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秋と日記と振り返り

10月も中旬になり、今年も残すところあと3か月を切った。早いなぁと思う一方で、何となくこの時間の経過の速さに慣れてきている感覚もある。そうそう、これくらいで過ぎ去っていくよね、という感じ。

一年の総括をするには少し早いけど、年末に総括をする時間を取るのもなかなか難しいものだなと去年改めて感じた。終わりが見えてくると(実際に何かが終わるわけではないんだけど)なぜか気持ちが焦って、ゆっくりと腰を据えて振り返る気持ちになれなかったりする。

2023年は、とても悲しいこととすごく嬉しいことがいろいろあった。悲しいことも嬉しいことも、その両方が同じくらいの濃度で生活の中に存在し続けていて、今も消えずにある。ふとした時にその悲しさがこみ上げてきて涙が出てきたり、逆に仕事で疲れ切っている時でも嬉しい記憶をたぐり寄せて幸せな気持ちになれたりする。

日々抱えている感情は本当に渾然一体としていて、その全てに生かされているというか、生きてるんだなぁという実感のようなものがもたらされる。

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今は9月から続いていたちょっとハードな仕事の波が一段落して、ほんの少しの燃え尽きた感と、また別の案件に新鮮な気持ちで取り組める楽しさのさなかにいる。ようやく少し余裕も出てきたし、今のうちに生活を見つめ直したい気分だ。

今年の1月から新たに始めた3年日記も何とか毎日続いている。去年まで使っていた5年手帳は真っ白なページが多いままその役割を終えてしまった。毎日数行分しか書くスペースがなく、ひと言でもいいなら続けられるだろうと思って買った小ぶりな5年手帳は、その書ける分量の少なさゆえに逆に私はあまり楽しく続けられず、書く習慣が定着しなかった。

どうやらというか、やはりというか、私は書くとなったらわりとまとまった量を書けるほうが楽しく続けられるみたいだ。

と言っても、その3年日記も仕事でバタバタしていると余裕で1週間分くらい書かずにためてしまって後から書くことも多々あり、今は10日分くらい書いていないページがある。その10日の間にまたすごく幸せなことと嬉しいことがあった。そういう日のことはなるべく丁寧な文字で書きたい。今年初めて金木犀の香りを感じたのは6日ほど前だ。その瞬間に思ったこともよく思い出しながら書きたいなと思う。

さすがに10日分はためすぎなのでちゃんと毎日書くのが理想だけど、後から振り返ってでもちゃんと書いておきたい、書いておこうと思える日々を過ごせているのはありがたいことだ。

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さて、その3年日記には年始に書いておくページがある。そこにお正月に引いたおみくじのこんな一文を書き写していた。

急がず焦らず、真心を込めて前途の困難を押しのけて進むと後で必ず成功する

(ちなみにおみくじは末吉だった)

これを読んだ時にまず思ったのが、私にとっての成功とは何だろうということだ。"成功"の具体的なイメージが湧かないし、成功してビッグになりたいという野心を燃やすタイプでもない。

ではなぜこの言葉を転記したのかと言えば、"成功"が何であれ「急がず焦らず、真心を込めて前途の困難を押しのけて進む」姿勢は常に持ちたいなと思ったからだ。真心を込めて、というのがポイントだ。急がず焦らず、というのも最近生活の中で改めて意識している。もともとせっかちではないし何事もマイペースにやっているけど、より自分のペースでいいと思うようになった気がする。

今年は珍しく仕事の目標もざっくりとだけど立てていて、一応その目標どおりに頑張れていると思う。それが嬉しい。やっぱり自発的に目標を立てることは大切だ。

少し早めに今年の振り返りをしたら、残りの数か月ももっと頑張ろうという気持ちに思いがけずなれた。一瞬で過ぎていく日々だとしても、まだまだできることがきっとある。

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