バリキャリ新時代


週末、Twitterのタイムラインでこの漫画が話題になっていた。

苦くて辛いオトナの人生にこそ、“ともだち”が必要だ。仕事も人付き合いも「ほどほど」が身上の“平熱さとり”大塚理人(23)と、恋に仕事に全力過ぎる“限界バリキャリ”早乙女望愛(27)。ゲーム会社の同僚であるふたりが、ひょんなことから「友達」に…!? 少し甘くて若干重めな「オフィス“ともだち”コメディ」スタート!

Amazon紹介文より

ふ〜ん、バリキャリのお話ね。バリキャリ研究家として読まないわけにはいかないだろう……と目を通した結果。

衝撃を受けた。


のあ先輩の胸がでかい!!!バリキャリなのに!!!!!


いや、バリキャリの胸が大きくてはいけないというわけではない。でも今までのフィクションの中のバリキャリって、スレンダーでパンツスーツでハイヒールで……というイメージだったから新鮮だった。

のあ先輩はカジュアルな服装にスニーカーで、髪の毛にハイライトを入れている、ゲーム会社勤務の27歳だという。二次元の男子キャラにガチ恋し女友達はおらず酒癖が悪いという、まあ男性誌にいそうな理想の女性像ではあるのだが、、「バリキャリ」というジャンルがこのように男性誌でも消費されるようなアイコンになっているということが新鮮だった。

フィクションの中のバリキャリは、クールな女であることが多い。感情を隠して冷静に働く、そんなイメージがある。その点のあ先輩は、感情表現豊かである。仕事中は大分抑えているが、それでも明るいし、オフになると羽目を外してメンヘラを発揮するという特性を持つ。まあそりゃのあ先輩、女友達いなさそうだね、と思ってしまう。まあフィクションですからね。

 話が変わるが、私が好きなバリキャリ女性の漫画といえば「サプリ」と「働きマン」である。
「サプリ」は広告代理店、「働きマン」はマスコミと、男性の多い大手企業の中で、肩を並べて遜色なく働く女性の話だ。単に仕事のみに留まらず、恋愛、人生、といった深いところまで描いた2つの作品は、私が仕事をする上でこうなりたいなあと憧れすら抱かせる。


調べてみたらこの2作品はどちらも2004年に連載開始していた。20年前の作品なのに未だに新鮮なところがあるのは、世の中が変わっていないのか作品が最先端なのか。どちらにしても珠玉の作品であることは間違いないので読んだことない人は是非読んでほしい。

「サプリ」「働きマン」の中のバリキャリと比べると、バリキャリのあ先輩はだいぶキャラが違う。働いている業界が違うというのもあるのだろう。サプリや働きマンは日系大手大企業の中で、男性と比較されながら働いていた。のあ先輩はゲーム会社に勤めている。のあ先輩以外の女性の描写が少ないのでわからないが、多分女の人もそれなりに働いてるんだろう。多分。きっと会社も業界も若くてフラットだ。だから往年のフィクションバリキャリ女子よりほど固くなく、親しみやすいのかもしれない。

と、男性向け作品にバリキャリが出てきたことを驚いたような話を書いたが、強い女が好みという男性は一定数存在する。最近の作品で「チェンソーマン」だって主人公の上司は女性で国をも動かすバリキャリだ。マキマさんと出会ったことでデンジの運命は狂っていくし、マキマさんに全てコントロールされていく。(これ以上はネタバレになるので、詳しくは作品を読んでネ)


マキマさんも胸は決して大きくな………おやなにか来たようだ。マキマさんは最高!マキマさんは最高!!あなたもマキマさん最高と言いなさい!


※どうでもいいけど私は姫野先輩が好きです


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