おやすみ

2020年7月12日 20:36

前回の「天の川」を投稿してから
あっという間に3か月が経っていた

コロナ禍で投稿するような内容が
なかったわけではなく

4月に異動したばかりでさらに
他に6月も7月も引継ぎを受け
自分に自分で精一杯だった

ちょうどようやく落ち着いてきたところで
七夕がきた

自分と周りで異動の話が多かったので
彼女ともそういう話になった

いつなるかわからない話なので
この機会にお互いの理解を
深めておきたかった

自分の職場は
北は北海道
南は福岡にある

ただでさえ中距離恋愛をしていて
月に2回くらいしか会えないのに
遠距離になったらどうなるんだろう
そんな気持ちだった

「なるほどねー」

「いちお言うけどさ」
「もし自分が異動になったら
付いて来てって言うと思うよ」
そう彼女に伝えた

それは長く続けてきた仕事も辞めて
仲の良い友達も置いてくることになる

そして彼女には一緒に住む両親がいて
簡単に家族を置いて出てこれない事由が
あることも知っていた

「いちおね。自分はそう言うと思う。」

「そうね。」
「今まで家から出られなかったから、
そのタイミングしかないよ。むしろ。
だからその時は付いていく。」

「仕事は大丈夫なの？」
「仕事で将来を縛られたくないし
現地で仕事を探すよ」

「地元の友達は？」
「もうほとんど地元出ちゃってるし
東京とか地方とかもうバラバラよ」

「家族は？」
「家にはお兄ちゃんもいるし
家族も大切だけど自分の人生を優先したい。」

「なるほど」

「あー仕事行きたくない」
「雨だけど夜勤頑張ってね」

「はいよー」
「今日曇ってて天の川見れないね」

「そうね」
「七夕は何もしないの？」

「小さい頃は短冊書いたりしたけどね」
「願い事ないの？」

「あるよ」
「あるんだ」

「願い事あるの？」

「あるよ」
「あるんだ」

「じゃあ仕事行ってくる」
「はい、自分も明日仕事だし寝るね」

「おやすみ」
「いってらっしゃい」

あと突然ですがアカウントを変更することになりました

よろしくお願いします