に話してくれたおかげ。
「わかってるの。自分でもこういうところが嫌なの。でもしちゃうの」

そう言えばいいんだなぁ。正直に。

ストーブで焼き芋って、とてもお得な感じがするの
とろんとろんと口の中で溶けるような美味しい焼き芋できました

食欲は落ちた。
だから、どれだけ風邪の時に良いと言われるものを食べてもらえるか考えてしまう。
それで。いろいろ工夫する。

生姜とネギがいつもより多めで、れんこんで繋いだ鶏団子スープ
ネギがいつもより多めのウィンナー入りたこ焼き

どちらも、気持ちと裏腹に不評。
まぁ・・・そうよね。下心満載だもん。
でも、一つ食べてくれれば、生姜やネギや蓮根がお腹に入るからいいことにしよう。

娘のためにって思ってるけれど、私のエゴで、私の安心。

かえるのコッペパンは熱が上がった最初の日に美味しい美味しいとおかわりして食べた。目がとれたり、ちょっと遊べるのが良かったのかも。

 時々パンを焼く。パンを作るとなんとなく私が整う。
夜捏ねて朝まで寝かせて焼いたり、朝捏ねて夜焼いたりする。

強力粉と砂糖と塩と、酵母と、水と油と。
あとは私と居場所と時間。
仕上げに火。
パンは私がどんなに頑張っても早く仕上がらない。
パン種自身の準備が整わないと二進も三進もいかない。
信じて待つしかない。

 バラバラの素材がボールの中でボソボソ仕方なく身を寄せ合い始めて、
あっという間に馴染んで、自分に起こっている変化を愉しむモノと、ボソボソのままの小さな塊でうまくやり過ごしているモノが、ひとつの団子にまとめられた最初の様子が可愛い。

 そのあと有無を言わさず捏ねて捏ねて滑らかになったあと、ボールにちょこんと座ったパン種と、一緒に半日暮らすのが好き。
時々ボールを覗くと、ふっくら膨らんで可愛らしくなっていく様子を見る。
ふっくら膨らんだのを捏ね直して、プシューッとガス抜きされてきゅっとスッキリした姿に戻る様子。可愛い。

 ガス抜きすると一度スッキリ小さくなるのでもったいない気持ちになる。
あんなにふっくら世界を広げていたのに。
外からの圧力で有無を言わさず潰してしまったような気持ちになる。
でも、またゆっくり膨らんでいく。
多分、さらに豊かに膨らんでいく。
凹んだってちゃんとまた膨らんでいく。

この世のものが成長変化する様子の雛形を見ているような感じがして、ふと自分の中の何かが腑に落ちたりする。
そういう様子を自分の手で触って確かめながら感じるのが好き。
好き好きって思いながら作る、好きのかたまりのパン。

かえるのコッペパンより、もっと喜んでくれたのは、ストーブで焼いた焼き芋。
とろんと甘く上手に焼けた芋を見て幸せそうに
「わ〜〜い」と小躍りして「美味しい〜」と食べて、お腹いっぱい〜と言って布団に入った。
多分、栄養も体に染み渡っただろうな。
生姜とネギいっぱいの肉団子より、カリンの蜂蜜づけより・・・。

 明日の学校の準備も万端。
本調子ではないけど、動きながら整えられたらいいな。

さ。 私もゆっくりね〜よおっと。






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