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監督として想うこと

23歳の指導経験の無い監督が同学年の選手を指導する。
こんなおかしな状況ありますか?

社会人サッカーチームの監督をやっていますと説明した時には、
ほとんどの人から「すごい!」と言われます。

正直「すごい!」ことだとは思えません。
何も結果を出していないですし、
上手くいっている感はなく、日々どうしようかと
頭を抱えている時間の方が長いですから。

これがリーグ優勝したり、
公式戦で結果を残せるようになれば、
「すごい!」ことだと感じるのかもしれません。

しかし、現段階で本当に「すごい!」と思うのは、
選手達です。

同学年の監督を当然のごとく受け入れてくれて、
時には意見を求め、時には意見し、
自分の指導を信じてプレーしてくれている姿に、
感謝しかありません。

だから、いつも思うのは、
「このチームを勝たせたい」
ということです。

週1回のトレーニングに、月2~3回のゲーム。

この限られた時間をどうすればより効果的な時間となり、
ゲームで勝利することができるか、
いつもそのことだけを考えています。

「勝利に導く」というのは、
おこがましいことかもしれません。
でも、指導者にできる選手への恩返しは、
チームに結果をもたらせることだけだと思うんです。

これは、アマチュアだろうが、プロだろうが、
変わらないものだと思います。

想いや感情が優先されてしまうと、
つい強く言ってしまったり、余計な一言が出てしまうこともあります。
その度に、離れていってしまうんじゃないか
という恐怖に近い不安に襲われます。

トレーニングマッチの前でも、
勝てなかったら、、、と、
同じような不安に駆られることもあります。

だから、強くなろうとしますし、
そのために、サッカーをもっと学びます。
指導者の在り方も組織創りについても学びます。

こうして、強い鎧を身に付けるからこそ、
ピッチという戦場で、選手たちと肩を並べて戦うことができています。

自分は、「すごい!」わけでは全くなく、
素晴らしい選手たちを勝たせたい一心で、
監督をしています。

不安や葛藤もありますが、
やっぱりサッカーって面白いなって思います。

このサッカーの面白さを味わいながら、
これからも頑張ります。

今シーズン、全力で走り切ることができた未来には、
最高の景色が待っていることを信じて。


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