マイアミ・ヒートの1回戦敗退の理由
昨シーズン、ファイナルまで進みあのレイカーズに2勝をあげたヒート。一躍大エースとなったジミー・バトラー、オールラウンドでリーグ屈指のポイントセンターバム・アデバヨ、スラッシャーでもあり優秀なシューターでもあるゴラン・ドラギッチ、予想外の大活躍を遂げた2大シューターダンカン・ロビンソン&タイラー・ヒーロー。
今シーズンも期待されていましたが、昨シーズン圧倒したミルウォーキー・バックスにスウィープされ、完敗でした。
今回は何故、ヒートが予想されたよりも早くシーズンを終えたのか解説します。
マイアミ・ヒートの1回戦敗退の理由〜ヤニス・アデトクンボ無双〜
まず第一に、ヤニスが強すぎました。止められているシーンを見た記憶がありません。昨シーズンはヤニスをジェイ・クラウダーが上手く止めていました。今年その役割を背負ったのは同じくリーグ屈指のディフェンダー、トレバー・アリーザ。アリーザは少し前に多かった優秀なSGとマッチアップするには優秀なディフェンダーですが、ヤニス相手には身長、フィジカルの差がどうしても大きかったです。
現在、リーグに溢れている優秀なディフェンダーは「レブロンを守れる選手」が多いですが、もう何年かしたら「ヤニスを守れる選手」の需要がもっと高まるでしょう。
マイアミ・ヒートの1回戦敗退の理由〜アンストッパブルなバックス〜
バックスのオフェンスがどの試合も凄まじかったです。その中心となっていたのがヤニス、ドリュー・ホリデーですが、シューター陣が優秀すぎました。本当に3ポイントがアホほど入りました。ヒートのディフェンスが悪いわけではありません。バックスのオフェンスが強すぎました。
マイアミ・ヒートの1回戦敗退の理由〜ヒートオフェンスの崩壊〜
そして、ヒートオフェンスが思いの外停滞しました。ドラギッチ、ジミー、アデバヨが中心となってシューター陣を活かし、中からも外からも点を取るヒートですが、バックスディフェンスにハマりました。
バックスは普段から3ポイントをある程度捨てて、インサイドを堅く守るチームです。しかし、昨シーズンはヒートの優秀なシューター陣にコンセプトを破壊されるほどにシュートを決められ、結果ヒートの思い通りにゲームを運ばれました。
今年は、ホリデーとドンテ・ディヴィンチェンゾの2人のアウトサイドのディフェンスが硬すぎた上に、コンセプトであるインサイドのディフェンスも徹底できていました。
これに対して、ヒートは特にアデバヨが何もできなくなりました。以前は、インサイドでもアウトサイドでもボールを持ってパスを展開しチャンスをクリエイトしていたのですが、ペリメーター付近でボールを持ち、周りのディフェンスが厳しくパスも出せない、なのにリングも見ない、と何も生まれないボールタッチが非常に多かったです。
アデバヨが1人で打開できる選手になること。これができるようになれば、ヒートはもう一皮剥けるでしょう。
マイアミ・ヒートの1回戦敗退の理由〜まとめ〜
結果としてスウィープされましたが、第1戦はOTまでもつれ、もともとそこまで差があるとは思いませんでした。しかし、終始コンセプトを崩さなかったバックス、普段のオフェンスを展開できなかったヒート、やはりシンプルにバックスの、地力が強く、1枚も2枚も上手だったのでしょう、
しかし、昨シーズンのヒートを見ればヒートに期待したくなる気持ちもとてもわかります。
次の記事で、何故ヒートは昨シーズンあんなに勝てたのかを解説します。
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