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Memory Lane 名古屋公演延期について

今回、ワンマンライブの開催を延期することにしました。
予約してくれていたみなさんや会場の方への申し訳ない気持ちがいっぱいです。

本当に、申し訳ありません。

今回は昔と同じ後悔を繰り返したくないという思いもあって、
延期を決断しました。

数年前、ライブ前に気を付けていたにもかかわらず、
子どもたちが軒並み体調を崩してしまったことがありました。
急遽母に応援を頼んだのですが、結局は母が最後に一番体調を崩してしまい、そのあとしばらく介護が必要になるくらい大変だったことがありました。

その時の私は後ろ髪引かれる思いを振り切って歌いに出かけたけれども、
私はあの時の経験がいまだに引っかかっていて、
思い出すたびに何故だか胸がちくちくします。

「歌う」という責任は果たせたし、
お客さんにも喜んでもらえました。

でも、あの時に
「もう少し子離れした方がいいよ」とか
「もう少し仕事に責任を持った方がいいよ」というような
ことを周りから言われて、私はその言葉を真正面から受けて
子どもたちを置いて出かけたのですが、
それは私の本心からの決断ではなかったことを少し後悔しています。

実は、今回同じような状況、
もしくはもうちょっとひどい状態になってしまいました。
なかなか全員の体調が私を含めて足並みが揃ってくれないのです。
もちろん、体調もなんですが、心の部分も大きいような気がしました。

そして、そんな中で私が21日に心を向けることは、子ども達にとっても
私にとっても、体だけでなく、心のバランスも更に崩してしまうと思いました。子どもたちってこういう時本当に敏感だなと思います。
私の気持ちがどこに向いているかを、ちゃんと感じとります。
そして、それを感じる私自身も、ずっとそわそわしてしまう。

無理すればいける、でも、この無理は後を引くし、
また私は同じ後悔をしそうな気がしたので延期という判断をしました。

「とりあえず」歌いに行くことはできたのだと思います。
でも、それは私の伝えたい歌ではなくなってしまう気がするし、
これまで大切に積み重ねてきたものを壊しかねません。
それは、私が一番望んでいることではありません。

ただ、それは音楽の優先順位を低く置いているわけではなく、
自分の立場を母であることよりも軽く見ているわけではない分、
難しいし、心苦しいのですが、今後、もっと活動していくための基盤を改めて根本から考え直していくいい機会だと捉え、
今、振替公演の準備を進めています。

「元気で歌を歌ってくれることが一番」
そんなふうに言ってくださるみなさんに支えられて、
本当にありがたい限りなのですが、
そこに甘えすぎず、でも、ちゃんと元気な姿でみなさんに歌をお届けできるよう、引き続き頑張っていこうと思います。

楽しみにしていてくださった皆様、
本当にごめんなさい。
また振替公演が決まり次第お知らせいたします!

山口春奈

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