見出し画像

レポ#57 AOAO SAPPORO

10月に行った北海道遠征2日目は、午後から「AOAO SAPPORO」に行ってきた。今年の7月にオープンしたばかりの新しい水族館で、初訪問。PRでもペンギンに力を入れていそうな感じだったので期待大で行きました。勝手に高くしてしまったハードルを優に超える満足度でした。

基本情報
場所:北海道 札幌市
入館料:2200円(大人、時期により異なる)
飼育点数:約250種4000点(livedoorNews

夜は22時まで営業していたり、街中のビルの中にあったり、いわゆる都市型水族館。おたる水族館が管理飼育しているのもあって、かなり本格的な展示が楽しめた。


チケット・パンフレット

チケットはこちら☟

レシートのような薄さ。淡白なデザインに思えますが・・・
裏がおしゃれなのです。

パンフレットはこちら☟

三つ折りなんだけれど、一番上がちょっとずれててコンビニでチケット受け取る封筒みたいになっている(伝われ)
開くと館内図。それぞれのフロアのコンセプトと、デフォルメされた構図。


水族館まで

地下鉄「大通り駅」から、歩いて10分程。

新しくて大きなビル「moyuk SAPPORO」が見えます。
こちらの4~6階が水族館。
4階に上がったエントランスホール。コンクリートのおしゃれ空間。
標識もおしゃれで、コインロッカーの場所はスタッフさんに聞いてしまった。
キーにも水族館の名前が入っているのは珍しい気がする。
声に出して言いたくなるし表記もかわいいAOAO。
チケットは、タッチ式の自動券売機で買う。さすが最新式。


4F 人と水の世界がつながる

順路はありませんが、入口が4階なので順番に上がっていくように進みます。

まだチケット見せていないけど、何やら始まる様子。
何の空間だろうかと積んであるものを見てみると、
海水を作る材料・・・?
そして、機械。これは普通に水族館に入っただけではなかなか見られない景色なのではないでしょうか。
濾過タンクらしきものもあります。まずはフリーにバックヤードを見られるとは。斬新すぎる。
やっとチケットを見せて、入館。4階のテーマは「人と水の世界がつながる」
小さな水槽がぎっしり並ぶ。
その中でも目を引いたたぶんハギ?青くて小さかった。
中央が研究室のようになっていて、その周りに水槽が並んでいる。
ニホンウナギ。
横には解説版もついていて、充実している。
水槽がないところからは中央の研究ゾーンを覗けちゃいます。何が置いてあるのか知識のない私にはわからないがワクワクは確かに感じる。
ちょっと外も見られて、日常とのつながりはまだ感じます。
ガラスを隔てて何か見えるが、これのもふもふはもしや・・・と思って近づくとペンギンの羽根でした!
大きめの水槽を360°どの角度からも見られるゾーン。ヘコアユです。
ホワイトボードがついていて紹介。「本日のメニュー」の文章も斬新で驚く。
ヘコアユはこのあとのゾーンでも存分に見られます。いつ見ても不思議な姿。
丸い水槽、これは何だろう・・・。
アオスジノリでした。あおあおしている。
プランクトンの卵。魚たちのごはんになるんだろうか。
研究スペースのホワイトボードにはいろいろ情報が。正面からは見ることができず、この「あくまでバックヤードを覗かせてもらっている感じ」が良い。


5F 見えなかった世界を見つめる

惜しみつつ全体を把握しないと気が済まないので、次の階へ進みます。

初めて来た水族館のエスカレーターはいつだって心躍りますね。
5階のテーマは「見えなかった世界を見つめる」いくつかのゾーンに分かれていたので、分けて写真を載せます。

ネイチャーアクアリウム

一つのゾーンは、ネイチャーアクアリウム。
水草と生物が共存した水槽をそう呼ぶんだそう(違ったらすみません)
空間を贅沢に使い、座ってゆっくりできるように座れる箇所がたくさん。
通路の奥には何があるんだろう。
写真が飾ってありました。なぜ水族館に写真展示が?と思っていると、
ネイチャーアクアリウムの創始者である天野 尚さんの作品だそう。なるほど、水槽を見せるだけでなくその背景まで楽しめるとは。

観察と発見の部屋

もう一つのゾーンは「観察と発見の部屋」

こんな形で広いスペースに水槽があり、一番水槽の種類が多い空間だったと思います。
そして、水槽だけでなく、本棚もたくさんあるのです。
各水槽の隣にも本が置いてある。
例えば、水玉模様の作品で有名な草間彌生さんの本が置いてある横には・・・
水玉模様が特徴的なモンガラドオシ。なるほど、展示と本が繋がっている。
さて、水族館にイヌの本です。何の生きものでしょう。
チンアナゴでした!「チン」の由来だ!
トラコハチェットフィッシュという魚。
その隣には斧の本。「ハチェット」だ
きれいな青が散りばめられたハナヒゲウツボには、
青の本。
中でも目を引くヘコアユだけの大きな水槽。食事タイムがあるらしく次回は見てみたいな。
「観察と発見の部屋」は1と2があって、もう一つ空間があります。
ハゼがたくさん水槽。
アオキハゼ。天を仰ぐ姿勢で泳ぐことから名づけられたそう。
ホシマダラハゼ。黒っぽい体に黄色の斑点模様。こちらの本は・・・
「星の本」と「星の王子さま」。一見地味な色の魚だけれど、、本が置いてあることで「なんで星?」と思わず足を止めて体をじっくり観察してしまいますね。
カブトガニ。いきている化石。
オオサンショウウオのつぶらな瞳。ここから少し古代ゾーンのように感じた。
標本!?存在感があります。
通路に小さな水槽と、化石があった。博物館とも間違えるような空間。
奥には公式の「コワーキングスペース」があって、休憩にも仕事にも本を読むにも使えそうな空間。
前情報でどこかにペンギンの本だけを集めた本棚があったはず…と探し回ると、ベビールームの前にあった!場所が場所なのであまり長居はできず。
小さな椅子を並べて、ロゴマークだ!こういう遊び心素晴らしいですね。


