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緊急事態宣言やっちゅうのに、乳がんと言われましてん。035 分かれ道に立ってみて

ここのところ、ずっと「疲れた」と言っているような気がします。
2月に異変が見つかり、4月末にがんと確定して、一連の治療が始まった5月から、もうすぐ半年。治療と並行して在宅ですが仕事を続けていたことが、疲れとしてどっと体にも心にも来てしまったように思います。
そんな中、今月から始まる放射線治療。木曜日はその説明を受けに、病院へ行ってきました。

2回目のワクチン(ファイザー)を打った後というタイミング。

↑ に書いたとおり、1回目で、「コレ、副反応??」と思うような症状があったり、打って1週間くらいはやけに疲れていたりで、2回目を打った翌日(火曜日)は38℃の熱を出してしまい……ファイザーは3人に1人だからどちらかと言えば少数派なんだけど、当初の予感通りにmRNAワクチンは自分には刺激が強いな……と感じた次第。これまで感じていた疲れに輪をかけて疲れていた状態、それに自分の未来(主に仕事や働き方、今のままの仕事でこの先、ちゃんと寛解できるんだろうか?)などを考えてしまって心まで病みそうだったから、旦那さんが仕事を休んで付き添ってくれたのはすごくありがたいし助かったですね……無事帰ってこれましたが、何かあったらと思うとね。

それにしても、ただの説明だと思って来たら、採血とレントゲンがあるとか、またもや「聞いてないよー!」っていう検査があって、なんでいつもこうなるんだろうと(比喩的な意味で)頭が痛くなりました……スッキリしない思いを抱えたまま、私の乳がん治療のバトンが渡された放射線科へ。ひとまずは、説明を一通り聞いて、その後にレントゲン→採血という流れということになりました。

その前に、放射線治療を受けるにあたって自分が抱えていた懸念。

 ● 治療+(在宅)勤務という毎日に疲れを覚えていたが、ここで休職し
  て治療に臨むことができるのか? 傷病手当はどうなるのか?
 ● 中途半端に遠いため、いちばん楽な通院ルートを使うと交通費がかさ
  むが、純粋な医療費と違って控除されないので、特に通院疲れでバス等
  を使う必要があるとなると、交通費がかなり痛い出費になる。

当初乳腺外科主治医から聞いていた25回の5週間コースだと、体の疲れも相まって、通院を続ける自信がなかったんです。だから、「16回で済ませられる場合がある」ということをネットで知り、そのことを放射線科医の先生に訊いてみました。すると……

「おそらく(乳腺外科の)先生は、医療保険で25回コースじゃないと保険が下りないことが多いことを考えて、そうおっしゃったんだと思いますよ。多分、16回でも問題ないと思いますが、ちょっと(乳腺外科の先生に)訊いてみますね」

院内PHSで連絡を取る先生。そして……

「16回でいけますよ。それで計画を立てましょう」

やったーーーーーー!!

16回ということは、平日毎日通院となると、間に祝日が入らない場合は、単純計算だと3週間+1日ということになります。つまり、通院にかかる(主に交通費)負担が、2週間弱分減ることになるのです。5週間という期間に折れそうになっていた自分の心が救われると同時に、こんな闘病中の私なのに仕事は途切れずに来るので、(仕事の進行上で)会社に迷惑をかける期間が少し短くなったことに少し安心しました。
(休職については、会社としっかり話し合いをしてくださいねと先生から言われました)

来週11日に、放射線治療にかかるCTを受けに行きます。
そして、17日午後にいよいよ印をつけて、放射線治療が始まります。

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しかし可能性のある副作用が多いなあ……
特に、肺炎は多くの人に起こると言われてびっくり。多くは無症状らしいんですが、コロナがまだ完全に収束していないこのタイミングで肺炎が起こるのは、困るなあ😥 治療が終わって何か月か後に出るというのは聞いていたけれど、治療中でも起こるとか、これってメリットがあるんだろうか?とふと思った時、旦那さんが質問してくれたんです。
「これだけの副作用に見合うメリットはあるんですか?」
先生の回答。「再発率30%くらいなのを、7~8%にできます」
意外と高いような気がしたけど……でも、うちの旦那さん、私のがんが分かったとき、こう言ったのですよ。

「おじいちゃんおばあちゃんになっても春海と一緒にいたいねんで」

私が「おばあちゃん」になる確率を上げるため。
頭ではわかっていても、心の中では受け入れられなかったけれど、やっと自分の心の中で、放射線治療を受ける理由ができました。

採血等の当日やることがすべて終わって、久しぶりに旦那さんと二人でラーメンを食べに行きました🍜 がんになる前は、「家事解放デー」と称して毎月やっていたちょっとした贅沢。コロナも落ち着いている今のうちに、というのもありましたが、内向的な性格の私も、さすがにちょっと外に出たくなったというのが本当のところかもしれません。旦那さんはしょっぱいと言っていたラーメンだけど(確かに塩辛かった)、それ以上に、がんになる前の楽しいひと時をいったん味わうことができたのは、味の良し悪し以上に私にとっては栄養になった気がします。

ひとまず、明日会社に報告して、休職に関する話をしっかりしておこうと思います。

コロナ禍の中、乳がんになって……一つひとつの命に優しい世界であってほしいと願います。貴重なサポートは、各種がん闘病に関わる団体や保護猫活動に充てさせていただきます。