料理から縁遠かった私が、平日夜でも「心も身体も満たされる食事」をつくるようになった黄金の掛け算

平日夜、「疲れたー」と思いながら自宅に帰る。

夜ご飯どうしよう…。

これまでの私は単純に悩んでしまう人だった。

つくる=大変、面倒くさい

そういう想いを持つ人は少なくないのではないだろうか。
だって私もそうだった。
そしてついコンビニやスーパーのお惣菜に手が伸びてしまう。
もちろん美味しいけれど、食後には何かが足りない、どこか満たされない感覚が個人的にはあった。

カンタン楽チンだけど心も身体も満たされるご飯が食べたい…!

これについても私だけでなく誰もが思うことではないか。

でも「どうやって」というところで思考停止になって、結局何もしなかったものの、抜け道は意外に近いところにあるのだ。

「発酵食品」だ。

そう、塩麹や醤油麹などを使って「つくりおき」という切り札を使えばいいのだ。

この前仕込んだ醤油麹をお肉などに漬けておくだけ。

野菜と一緒に焼けば、簡単に一品料理が完成する。

ちなみに醤油麹は醤油:麹を1:1(同量)で入れ、1日一回かき混ぜて約1週間で完成する。つまりはめちゃくちゃ簡単。

私は発酵を勉強し始めてかなり料理をするようになった。

(鶏肉を塩麹で漬けておき、野菜と一緒に火を通した)

平日夜のスーパーには、消費期限が近づいて割引になった肉や魚が並んでいる。

それらを手に取り、塩麹や醤油麹とともにジップロックに入れ、翌日食べるのであれば冷蔵庫に、すぐに食べないのであれば冷凍庫へ入れれば良い。
スーパーで売られている量も一人暮らしには多いこともあるので、私は基本的に「冷凍」というワザを使うことが多い。

食べる日の朝に冷蔵庫へ戻すだけ。

一緒に野菜を切ってお味噌汁やスープにすれば、それで一汁一菜ができる。

(今週のある日の夜ご飯。紅鮭を買って塩麹に漬けて焼いた。
つくりおきしていた塩麹豆腐も添えて。)

ご飯を添えればさらに立派なご飯だ。

洗い物だって、使ったそばからフライパンにお水と洗剤を入れておけばすぐに洗える。ものの5分で洗い物も終了。

そうハードルは高くない。

実は最近、冷蔵庫を一気に断捨離した私。

調味料というと冷蔵庫には、醤油・みりん・酒・酢・白だし・味噌・塩麹・醤油麹・甘酒くらいしか入っていない。
(甘酒も砂糖代わりに調味料の役割を果たしてくれます)

本当にごくわずかになってしまったが、別に苦労しているわけではない。
むしろすっきり。
シンプルだけど、心も身体も満たされるご飯タイムだ。

先週は、温野菜用ににんじん塩麹ドレッシングをつくった。
人参・玉ねぎ・りんご・塩麹をフードプロセッサーにかけるだけ。
流石にできた量に比べると一人の1日の消費量もかなり限られるので、これも半分は冷凍庫行きだ。

(メニューは変わらないけれど、
ドレッシングに変わるとさらにテンションが上がる気がする)

今の世の中にはたくさんのモノがあるからこそ、どれを選べばいいのか分からなくなってしまうことがある。
手に取ったモノが必ずしも満足できるとは限らないし、むしろ選択肢も少ない方がいい時もある。

昔からあって、今に受け継がれるものには何かしらの理由がある。
当時とは異なるかもしれないけれど、発酵には栄養だけでない手軽さも兼ね備えている素敵な日本の伝統のひとつなのだと思う。
それを冷凍という技術の革新によって生まれた現代の術に一部を託す。

「発酵食品」×「冷凍」=平日夜でも「心も身体も満たされる食事」

この方程式で、私と一緒に疲れた身体を労わる時間をつくりましょう。


ありがとうございます。今の私はたくさんの人生の先輩方にお世話になったからこそだと感じています。いただいたサポートでは、後輩が迷った時に話を聞く際のカフェ代に恩送りさせていただきます。