「関係の質」


最近、世間を騒がせているこちらニュース。

[教員4人による後輩いじめ問題 激辛カレーを強要する動画に別の人物も]https://news.livedoor.com/article/detail/17215276/

色々と思うところはありますが、問題は、学校の先生のコミュニケーションにあるのだと思いました。

私が企業に入って一番最初に感じたことは、社員の中の良さでした。
そして、仲良くするための仕組みがたくさんある。
年に何回か、研修という名のお遊びがあるし、なにかあるとパーティーしてるしw
私が結婚したときもみんなでケーキを買ってMTGの最後にお祝いしてくれました。

学校って、少なくとも私が知っている学校ってそういうことホントなかった…
みんなで盛り上がるとか、仲良くするとか。
とにかくメールの内容とかも本当にギスギスしていて…それが当たり前だと思っていました。
校内の中で「話を通した」とか「書面に残ってる」とか、まるで裁判になったときの証拠を残してるみたいな話をずっとしていました。

大学院で、組織の授業を受けたときに、なんで組織として所属するのかという話になったとき、トランズアクションコスト(取引費用)を低くするために組織というものが存在するのだ。ということを学びました。

要するに、内部の人だと信用できる人であるということは採用の時点で保証しているわけで、いちいち仕事を出すときには契約を結ばなくてもすむ。だから組織でいることに意味があるという。

なので、学校においては、内部のトランズアクションコストが高い。高すぎるww。
内部の人たちを説得するのにすごい時間がかかるんですよね。
しかもそれが、「主義」の主張なので、非常に定性的で妥協点が見つけにくいんです。

上司や部下の関係も殆どないので、事業判断みたいなこともほぼできなくて、やりたいことの話を通すために、何年もかかることはざらにあります。

私がいる今の企業はダニエルキムの成功循環モデルを意識して、「①関係の質」→「②思考の質」→「③行動の質」→「④結果の質」→「①関係の質」…というように、関係の質を良くすることで、結果の質が良くなるという前提の元、社員の関係の質を良くするための催しがいっぱいあり、実際にやっぱり空気違いますよね。

残業カットだとか言ってる働き方改革ではなく、みんなの関係が良くなって、いつでも困ったことを相談できたり、誰が情報を知っているかを知っていてすぐに欲しい情報にたどり着けることのほうが、よっぽど生産性は上がるし、働き方改革になると思うんですけどね…

とにかく、こういう事件が起こるとますます学校で仕事をしたいと思う学生さんが減っていってしまうであろうことが本当に心配なので、学校のプラスの面を発信できるように、私も意識していかなきゃと思った今日このごろです。


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