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レポ#56 おたる水族館(鮭は飲み物)

今年の冬に一面真っ白の雪景色で訪れた北海道のおたる水族館、今度は葉が色づく秋に行ってきた。同じ水族館なのに、冬とその他の季節でこんなにも顔を変えるのかと感動した。
10月も毎年特別な遠征が続いているが、今年は訳あって水族館遠征のために有休を使えなかったため、土日に決行。計画したのは8月頃、長崎に行こうかと思っていたが航空券のセールで新千歳空港行きの方がお得に買えて旅先が決まった。

基本情報
場所:北海道 小樽市
入館料:1800円(大人、2023.11.11時点)
飼育点数:約250種2000点以上(水族館ぴあ2015)

おたる水族館自体は、2回目の訪問。今年の1月の冬期営業中にペンギンの雪中散歩目当てで訪れた。冬期営業の時は、海に面した屋外エリアの「海獣公園」が封鎖されて立ち入れなかったため、通常営業の時にまた行きたいと思っていた。同じ年に叶えられたのは嬉しい。
そのときの記事がこちら☟


チケット・パンフレット

チケットはこちら☟

年パスを買ってしまいました。2回行けば元が取れるが次の予定なんか決まってない。でもそんなの関係ない。

パンフレットはこちら☟

よくある折りたたみタイプ。
開くと館内図。右下に海獣公園のマップがあるのが冬期営業のパンフとの違い。


ペンギンの海まで遠足

1日1回だけある「ペンギンの海まで遠足」本物の海を仕切っただけのプールへ歩いていく11:40開始のイベント。
朝早い飛行機だったのでなんとか見られるはずだったのだが、機材トラブルのため羽田出発が30分遅れるとアナウンスがあり大ピンチ。待つ間に何度も行き方を調べていたところタクシーを使えばギリギリ到着できそうと安堵しているとさらに15分遅れるとの知らせが。機内で「次の訪問の目的ができるからいいか」と諦め気持ちで過ごしていたが、着陸した瞬間、急げば間に合うのでは?と最後の賭けに小走りで駅に向かったら1本早い乗れたのです。これが今回の旅のハイライトだったかもしれない。

海獣公園のペンギンエリアから海までの道。
ゴールを確認し、海に近いところでスタンバイ。
来ました!強制参加ではなく、その日に集まったメンバーが出てくる。
懸命に向かう姿は何とも言えない愛おしさ。
「今日もお客さんいっぱい来てるな~」とでも思ってそう。
「ハルキ」くんを見つけた。なんせ自分と同じ名前なので、絶対に会いたいと思っていたのです。
その日に集まったメンバーなので、誰が参加するかはその日の運。今日参加くれてありがとうと心から感謝しました。
まっすぐ海に向かっていきます。
気持ちよさそうに泳ぐ。
海も透き通っていて、どこにいるかがよくわかりました。
イルカジャンプ!最初のうちは、このジャンプをしているペンギンが多くて圧巻の景色でした。
すごいスピードなので、写真におさめるのは至難の業。かろうじて撮れた後ろ姿。いつか正面を撮るのが目標。
満足した子から陸に上がってきます。
早々に帰りたそうなメンバー。時間まで泳いでいたのは3羽ぐらいで、飼育員さんの合図で集合します。
さて、帰り道。
歩いているペンギンからしか得られない栄養素ってありますよね。
午前中の陽ざしを浴びて。
プールの居残りメンバーとの交流。

ペンギンの散歩自体は、イベントとして珍しいわけではないですが、本物の海で泳ぐ姿を見られるのは貴重だと思います。本当に見られて良かった!

アザラシショー

続いてのイベントは「アザラシショー」
1日に3回開催されていて、12:50と15:20、2回観ました。

看板は魚の形と思いきやアザラシ。
会場に貼ってあった掲示。手作りのあたたかみある掲示物が大好物です。
登場メンバー。みなさんけっこうベテランな年齢。
時間になると音楽とともに4頭が登場。スムーズにそれぞれポジションにつく。
メンバー紹介。挨拶も忘れてません。
前脚を器用に使う様子。アザラシの体の特徴を紹介しながら進行していく。
泳ぐときは後脚を使うんですよ~と前脚ではかぼちゃに見立てたボールを持つ。このあとこのボールでキャッチボールもこなしていました。
ジャンプ!
隣のペンギンプールでは「何か盛り上げってるな」と集まって見る観客が。思わず笑ってしまった。
最後の見せ場に向かって昇っていきます。
すべり台!傾斜に身を任せスルーッと滑る様子は癒し成分しかありませんでした。

