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【異端児の育ち方】 - 22歳ダンサーが見つけた才能


12月12日月曜日、どうもこんにちは。
「わたし記憶力いいのでもう顔は覚えました🫰」と知り合いに言われたが、「多分髪型変えたら気づかないんじゃないか?」と思っている意地悪な22歳Harutoです。
#ちなみ僕も相手の方
#髪型変えられたらわかりません
#なんじゃそりゃ

というわけで今日は【異端児の育ち方】というテーマでお話しします。

僕が学校関係で仕事をしていく中で学んだ
「情熱」の話です。

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長崎三原庭園で行なったイベント📸

【前書き】

SNSだけを見ても、僕が何をしている人間なのかわからないと思いますので簡単に説明をすると、

僕の主な個人活動は
・ダンス関係の仕事
・カメラ関係の仕事
・地域関係の仕事

の3つです。
ダンスはステージに出たり、振付をしたり。
カメラは映像をメインに撮影。
地域は地元の三原町で『ダンスを通して地域活性化プロジェクト』というのを行なっています。

この3つを中心に派生する仕事が多く、
最近は地域関係でチラシやパンフレットを制作したりもしました。

どれも本気ですが、
一番時間を割いているのは地域活動です。

今後さまざまなプロジェクトを行いますが、
絶対に落とせないのが地域活動です。

若いうちにここに手を出せたのはかなり幸運だったと思っています。

さて、こんな感じの僕なのですが、

日々、仕事をしていると

子供達の急成長ぶりに驚かせられます。


中学校でダンス授業を開催 - 2021

僕は子供にダンスを教えることもあれば、
大人にダンスを教えることもある。

いわば「先生」とかいうやつです。

上を目指す生徒もいれば、
ただ身体を動かしたいという生徒もいます。

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【ダンスはダイエットに向くの?】

結構「ダイエットにいい!」とダンスは言われますが、ごめんなさい。

正直ダンスで痩せるのは難しいです。

ダンスのレッスンって平均1時間半なんですね。 

そのうち30分はストレッチや筋トレ。
15分は基礎トレーニング。
そして45分で振り付けを教えます。
(大体のレッスンはこんな感じ)

側から見ると
「汗かいて痩せそう!」と思いますが、

脂肪が燃え始めると言われる時間は汗をかき始めて30分と言われています。

ダンスのレッスンは激しい瞬間と休みの瞬間があまりにも交互にありすぎるので、

汗を継続的にはかきにくく、
脂肪は燃えにくいんです。

もちろん痩せはしますが、

水が出ただけであって、脂肪は燃えないので一時的にしか痩せません。

もし踊りで痩せたいのであれば、
動き続ける必要があり、どちらかというと

ランニングの方が痩せるのではないかと思います。

さて、話を戻します。

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そんな僕は
この2年間で複数の学校を移動し、特別指導者としてダンスを教えてきました。

一番通う期間が長かったのは
長崎市のとある中学校。

『保健体育』の授業の一環として、
今年はダンスを2週間教えに行きました。
(去年は4週間)


その授業数は2週間で30授業〜。
計4クラスにダンスを教えたので1クラス7レッスンほどでした。

かなりな時間数です。

具体的に何を行なったのかというと、

最初の1週間目で3曲に合わせたダンスの振付を
約30秒ぐらいずつ教え、

残りの1週で生徒たちに課題曲を用意し、ダンスの振付を創ってもらい、

最後みんなで発表会をする。

という感じです。

振付を教えるのは基本、
ダンスの基礎となるステップを約40種類ぐらい教えます。

そして教えてもらったダンスを元に、

自分達で振付を創ってもらうのですが、
今どきの中学校はタブレットを1人1台支給されています。

なので、自分達で
「ダンス簡単ステップ」などのワードを検索し、
振り付けの参考にしてがんばっていました。

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現場の楽屋で一人寂しく撮った一枚。

【授業の目的とは】

ではこのダンス授業の目的は何なのか。

もちろん
「ダンスだけを上手になってもらいたい」
ではありません。

僕個人としては、
授業が終わった後もダンスを続けて欲しいですが、

そんな生徒は全体に1人いるかどうか。
「ダンスを上手になってもらいたい」
を目標にするにはあまりにも乱暴すぎます。

そこで学校の先生と話し合い、
_

”ダンスを通して生徒が努力しているスポーツや夢に、少しでも役立つ知識や創造力が育つ授業にしましょう”

