見出し画像

前十字靭帯を断裂した②

前の続き。

いつもの整形外科で

挫傷から3日後、いつもの病院で怪我の名前を伝えられた。
「前十字靭帯損傷」
「半月板損傷」
あの前十字靭帯。
アスリートなら何よりも嫌う前十字靭帯。
誰もが絶対に避けたい前十字靭帯。
その前十字靭帯。
頭は真っ白ではなかった。嫌な想像ばかり湧いてむしろ真っ黒だった。
とにかく取り乱した。それでさえ本当になんでもよかった。なんでそれやねん。もう、十分いっぱい怪我してきたって俺。なんでまだ俺が怪我せなあかんねん。
ストレッチやってちゃんとやってる。トレーニングもちゃんとしてる。酒も飲まん、タバコも吸わん、体に悪いことはせん。こんだけやってもこんなことなんのか。
一向に気持ちの収拾はつかない。散々泣きじゃくった後、紹介状をもらい精密検査のためすぐに近くの総合病院へ。
松葉杖をつき、泣きながら向かった。
絶対無駄やのに、病院でそういう診察を受けなければ俺はなんともないんじゃないかとすら思えた。まだちょっと痛いし力も入らんけど、歩ける。すぐにはバスケできんでも2ヶ月くらい休んだらできるんちゃう?そんなわけないけどね。

初めての総合病院

最初に行った整形外科ではできなかった、特殊な機械を用いた精密検査をした。
何故かまだ信じていなかった。
MRI撮るのミスったんちゃう?
流石に前十字靭帯はちゃうやろ?
なんでこんなことなってんの?

もちろん間違いなく前十字靭帯の断裂だった。何を検査してもその事実を確固たるものにするだけだった。流石に諦めた。それでも現実感はなかった。
手術、リハビリのことなどを詳しく教えてくれてアスリートのための有名な病院を紹介してくれた。

次の日、その病院へと行った。その頃には何故か笑ってもいた。力のない笑い。
でも少しでも笑えたのは友人たちのおかげだと思う。それに関しては次回。

挫傷直後からの整骨院の原田さんのヒアリング、病院の手配。そして迅速な検査、診察。全てに感謝しています。そのスピード感がなければもっと辛い思いをしてた。


これを書き溜めることができたのは入院する直前。何が起こったか頭を整理すると、どうしようもなくしんどい気持ちになる。今は、絶対そうなる。
ただ、この時の気持ちがいつか役に立つ時が来ると俺は思ってる。だから、残す。

この記事が参加している募集

私のスポーツ遍歴

すごい選手がいるんです

サポートしていただいたお金は、全てコートの利用費、プロテインやサプリメントの購入などプロバスケ選手になるための費用に使わせていただきます。よろしくお願いします。