加湿器はいつ頃まで使うのだろう。
職場に加湿器が支給されて、私の目の前にあるので、いつも水を入れる担当をしている。
　連休明けということもあって、ふと向こうを見れば、水蒸気が上がっていない。
いつもだと一番に、そこの担当者がセットして水蒸気が上がっているにの。
　なるほど、春分の日が過ぎたということもあって、もうそろそろ要らない時期なのだ。そう思って。電源を入れなかった。
「あら、今日は加湿器電源入ってないわね」と誰かが私の前の加湿器を見て言った。
「ほら、あそこもつけてないから、もう加湿器は要らない時期なんじゃないかと」
「あそこは、たまたま今日つけるの忘れてるのよ。要らない時期になったら、回収に来るから。いい、つけるよ」
　それもそうだと思った。
　
　家のベランダに去年の今頃は、小さな花や色々な色の可愛い花を植えていた。何処かへ行くとこもなかったのでベランダで花を見て楽しみたかったのかもしれない。
　なのに今年の今はどうだろう。ベランダに花はほんの僅か。
　というのも、この冬はほんと寒かった。寒すぎてベランダに極力出たくなかった。水やりでさえ、お花たちには申し訳ないが億劫になっていた。
　
　少し動くと暑くなるかなと、半袖の上にアウターを着て出勤した。
　なんと今朝は2℃だった。着替えるにしては時間がない。そのままで出勤。
「わー、半袖。見てる方が寒い」と、仕事が終わって、ロッカーで着替えていると言われた。

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