サラリーマンのための楽々投資運用戦略

これまでいろいろ投資を調べてみてわかったことをまとめつつ、時間をかけずに安定して資産を増やす簡易的な運用戦略を紹介します。

この記事はこれから20年以上かけて資産を増やしていくお考えのかた向けです。

1.サラリーマンを取り巻く投資環境

サラリーマンの中で投資に時間をさける人はあまりいません。そのため多くの人が投資信託やETFに投資することになります。

余力があればよく知っている数種の個別株がちょうどよいと思います。ジャンルは自分が働いている業界から好調な会社を選ぶのもよいかもしれません。

税金対策で確定拠出年金やNISAから投資をはじめてみる人が多いですね。私も確定拠出年金と積み立てNISAに最大限投資しています。

確定拠出年金と積み立てNISAを最大限に活かしたいと思いますよね。私もそう思います。
まずはそれぞれの特徴を振り返りましょう。

2.確定拠出年金の特徴

確定拠出年金の特徴を振り返ります。確定拠出年金は簡単に言うと非課税のかわりに60歳まで引き出せない投資口座枠です。

非課税とは、投資額分が課税対象所得から控除され、運用益も非課税になります。

確定拠出年金は口座から引き出せませんが投資商品の取引は自由にできます。取引で確定する利益も非課税です。

確定拠出年金のメリットは口座内で自由に取引できること、デメリットは60歳まで口座から引き出せないこと、になります。

3.積み立てNISAの特徴

積み立てNISAの特徴を振り返ります。積み立てNISAは簡単にいうと投資信託を20年間持ち続ける間は非課税になる投資口座枠です。売却すると非課税の恩恵は受けられません。

ここでの非課税とは運用益が非課税となります。投資した費用は所得控除にはなりません。

積み立てNISAのメリットは非課税でありつつもいざというときに引き出せること、デメリットは売却できないこと、になります。

3.ポートフォリオとリバランス

長期的に投資を行う場合は、米国株インデックス投資を中心に、と言われています。私もその方針をとっています。ただし、これまで米国株が順調に成長していたかというとそうではありませんでした。

そのため、リスクヘッジとして総投資額のうち10%から30%は債券など株以外に振り分けておき、暴落の影響を軽減します。そしてリバランスすることで早期回復することが好ましいと考えます。

この考えに合う方には、以下の投資戦略を提案します。

確定拠出年金と積み立てNISAの同時投資

確定拠出年金によるリバランス
積み立てNISAによるドルコスト平均

これは確定拠出年金と積み立てNISAのデメリットを軽減し、ドルコスト平均とリバランスにより投資リスクを軽減する方法です。ポイントは、確定拠出年金と積み立てNISA全体でポートフォリオを組むことです。

実際にどういうことかを見ていきましょう。

4.具体例

投資を始める方のモデルを決めておきます。
40歳、60歳まで月に4万円積み立てる予定、の人物を想定します。

投資方法

月に2万円を確定拠出年金に、月に2万円を積み立てNISAに投資します

ポートフォリオ

ポートフォリオは投資の方針によりますがここでは米国株80%、米国債券20%とします。
このとき、確定拠出年金は米国株60%、米国債券40%の割合で、積み立てNISAは100%です。この配分により、積み立てNISAでは売却を行わず確定拠出年金でリバランスできます。

リバランス

ここで、仮に米国株が値上がりした場合、確定拠出年金の米国株と積み立てNISAの米国株の合算と確定拠出年金の米国債券の割合からリバランスします。

つまり、確定拠出年金米国株180万円、確定拠出年金米国債券120万円、積み立てNISA米国株400万円だった場合は、総額700万円の20%が米国債券のはずなので140万円である必要がありますね。
このときは確定拠出年金米国株160万円、確定拠出年金米国債券140万円、積み立てNISA米国株400万円を目標に確定拠出年金だけを取引します。

引き出し

何かの事情でまとまった現金が必要になった場合は積み立てNISAを解約し、確定拠出年金をリバランスします。このあと、積み立てNISAの総額が減っているので、積み立てNISA中心に積み立てることでもとの配分に戻すことができます。

5.まとめ

このように確定拠出年金と積み立てNISAのバランスをとりながらトータルでポートフォリオを組み運用することで全体的に安定した運用を行いながら、非課税の恩恵を受けることができます。

今積み立てNISAのみや確定拠出年金のみの運用のかたはこのような運用戦略でリスクを軽減してはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございした。

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