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ヘミングウェイ 老人と海

老人と海 ヘミングウェイを読んでメモる

読み始め、少年が老人を気遣っているシーンのあたりで、
この作品は老いることのむなしさ、やるせなさが描かれていてどんよりしそうだよなあ、読むの憂鬱だなという第一印象。

老人が一人で海に出たあと、その印象は一変。
確かに彼がいてくれればという独白は何度かでてくる。これは自分がもっと若かったらという風にも取れなくはない、だがやるせなさなんて老いの悲しさなんて微塵もなかった。申し訳ない。生命力にあふれた作品だった。

この辺はもうちょっと考えたいところ。より本物を感じたくて原文も探してみた

もし月を毎日殺さなきゃならんとしたらどうだ、と老人は思った。月はさっさと逃げるだろう。だが、万が一、太陽を毎日殺さなきゃならんとしたらどうだ?してみると、
おれたちはなんとも幸せに生まれついているのだ。
Imagine if each day a man must try to kill the moon, he thought. The moon runs away.
But imagine if a man each day should have to try to kill the sun? We were born lucky, he thought.

老人と海 ヘミングウェイ 高見浩訳

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