生物大学生の就活

こんばんは。大学院生のH2です。

今回は大学で生物系に進むとどんな就職先が選択肢としてでてくるのか。筆者である私自身の経験を踏まえて、解説していきます。

この記事を読むと分かること
・大学時代と大学院時代での就職における差
・生物系に進むと文系とどう違う?化学系や物理系との違いは?
・就職のスケジュールの参考


まず、学部卒と院卒で変わることについて解説します。基本的なことは、大学においてリクナビなどがセミナー等で述べているのでそちらに参加して頂けるとよいかと思います。

まず、学部卒では営業職や人事経理などは選択肢として入りますが、開発職や研究職は院卒でなければ募集されていないのが現実です。特に、基礎研究に通じる分野は博士卒が求められることも多いです。その為、製薬会社や化学薬品会社等で研究を目指す場合は院卒以上を目指す必要がでてきます。食品での企画などは、学部卒でも募集しておりますので就活までに自身で、物をプレゼンテーションする経験を積んでおくとよいでしょう。(youtubeで商品レビューをする、コンペ用のものを企画用紙にしておく等)

次に、生物系の人が選択肢としてどのような業界に進むのか?
1.食品系{B(企業)to C(お客様) }(サントリーなどの飲料品、山崎パン等の食品、)
2.食品系{B(企業)to B(企業)}(日清製粉、日本製粉などの原料品)
3.化学薬品系(協和発酵バイオ、小川香料等)
4.化粧品(資生堂、花王、エステー等)
5.医薬品(アステラス製薬、塩野義製薬など)
6.医療機器(キャノンメディカル、ニコン、オリンパスなど)
7.CRO:医薬品開発業務受託機関(EPS、メディサイエンス等)
8.IT(NTT,富士通など)
9.その他(ゲーム業界、人材業界など←ここはもはや個性)

1.2の食品業界はやはり、大学の研究活動などにおいてタンパク質や脂質に関する研究をされた方が多く、選択肢に入れる業界です。ですが、営業職などは文系の方々とかぶるので競争率は高めです。キャリタスやリクナビでの合同説明会などに言っていると説明会の行列がすごいです。聴講する場合はお早めに整理券を回収しに行きましょう!!

3.4の化学薬品や化粧品は化学系の学生とかぶりやすい業界です。そのため、有機系をやってきた学生とどのように差別化していくかが就活で重要になってきます。また、日ごろ、使っている化粧品の成分やその成分が生体膜にどのような作用をするのか、考えて答えれると、本気度が伝わることでしょう。

5.6の医療業界は看護系や薬学部系の方々とかぶる業界です。また、医療機器系は物理系や機械系の方々とかぶります。薬学部よりも薬品に関する法令や治験の知識は劣ることが多いと思うので、自身がやってきた研究活動等でどれだけ論理的思考ができるか、チームの中で仕事ができるかで差をつけていくことが重要です。医療機器系は電子機器に関する知識で劣るかと考えられますので、開発職以外での戦いになるかと考えられます。

7のCRO業界は薬品業界の派生的立ち位置です。薬品や医療機器の安全性、実用性を検証する治験の円滑化を業務として請け負う業界です。その為、こちらも薬学部系の方々とかぶります。ですので、薬学部の方々に対抗できる強みを作りましょう。

8.IT業界はどの分野からも参入しやすい業界です。未経験でも募集していますので、今後プログラミングをやっていきたい、ITを専門にしていきたいと考える方々はぜひ調べるといいかもしれません。ただし、大手の有名な企業などはプログラミング歴やどのような作品を作ってきたのか聞かれることがありますので、その点では情報系や機械系の方々に比べ、不利になります。また、IT業界の働き方は各所で話題になっていますので、しっかり調べておいた方がよいです(SESなど)。

9.その他は個人の生活や趣味が反映しますので、今回は解説しません。(筆者はゲーム業界を受けました)

基本的な生物な知識だけですと選べる業界は1~5、7が選択肢になるかと思います。そこにプログラミングや統計学の知識を加えると選択肢が増えます。(6.8)

最後に、私の就活スケジュールは以下の通りです。

前年8月 リクナビやキャリタスの合同説明会で長期インターンについて考える。
1~2月 短期インターンで会社について知る
3月  就活解禁とともにゲーム業界、CRO業界、食品業界、IT業界にエントリー
4~6月  各業界の面接が始まり、面接対策、自己分析のやり直しをする
6月   受かっていたIT業界の内定を辞退し、自己分析と就活をやり直す
7月  医療系の開発会社に内々定を頂き、就活のピークが過ぎる
8月  内々定を承諾する

大まかには、このような流れで過ごしてきました。今後、解禁時期がなくなるそうですので、こんなスケジュールもあったんだと考えていただければOKです。

末尾になりますが、私自身の意見としては生物大学生は統計学やプログラミングをやると選択肢が増えます。ぜひ、勉強しましょう。(英語は頑張りましょう。)また、今回はフォローできていませんが、植物や環境分野の方の就職に関してもこんご書いていく予定です。

ここまで、読んでいただきありがとうございした。
ご質問、ご指摘ありましたらコメント頂けると幸いです。


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