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厳しい審査 緩い審査

段位、級位というのは非常に曖昧なものです。

一般的には「技術の習熟度」が基準になっていると思われがちですが、合気道歴だけで昇段する人もいますし、実力があっても年齢や規定の日数で引っ掛かり昇段できない人、そもそも昇段する意思がない人もいます。

ですが、それ以上に曖昧になる要素が審査を担当する指導者の判断基準です。

一応、本部道場のホームページには審査の技、稽古日数といった規定はあります。しかし本部の師範すら規定と異なる技を出しますし、道場によっては稽古日数が足りていなくても審査を受けさせる場合もあります。

逆に、稽古日数が足りていても技量が未達であれば審査を受けさせない指導者もいたりで、指導者によって様々なわけです。

審査に厳しい指導者、甘い指導者、いったいどちらが正しいのでしょう?

審査の厳しさに「適当」はない

実際のところどちらが正しいというのはなく、指導者が生徒や道場をどんな風に育てたいか?によって異なります。

例えば、生徒の技量を上げるために厳しくする場合もあれば、モチベーションを高めるために甘くする判断もあるでしょう。道場としての価値を上げるためにサクサク昇段させるケースもあるかもしれません。

また一口に審査といっても、受けるまでのパターンもいくつかあって、

1、生徒が申請して審査を受ける(自推型)
2、師範の推薦で審査を受ける(他推型)
3、決まった時期に一律で受ける(自動型)

などがあります。

指導者はもちろんのこと、生徒もそれぞれのメリット・デメリットを理解して道場を選ぶと後々の不平不満を減らすことができるでしょう。

今後の審査方法について考えている方、新たに道場を決めようとされている方は参考にして頂ければ。

1、自推型

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