_

となりました。

なので、
技術以上に道徳の授業のような話をダンスを通して伝えていきました。

もちろん得意不得意はあります。
やる気がない生徒もいるでしょう。

しかし、
やるかには1人として取りこぼしたくはありません。

「全員に伝える」

そう思い、まずはやる気になってもらおうと、

生徒たちと初めて挨拶をした際に

「リクエスト曲を教えて」

とその場で即興で踊りました。

すると生徒は
「こいつ意外とやりおるぞ!」
となり、

「やるぞー!」というと

「はい!」と、

「おはようございます」
の3倍ぐらいのテンションで返事をします。

これでやる気になってもらいます。
#シンプルだけどかなりレベルの高いことをする

そしてやはり
障害を持たれた方や、体が不自由な方もいる。

ここからは少し言葉を選ばずに話しますが、

そういう方にも必ず輝く瞬間がある。

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長崎孔子廟 変面師京介さん

【異彩を放つ人】

僕がこの数年でダンスを教えた生徒の中に
「あまり運動神経が良くなくて、生徒の輪に馴染めない生徒」がいました。

その生徒は僕の授業を受けている時、
みんなについていくことが出来ず、すごく困っていました。

しかし、1週間経った頃でしょうか。
急にその子のダンスが上達していたんです。


"art of dance" 「」 - the making - 2022年6月開催


気になった僕は午後の授業を前乗りし、
お昼休みの体育館に足を運びました。

するとやはりその生徒は練習していました。

しかもわざわざ体操服に着替えて、
一人で体育館で練習していました。

気になった僕は
「どうだい?調子は!」

と声をかけると、

_

「んー、自分の踊りに納得はできません。でも楽しいんです。みんなは私が出来ないから練習していると思っています。でも出来ないからやるんじゃないんです、楽しいからやるんです!」と。

_


僕はこの言葉を一生忘れることはないでしょう。

その生徒には自分の表現の壁を越えた新たな

『情熱』がありました。

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その後にその子はダンスグループの中心的人物に。

「こういうステップがあるよ!」
「みんなで頑張ろう!」
とチームをひっぱていました。

体育の先生からも
「Haruto 何かしたの?」と聞かれましたが、

「いえ、何も。あれがあの子の本当の姿なんでしょう。」

とだけ答えました。

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僕が運営するコミュニティ『VH ROOM』


全てのダンス日程が終了後、

その生徒は
次の授業があるのにも関わらず、一人僕のところにきて

「はると先生、ダンス教えてくれてありがとうございました!」

と大きな声で挨拶をしてくれました。

「どうだった?納得のいく踊りはできたかい?」

と聞くと、

_

「いえ、できませんでした!でも、100点満点です!」

_

他の生徒が全員体育館を出て静かになった中、

ステージの上では堂々としていたその子は、

何か新しい自分を発見したかのように

その瞬間、出会って一番の笑顔を見せてくれた。

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ダンス授業を受けた生徒のメモ用紙、すごいなあ。

さぁ。話を本題に戻します。

「異端児」

つまり社会的な常識などを無視して奔放に生きる人。

あらゆる能力がYouTubeやテクノロジーの発展により飛躍的に伸び、

仕事において能力の差別化が難しくなってきたこの世の中で、

異端児のような常識離れした多様な才能は
とても重視されています。

教育の概念はこれから壊れ始めて、

より良い環境が生まれるでしょう。

そんな世の中を作るのはこれからの若い世代でしょう。

身体が不自由とかは関係ない。
お金がないも関係ない。

自分に合った場所とやり方で結果を出せば良い。


僕は自分が持ち合わせた「ダンス」という武器を通して、

「子供たちの創造力が育つ場所」を作りたい。

そんな思いから指導を行なっています。

"異端児の育ち方"

それは紛れもなく、
"情熱"からくる「楽しさ」と「感動の一瞬」
を追い求め、

陰ながら努力を続けた一人の背中にありました。

才能ある子供達は皆、何かに怯えて生きて生きています。

でも、そんな子供達が、
自分の持ち合わせた技術で

自分だけの表現を続ける場所があったら

面白いんじゃない?

育てるのには興味がない。
育つ場所を作りたい。


みんなで頑張りましょう。

本日は以上です。

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