ポジティブに生きる心がけ
先週4/10に『ぜったいヒミツの両想い』の3巻が発売となりました📖
何かと自信のなかった主人公・中1のナナが、おつきあいを通してがんばったり自信をつけていったりと成長していくラブコメです。
自信を持ったり自己肯定感を高めたりというポジティブシンキングって、自分みたいなクリエイター業には本当にすごく必要なスキルだと常々思っていて。そういうことなんかを、ちょっと書いてみようかと思います。
◆心臓に毛を生やす
よくXでも言ってるんですが、作家業、繊細すぎるとやってけない。本当にやってけない。見かけた感想やAmazonの星評価に一喜一憂し、企画が落ち、原稿がボツになるたびにボコボコになってたらきりがない。実際問題、繊細すぎて書けなくなってしまう方を目にすることも。
なので、心臓に剛毛を生やす。
うまくいったらラッキーくらいの心意気。全力は尽くすけどダメでも砕けずすぐに次の手を考える。くよくよしない、細かいことは気にしない、過ぎたことは心のデスノートに書いて忘れる。
自分の話だけど、公募に100回以上落ち、そこからさらにデビューまでに1年半以上かかったのを考えれば、トライアンドエラーなんていつものこと。
あと、変な遠慮はしない。これも大事。
返事がなければフォローする、不満や疑問があれば正直に率直に伝える、泣き寝入りはしない、いざというときの相談窓口を調べておく。こういうのができずに重なると意外と病んでしまうので、社会人として最低限のマナーを持って言うべきときは言うを心がける。
時に疲れることもあるけど、そんなふうに意識して図太くたくましくやってくと前を向くしかなくなってくる。
◆達成できる目標を積み重ねる
夢は大きくてもいいんですが、まずは「○日までに原稿を書く」みたいな手が届く目標を立てて、守れるようにスケジュールを組んで作業をするのを大事にしてます。私はガントチャートで作業管理をしてるんですが、日々の小さな目標を達成できるだけでも達成感って味わえるんですよね。
で、達成感が積み重なると、自分ができること、やれることがクリアになっていく。できることがわかってるのって、自信に直結する気がします。
やれることを確実にがんばりながら、新しいことにも少しずつトライして、またやれることを増やしてく。そういう循環が大事。
ちなみに、前述のとおりスケジュール管理にはガントチャートを使ってて、ほかにもお仕事日記をつけたりもしてます。自分がやったことを目に見える形で残すのも達成感につながるかなと。
◆自分を褒める
ちょうど昨日、元担当さんとお話する機会があって、自分で自分を褒めて労えるのはいいことだと言ってもらえたのでした。
他人から褒めてもらうのももちろん嬉しいんですが、そこに依存するとレビューに一喜一憂みたいな感じになってしまうので。まずはちゃんとやれたら自分で自分を褒める、なんなら自分ご褒美を用意する、というのをすごく意識してます。自分のがんばりを一番わかってるのは自分。
自分ご褒美も、スイーツでも、映画や観劇といった趣味の時間を作るのでも、気持ちが上向くものならなんでもいいと思います。
仮にうまくいかなくても、「ここはがんばったからよかったよね、次に活かせるよね」と自分を褒められるようになりたい。ので、全力でやる。
◆自分で選択する
仕事でやってると、どうしても軌道修正しないといけないシーンっていうのは出てくるんですよ。
で、このとき大事なのが、ちゃんと自分で選択すること。
言われるがままに直すの、本当によくない。自分の作品じゃなくなっちゃって心が死ぬ。同じ修正案を受け入れるのでも、自分が納得して自分も面白い、その方がよくなりそうと心から思えればいいんだけど、そうでない場合は納得できるまで試行錯誤して話し合った方がいい。仮に自分以外の選択でうまくいってしまうと、自信は面白いくらいにそげ落ちて以後自分で選択できなくなる。
これは作品作りに限った話ではないと思うんですよね。自分が選択した道なら仮にうまくいかないことがあってもがんばれると思うのだけど、そうでない選ばされた道でがんばるのって相当キツいしメンタルに来る。
なので、色んな人のアドバイスを聞くこともあるけど、最後の選択は自分でする。どの道がいいかなんて誰にもわからないことなので、その道を選んだあとに後悔しないよう全力を尽くす。
◆全力でやる
結局何をやるにしても最後は「全力でやる」に帰結していてなんですが、自分を信じて進んだ経験こそが次への活力になるのかもなーなんてことを思ったりします。
あと、やらない後悔よりやった後悔みたいな。
失敗しても、やれば経験値は残ります。経験値は大事。経験値があれば、新しいことにトライするにしても、「前はこれでできたから、こうしてみたらできるかも?」という作戦を立てやすくなる。で、それでうまくいっても失敗してもまた経験値になる。それをくり返していくと自信にもつながるし、とりあえず「やる」と決めているだけで前向きになることもある。
……なんてことを考えながら、最近も日々試行錯誤しながら生きてます。
うまくいくこともあれば、原稿や企画がボツになることも多々ありますが、どうにかなればいいなぁと手を動かす。
自分も人の子なのでネガティブになることもありますが、悩むことに時間を割くならとりあえず手を動かす。どうしてもダメなら趣味に走ったりジムに行く。ネガティブにはできるだけ短時間で退場いただけるよう工夫して、剛毛を生やした心臓でなんとかやっていきたいです。
そして宣伝ですが、『ぜったいヒミツの両想い』、全3巻で読みやすいシリーズなので、自分に自信がなかったナナがどう成長するか、ぜひ見てみてください📖
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