「10月から衣替えって誰が決めたの?」


久々なのに今日はちょっと愚痴めいたことを書きます。

あるフェイスブックの投稿がありました。

「10月から衣替えって誰が決めたの?」
という趣旨の投稿。

10月になっても暑いのに子供が冬服で登校を義務化されているのが納得がいかないという親御さんの話。
そこに並んでいたコメントとしては
- 教員は前例主義だから
- ルールを決めて一律にさせたが楽だから。先生たち怠慢
- そもそも制服なんていらない
などの数々。

私がそれを見て思ったのは

「なんかこの学校の先生たち、全然関係のないところでdisられてる」

その該当の中学校がどこなのか私は知らないのですが、全然関係のないところで先生たちがdisられているのを見て、あまりいい気持ちはしませんでした。

利害関係者じゃない人たち、内部事情を知らない人たちが、「先生」といっただけでdisる。

これって「ユダヤ人である」とか「黒人である」とかだけで、決めつけられて差別されていた過去と何が違うのだろう。
先生に批判的な発言をされた方は、具体的にその学校の何を知っていて、何が実害で、何に怒っているの?と。

確かに変なことやらかしている「先生」という人たちがいるのも確かですが、「先生」だから起こしているのではなくて、変なこと起こしている人が「先生」だった。です。
逆じゃないんです。

衣替えの話でいうと、今は移行期間を設けている学校が多くありますし、昔のように10月1日から確実に変更というところは少なくなっている印象です。

ただ、私が昔いた学校は、10年前ぐらいまで自由でした。
そうすると、冬服がかわいかったこともあり、真夏でも長袖、セーター、ネクタイで、クーラーをガンガンにかける生徒たちが多数。
学校でいくら指導しても直せなかった。
ご家族の協力も欲しかったと思ったりもしましたが、その原因に夏服のデザインの問題もあったので、夏服のデザインを一新したのを機に、きちんと季節感のある服装を学ばせる意味も込めて衣替えの日にちを設定しました。

生徒の精神的な成長度合いにもよりますし、それこそ制服なんていらないと言っている学校もあるでしょうから、なんとも言えませんが、制服は保護者の方の所得の差を露呈しないという意味もあったりするし、いろんな理由があって制服を採用し、衣替えの時期を設定している学校もあるでしょう。

私がその方にお答えしたのは、「SNSでコメントするのではなく、実際に当該学校の先生に理由を聞いてみたらいかがでしょう?不明な点が直接聞いたほうが解決・納得するのでは?」と。

最後に、中高生という人たちがどんな人達かがわかるエピソードをご紹介すると、ある学校でスマホを使ったフィジビリティースタディーをやってみました。
200台iPhoneを学校にとのその時だけレンタルし、FSをして回収するという作業が行われたのですが、スマホを渡したその瞬間から、パスコードを変更する人、待ち受け画面を(もちろんよろしくない画像に)変更する人、アダルトサイトにアクセスする人、その他諸々多数。

これぞ高校生!
私的には大爆笑ですが、こんなの日常茶飯事です。
そういう人達が200人集団で集まっているところにいる先生という人たちの苦労というか、背景や思考の性質を知ると、また違う解決策があるように思います。

なので、ぜひ、社会の皆様には学校に力を貸してくれる形で関わっていただきたいと心から願います。
SNSで安易な批判をするのであれば、ぜひコミットしていただいて、建設的に関わっていただきたいなと思っています。

こんなことを言うと棘があるかもしれませんが、失礼を承知でいうと、ご家庭での教育が完璧で、宿題も忘れず、スマホも適切に扱えて、勉強も真面目にし、登下校中にマナーを逸脱することがまったくない生徒さんたちばかりであれば、先生たちも不要なルールは作らないと思いますので、まずはご自分のお子さんをきちんと見守っていただくことから初めていただけると、不要なルールは作らなくてすみます。(本当はルールなんて作りたくないのは先生も一緒なはず。管理が面倒なので。)

とまあ、色々書きましたが、一番思っていることは、私は細く長く生徒を見守る保護者の方と、広く浅く生徒を見守る先生は、緩やかに協力して子どもたちを一緒に教育することが、自然で、当たり前の学校がたくさんにあると良いなと思っています。


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