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はじめての往診(皮膚科)

認知症の親。


おでこにできものができた

おでこにできものができました。
痛くも痒くもないが、気になって触ったり、取ろうとして引っ掻いたりしてしまいます。
そうこうしていたら、表面が破れたようで、やむを得ずかかりつけ医に行った時に診てもらいました。
案の定、皮膚科の受診をすすめられました。
「はい、行きますと言って帰りました」と看護師さんから連絡が来て、ちょっとため息。ひとりじゃ行けないのに。
もちろん我が親、そんな事は少しも覚えていません。
何を聞いても、不快な顔で「疲れたからもう休む」と言って逃げてしまいます。
仕方がないので医院に電話をかけて、一人じゃ絶対に行けません。と言ったら、往診してくれる皮膚科を教えてくれました。
ビデオ通話で説明した時の拒否反応が目に浮かぶ。
でも、かかりつけ医の先生の判断なんだから、往診の申し込みをしよう。

往診申し込み

往診の申込みなんて、はじめての経験。
手元に親の保険証のコピーやお薬の情報等用意して電話をかける。
皮膚科の看護師さん、優しい。状況を話して色々確認。
本人認知症で、娘は遠距離で立ち会えない。
訪看さんやケアマネさんやかかりつけ医の先生や、あちらこちらに連絡を取って、訪問日時を決めて申し込み用紙に記入。
申し込みはFAXでとのことで、はじめてコンビニからFAX送りました。

電話かけたり、連絡を待ったり、1日中バタバタと落ち着かなかったけれど、往診日時が確定してホッとしました。
当日は訪看さんが立ち会ってくださることになり、本当に有り難いです。

皆様本当にありがとうございます。
あとは往診日を待つばかり。

往診日まで

往診日は決まったが、親に伝えて、家に居てもらわなくてはならない。
いつも見ている一ヶ月の予定表に、皮膚科の先生が往診に来てくれます。って加筆してもらわなきゃ。
これはなかなか難易度の高いミッションだ。
機嫌の良い時間帯を見計らって、ニコニコスマイルでビデオ通話。
「予定が増えたの。ボールペンで書いてくださいな」
「ボールペン、ボールペン」ガサゴソガサゴソ。
「◯日の空いてるところに・・・」

10回ぐらい繰り返して、やっと予定の記入完了しました。

夜、電話で
「◯日に皮膚科の先生がおでこのできものを見に来てくれます。って書いてあるんだけど、家にいればいいのかしら。」
と言ってきたけど、これは想定内。
思ってたより電話の回数、少なかった。
本人も、おでこ(顔)だから気にしていたのかな。

往診当日

朝から予定の確認で大忙し。
でも、本人が行くのではなく、来てくれるというのは、認知症親にはとても心強い事のようで、ずいぶん落ち着いているように感じる。
往診時間が近づくと、何度も玄関を覗きに行っていましたが、無事、先生と訪看さんをお迎えできました。

できものはウイルス性のイボとのことで、悪いものではなかったので、安心しました。
私もビデオ通話で参加させていただいて、お話を伺えたのは良かったです。

塗り薬をいただきましたが、自分で塗るのは無理なので(忘れてしまう、うまく塗れない、やる気がない)、デイサービスの時と、訪看さんに塗っていただくことにしました。毎日は塗れないけど、じゅうぶん有り難いです。
薬の取り扱いについては、訪看さんが立ち会ってくださったので、とてもスムーズに話が進んで、助かりました。

往診の先生、看護師さん、訪看さん、本当に本当にありがとうございました。

かかりつけ医の先生やケアマネさんに報告して、私の役目は終了。

大騒ぎしたけど、悪いものでなくて良かったわ。
安心したら、疲れがどっと来ますね。

夜、ビデオ通話しましたが、イボのことはすっかり忘れていて、「今日も特に何もなく、元気にしてたわよ」
と言ってました。
往診まるごと忘れちゃうのね。
そのうち、突然思い出したりするのかしら?

あ、そうだ!
請求書が私宛に来るんだったわ。
届いたら振り込んで、ひと区切り。

その後

「デイサービスで行くんだけど、おでこのイボのことはどうすればいいの?」
突然思い出して、夜中に電話が来ました。
「もう、連絡してあるから、お薬を持って行って塗ってもらってね。」
とにかく薬を持ってさえ行けばなんとかなるはず。
うまくいきますように。

皆様よろしくお願い致します。

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