6F ひとつの世界をともにする

いよいよ最後の階へ進みます。

階段をのぼりながらワクワク。

イワトビペンギン

ホームページには載っていなかったのですが、館内のボードにイベント情報が書いてあり、ペンギンのご飯タイムもあり、1日に3回やっているよう。
まずは主役から。
いました!近い!ガラスもないのでより近く感じます。
種類はキタイワトビペンギン。閉館してしまった油壺マリンパークから来た子らしい。
イワトビの特徴の黄色い冠羽がかっこいい。
ぷかぷか泳ぐ姿もガラスで隔てることなく見られます。
六角形の展示ブロックの上でまったり。
展示場の隣には個室があって、換羽中の子たちはこちらで過ごしていました。
もふもふ。かわいいけれどペンギンたちにとっては辛い時期ですね。
換羽の段階もペンギンそれぞれ。まだまだもふもふな子や、
もう少しで終わりの子も。残り方がおしゃれね。
換羽部屋のホワイトボードにも名前が書いてありましたが、AOAOの個体たちはみんな名前がついています。北海道の市町村の名前が由来。私の推しは・・・
オビヒロ!たたずまいと冠羽のボリュームが愛らしくて決めました。
夕方になると館内の照明が少しずつ暗くなります。
同じ場所で比較するとこんな感じ。
暗くなってくるとかっこいい姿が撮れました。
ペンギン水槽はいろんな角度から見られて、椅子に座って水中を見られる場所もあります。
ご飯タイム。
水中でも食事。


フェアリーペンギン

AOAOにはもう一種類ペンギンがいます。

同じフロアの違う部屋、緑の中を進んでいくと、
もう一種類のペンギンが住む部屋があります。
フェアリーペンギンです。国内ではAOAO含め4ヶ所でしか見られない希少な種。
展示スペースは大きく二つに分かれていて、手前は水が張ってある。
泳ぐ姿を同じ目線で見られちゃう。
着水。
もう一か所が陸地。
陸で過ごす姿が見られる。
モデル立ち。
トコトコ。
フリッパーを左右に揺らして進む。
歩いているペンギン、なんでこんなにかわいいんでしょう。
飼育員さんを追いかけて。
後ろ姿から伝わってくる嬉しそうな感じ。
パネルで見た掃除&食事タイムの時間を狙って水槽の前にいました。
掃除が終わると食事タイム!
食べ方、一生懸命すぎない?
いい食べっぷりです。
これは私がもらう!
ぞくぞくと集まってきました。
最初からいたこのピンクの子、、何度も来ては食べ、口の周りが食べた魚の数を表しています。
最後は器に置いてもらって、ここから食べる子も。手渡しで食べる子と、ここから食べる子、今まで暮らしてきた環境の違いなのかな?
こっちもいい食べっぷり!


プランクトンルーム

6階にはペンギンと、もう一つの目玉がこちら。

プランクトンルームは、クラゲゾーン。
ミズクラゲの大きな水槽。このサイズがもう一つありました。
見れば見るほど不思議な模様。
6つ胃の子見っけ!
タコクラゲ。
カラージェリー。動きがポップ。
ラボのような展示も。飼育員さんがお世話をしていました。
キレイな白。
覗くと奥のラボ空間が。



シロクマベーカリー&

館内は全フロア飲食可能だそうで、お店が1店舗入っています。

札幌に本店があるパン屋さん。
いろんな種類のアレンジクロワッサンが並んでいました。甘いのもしょっぱいのもある。
私が選んだのは、すじ青のり&ホッケフライサンド。本当に美味しかった。これ食べるために再訪問したいぐらい。
ペンギン情報の動画が流れる壁の前で食した。ペンギン好きにはたまらない動画だった。
1種類ずつの紹介も。愛らしいテイストの絵でかわいい。


グッズ

グッズは2つ購入。

まずは、ペンギンのぬいぐるみクジ。ぬいぐるみはできるだけ買わないようにしているのですが、フェアリーペンギンの姿に負けた。
3等まであります。店員さんいわく、2等が実物大らしい。
3等でした!
クジ。持ち帰ることができて、シールになっています。引いた後も楽しめる工夫がいいですね。
もう一つは、ぬいぐるみにつけられるバンド。同じ種類で、人間が付けられる大きさのラバーバンドも。ぬいぐるみを推しにできるし、自分も付けられるというオタクの心に刺さるグッズ。
オビヒロのを買いました。
家でクジのぬいぐるみに付けて楽しんでます。


まとめ

一言で言うと、AOAO、大変好みの水族館でした。
滞在時間を4時間に計画していて、広くない都市型だし、時間余っちゃうかなと思っていたのですが、結果全く足りなかった。5階の本ゾーン、あとでじっくり本を読む時間をとろうと思っていたのにその時間がなかった。
ペンギン好きなので、イワトビとフェアリーという珍しい種が見られるのが魅力度を上げているのは間違いないですが、本や解説など「おしゃれでしょ?きれいでしょ?」だけではないこだわりが各所に感じられました。
近くに住んでいたら通うレベルなのではと思います。北海道という決して近くない地ですが、それでも近いうちにまた絶対行きます。

フェアリーペンギンゾーンにいた子たち。COWCOWみたいになってるぞ。

この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?