カッテ2エッセイ 高尾山を3000円で楽しむ方法  2023 8/4


一昨日、高尾山へ行ってきました。これで通算3回目くらいです。



8月の中旬に富士山へ行きます。登れる自信はありまへん。4年前の夏にツアーで富士山へ行ったけど8号目の山小屋で気持ち悪くなり頂上へ登るのは諦めたんです。



休みたい時に休めず、夕食のカレーはツアーの皆さんが食べているからとかなり無理をして食べたら気持ち悪くなり敗退。



もしかしたら休みたい時に自分のペースで休んで、無理をしないで進んだら登れるかもしれない。いや登れないかもしれない。そしたらそれです。



なので少しずつできる努力をしていきます。走れる時に走り、泳げる時に泳ぐ。そして一昨日は高尾山。練習の山として高尾山でいいのだろうかと思うけど、登っていきます。



始発で向かう。到着は6時台なので人はほとんどいない。空気も美味しいし、暑くない。緑もいい。一石4鳥くらいですね。



高尾山だからといってなめたらあきまへん。まぁまぁ辛い。あれ?こんなに上り坂ですか?というくらい上り。まぁ山なんで当たり前です。これでへこたれていたら富士山なんか登れまへん。



鳥居があり、お寺もある。外国人に「おすすめの観光地は?」と聞かれたら「TAKAOSAN」とこれからは答えるだろう。山もあって、緑もあって、鳥もいて、水のせせらぎが聞こえてお寺もある。アメージング。JAPAN!!



8時過ぎには無事に登頂。すれ違う人に「こんにちは」と言う非日常。富士山も見えます。飲み物や栄養ゼリー類は持っていたけど、肝心のご飯やパンは何もない。お店もやっていない。お腹空いたな・・・と思いながら下山。高尾山はいろんなルートがあって、下山は6号路から。



なんか山感強めな6号路です。ジブリを思い出す森感。これで東京ですか?って言う感じ。オアシス。こんなところにあったんですね。癖になりそうだな・・・・



途中で少し休憩。持ってきた辻村深月さんの「傲慢と善良」を読み進める。婚活の話。自分の話みたいで心が痛い。これ、読むの2回目だけど婚活をしている今だからこそ胸にくる。高尾山でも。かんけぇねぇ。

婚活がうまく人は自分が欲しいものがちゃんとわかっている人。自分の生活を今後どうしていきたいかが見えている人。ビジョンのある人。マジで緑のオアシスで絶句。鳥が泣いているけど全然聞こえない。あー。本当だ。その通りだ。



なんだかんだで9時半過ぎには下山完了。往復で3時間くらいです。いい運動になりました。



そして10時にオープンの高橋家という有名な蕎麦屋へ行く前に時間があるのでまた本を読みます。心がえぐられます。



そして高橋家へ。天ぷらのせいろを食べていく。マジでうまい。心に沁みます。ありがとう。1350円。日本、最高です。しかも翌日から夏休みらしい。危ねぇ。2日〜9日まで。今日、行っておいて本当によかった。



そしてお腹満腹。が、今日はエアリズムを着ていたんです。エアリズムは汗かくとサム(寒)リズムになります。汗で下着が冷たくなって身体が冷える。本当は最初に温泉へ行こうかなとも思ったんですが、お腹空きすぎて蕎麦食べたすぎてサムリズムは忘れようとしました。



が、やはり冷たい。エアリズムは登山とかマラソンとかには向かないようですね。そして高尾山口駅前にある極楽湯に入っていきます。平日なので料金は1100円。ご飯も食べられ、休憩所みたいな寝られるところもあります。



サウナもあるし、湯の数も多い。大好きJAPANですね。外国人に案内したいくらいだ。高尾山からの蕎麦からの温泉。サウナをして水風呂浴びて、外気を少し浴びて。整ったのか整っていないのかわからないけど心はハッピーだからいいんです。



満喫しまくり、今度はあんみつ食べます。550円。最後までホットコーヒーを注文するか迷ったけど、既にあんみつ8割くらい食べていたので諦めます。次はあんみつ&コーヒーにしよう。こういう時にビール飲めたらいいんですけどね。下戸なんでしょうがない。来世に期待します。



あんみつ食べながらまたもや「傲慢と善良」を読み進める。周りはみんな楽しそうなのに私は一人であんみつを食べながら自分と向き合います。婚活している人はぜひ、読んで欲しい。胸に刺さる文章ありまくり。



というかやはり自分の人生は自分で考えないとダメですね。宮崎駿さんの「君たちはどう生きるか」です。ちゃんと考えないと。例えば、高校卒業の時。大学へ行くのか、就職するのか。大学時代は就職するのか。どんな風に働きたいのか。どうやってお金を稼ぎたいのか。そういえばちゃんと真剣に考えていたわ。


高校時代はなんとなく国際関係の仕事がしたいと1浪して行きたくない大学へ通い(第一志望は不合格)、休学させて貰って海外を放浪したり。就職活動の時は本気で自分がやりたくないこと、やりたいことを突き詰め看護師という答えを見つけて、大学卒業と同時に看護学校へ入学。


ようやく27歳で社会人となり看護師になった。33歳で一旦、退職してまた海外へ放浪。帰ってきて離島で働いたり、派遣で色んな看護の職場で働きやっぱり都会の病院でゆっくりと働きたいと思ったここ数年。仕事では充実していたけど、自分の人生設計は蚊帳の外だった。


ちゃんと考えないとな。結婚したいのか、したくないのか。子どもを産みたいのか、産みたくないのか。それを考えるのが早ければ早いほど結婚が早い。もし、結婚したければの話だけど。私はそれが遅かった。自分のやりたいことがまぁまぁあった。


そんなことを考えた高尾山。3000円くらいで山を愛で、蕎麦を食べ、湯に浸かり、あんみつを食べ人生を考えられる。なんていい山なんだろう。



今日の一句
湯に浸かり 人生の岐路 thinking あんみつ食べて 悩み忘れろ

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