アザラシショー、芸達者なアザラシたちがすごいのはもちろんなのですが、飼育員さんの「よくできました~」というゆるい褒めが最高で頬がゆるみっぱなしの雰囲気最高な時間でした。


ペンギンショー

アザラシショーが終わり次第、隣のペンギンプールで始まる「ペンギンショー」
こちらも2回観ました。

ペンギンショーの看板もいい味出てますね。
手作り展示。
ネットでよく見ていた会場!ワクワクが高まります。
アザラシショーも同じなのですが、椅子はなく、傾斜のあるスタンディングで見ます。
始まりました!13:00の回の参加メンバーはやや少なめ。これは浮き島に行ってほしいけど、誰もいかない様子です。
ハードルを飛び越える競技ですが、魚をめがけて横をすり抜けていました。
それもそのはず、このショーは「言うことを聞かないペンギンショー」として話題になったのです。見てください、このくつろぎっぷり。
魚ゲット~
すべり台は、滑らず駆け降りるもの。
魚くれ~
もらったらよそ見。ちなみに飼育員さんはプールに飛び込む指示を出しています。
飼育員さんが過ぎ去ったら飛び込むペンギン。なんて時間差。

帰ってきて公式ホームページを見たら、ショーの説明ももはや自由すぎて笑いました。ショーの説明文とは思わぬ。だが、それが良いんです。

最後の回の15:30の回は、参加メンバー多め&やる気もりもりでした。
飛び込み台だってこんなに昇っちゃう。
カラスが狙っています。
シーソーだって、何往復もしちゃう。飼育員さんが驚いてました。
浮き島ジャンプ。これも飼育員さんが驚いていた。
1回目の時は何度目のトライでやっと1羽上った階段だって、どんどん上っちゃいます。
よく見ると1回目と魚の種類が違う気がするので、好みでやる気に影響が・・・?(たぶんイカナゴ?)
再びカラスが狙う。
カラス VS ペンギンも見どころの一つです。
ペンギンの勝利。
最後の飛び込み台。
たくさん来すぎて、指示で飛び込むのではなく落ちていく。

言うことを聞く場面の方が少ないですが、「行けますか?」など飼育員さんの言葉遣いが丁寧で、ペンギンへのリスペクトを感じるショーでした。


トドショー(鮭は飲み物)

トドショーも、アザラシショーと同じく1日3回。
ペンギン遠足のスタンバイ中に1回目がやっていたので、遠くから少し様子を見たのを含めると3回全部見ました。記事タイトルにも付けた通り、これもこの時期に訪問した一つの理由です。

トドショーの看板。
海に面した会場で行われます。
2回目は真正面で見ました。
と言っても、5頭もいるので、ほとんどの人がトドの目の前で見られるのです。
迫力があるのが高台からの飛び込み。
海と空をバックに。
水しぶきの量だって見逃せません。
5頭そろってのシャチホコポーズ。
最後は、秋限定のイベント、「鮭は飲み物」のお時間。この立派な鮭を・・・
こうして・・・
こう!
丸飲みです。うん、これは飲み物だ。
鮭の躍動感が出ていて素晴らしい食べっぷり。
しっぽしか見えてません。
毎回だいたい3頭が食べてくれます。

口に入ってからがあっという間すぎるので撮影に夢中になってしまいましたが、なくなるまでの過程がすごいので動画で撮ればよかったなぁ。9月25日から11月26日まで毎日1日3回やってくれるんだからすごいものです。北海道じゃなきゃ成り立たないですよね。
トドは、野生から合流した子もいるそうで、その辺も北海道スケールだなと思いました。

お昼ごはん

私もご飯を食べましょう。朝早くてお腹が空いていたので、ペンギン遠足が終わったときに館内のレストラン「ニュー三幸」で済ませました。ここは冬期でも営業しているので、海獣公園前の食事処で食べたかったんだけど閉まっていました。

小樽名物のあんかけ焼そばをいただく。目の前が海のカウンターは特等席ですね。


海獣公園

ここからは、ショー以外の海獣公園についてまとめていきます。

建物がある方から、海獣公園を見下ろすとこんな感じ。本当に目の前が海。
海獣公園から建物を見上げるとこんな感じ。かなりの高低差があります。
下りは急な坂道なので、ヘルプが必要なお客さんのために電動カートがスタンバイ。
上りはエスカレーターがあります。
朝一、ペンギン遠足に間に合うために館内を急ぎましたが、入口から直で海獣公園に向かうルートがありました。急いでいると視野が狭まりますね。
海獣公園にあったペンギンの実物大パネル。
足元にそれぞれの名前も書いてある。
トイレの表示もペンギン。


