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【考】食の消費スタイルはどうなる

お金の使い方が、所有から支援へとシフトしている気がする。

コンマリさんがアメリカで流行したり、
断捨離という言葉が定着したり、
サブスクリプションサービスが台頭したり、
物を持っていることがステイタスである時代はすでに終わっていて、
その分のお金の使い方として、いろんな事業や活動を応援する、ということに、個人が簡単にアクセスできるものが増えてきました。

その中で、「食」に関する消費スタイルも変わりつつあるように感じます。

オーナー制度のような変わりやすいクラウドファウンディングだけではなく、事業を支援したいから食べる、などの生産背景や生産者とのコミュニケーション込みでの購入や消費、そこをアピールしたサービスが増えているように感じるのです。

実際に、ポケットマルシェのような、農家さんと直接コミュニケーションが取れる販売手法や、リベイクなどの食品ロスを出さないように廃棄になる前のパンをまとめて通販するサービスもあります。

一方で、食品小売りの現場にいて、いまだに「映える」消費で一発当てる、などのように、パッケージにお金をかけて、見栄えをよくする、というような流れから抜け切れていないことも事実です。
いつまでも続くわけではないし、一度買ったら終わってしまう流行に、乗っているだけでいいのでしょうか。

本当においしいものは続けて買ってもらえるし、本当にこだわって作っているものには応援してくれる人がついてくれるはずです。
それを、どういうプラットフォームでどういう形式で認知してもらうかが大事です。

お金の使い方や価値が、モノよりコト、所有から支援、へ変化していく中で、
「食」の消費スタイルの立ち位置も今一度考えなければならないと思います。
それは販売者も消費者も互いにそうです。
ご飯を食べない人はいないのだから、すべての人に当てはまります。


ただ売る、買う、のだけではなく、製造者と消費者が互いに対等な関係で、一つの商品を介して交流しているような構図で、流通していけるようになればいいのになと思っています。

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