ペンギン

海獣公園には、ペンギンは2種類います。

「しゃっけー!プール」という新しいプールができたそう。
高い岩に上るといい写真が撮れそうですが、私が訪問した時には見られませんでした。次回に期待!
こちらが「しゃっけー!プール」
1種類目がショーにも出ているフンボルトペンギン。ここに来ても「ハルキ」くんを追いかけました。
振り向きハルキ。
ぞれぞれの個体の年齢と性別表がありました。おたる水族館は、バンドの色ではなく、名前が書いてあるので個体識別はしやすくて助かる。
岩に寄りかかってひとやすみ。
ショーが行われるプールにもたくさんペンギンが。「しゃっけー!プール」・屋内・ショープールは自由に行き来ができるようになっているよう。
夕日に照らされるプールとハルキ。
2種類目がジェンツーペンギン。
屋内のプールで泳ぐ。
ガラス面が曇っていてなかなか見づらかったけれど、冬に会えた子たちに再開できて嬉しい。
やはりジェンツーは興味津々で近づいてきてくれる。
カキカキ。

私が訪問したときは、「しゃっけー!プール」にはフンボルトペンギンがいましたが、今はジェンツーペンギンがいるそう。気温が低くなってきたのでジェンツーが外に出ているそうです。冬期営業が始まるとジェンツーは建物側に移動してしまうため、秋の終わりから冬までの短い期間しか見られない貴重な姿になります。それも見たい・・・!


アザラシ館

アザラシは全部で3種類いるのかな?

アザラシ館にいるのは・・・
ワモンアザラシです。
海遊館の「ミゾレ」の引っ越し先です。ミゾレをよろしくね!
この掲示、もっとゆっくり見ればよかったなぁ。ちょっと前に話題になったガンダムもここにあったのか。
アザラシ館の横の絵がかわいい。


休憩所

海獣公園には休憩所があった。

でっかいトド。
机といすがあって自由に使えるのですが、なにやらBOOKが置いてある。
ペンギンの個体紹介の本。
飼育員さんにしか撮れない写真とともに紹介が載っていました。
一言がかわいい。
アザラシのBOOKも。
文章多めでした。


館内

建物内の写真は冬期営業の記事にも載せていたので少しだけ。

アオウミガメの太郎。保護されて治療を行い、元気になったそう。縁がついてしまいったのは、フードが合わないのに気付かなかったため・・・。
ネズミイルカ!日本の水族館では、おたるでしか見られません。
光がこんなに差す水槽だとは今回知りました。
夕方、帰ろうとしていたところでトレーニングが見られました。水面から顔出している姿は初めて見た。
整列!
ギンポの幼魚かな?模様がきれい。
前回はなかった水槽。
写真と名前がわかりやすかった。
ここが冬にペンギンの雪中散歩をやっていた広場。
冬はこんな感じ。全然違う!
ジェンツーがいたプールにはフンボルトペンギンがいました。
あの芝生に不定期に出ているらしい。見たかった!
いいケツ!


グッズ

グッズは3種類購入。

まずは、売り上げが生き物のために使われる缶バッジガチャ。前回もやったんだけれど・・・
新バージョンが出てるなんて聞いてない!個体名が入っている。
2種類ある「スペシャル」1つは出たのですが、もう一個ほしさに7回やりました(出ませんでした)
2つめは、来年のカレンダー。しゃっけー!プールの表紙だけで1年過ごせそう。
最後はタオルハンカチ。なんで右上にカラスのシールが貼ってあるんだろうと思ったら、
すべり台のハシゴにいるのがウミネコバージョンもある!なんて細かなバージョン違いでしょう。


まとめ

海獣公園に行けた分、冬とは全く違うまるで違う水族館に来ているかのような新鮮さを味わえた。水族館訪問をしていると「また同じところに行くの?」と聞かれることが多いが、訪れる時期によって見られる展示・景色が違うのは醍醐味だと思う。
困ったことに、また真っ白な景色の冬に行きたくなってきた。

雪とジェンツーが恋しい(2023.01.20撮影)

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