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なんかの主人公になったような気持ちの結婚直前直後。

入籍前夜から当日にかけて結婚願望低すぎマンだった28歳女の流れです。こんなやつもおるんかと笑っていただければ…


独身最後の夜だ〜〜!!と適当な焼き鳥屋さんに入り、北秋田やら菊のおひたしやらをよばれた入籍前夜。

夜の公園。セブンで調達した缶チューハイ片手にブランコのへりに腰掛けてぼーっとする。最初に仲良くしてもらってた知り合いに男の子がうまれてたり、ああまじで変わらんなあってお兄ちゃんみたいな人とも久々に電話越しで喋ったり。
住んでる場所について、さらりと褒めてもらって、なんだかやっと認めてもらった感じがして嬉しかったな。

そうだよ。わたしが選んだ場所だよ。
ここで生きてるんだよ。


……そんなテンションハイの独身前夜でしたが、当日はまあ死んでました。飲みのダメージを引きずってたのもあるのですが、役所ってなんであんなにテンション下がるんだろか。婚姻届受理待ちの人で一番テンション低かった自信がある。

10分くらいぼーっと待つ。呼ばれる。事前に準備した婚姻届出す。審査するって言われて、世帯どうする?って言われる。まあ、はい。一緒になります。と返す。新たに書類を書く。世帯主に同居人の名前。あとなんか前の本籍と今の本籍と同居人の名前と父の名前を書く。すげえ男系社会だなの名残をしみじみと感じて、面倒くさくなってくる。死ぬまでこの人と一緒にいる覚悟でやってくよ、っていうだけなのになんで私だけこんな書類書いてんだ?…というところで、一度待合席に戻された。クールダウン。

すまんなあ、同居人…あなたが悪いんじゃなくて、この違和感が悪い。これはなにをどうしたら解消されるのだろうね。逆に同居人と立場が逆でも ん????となっていると思うなあ。そんなことをぽそぽそ話してると呼ばれる。

審査が通ったらしい。おめでとうございます。
受付の人ににこっとされると ああ、これはめでたいことなんだなとやっと受け入れることができて、やっと少し笑えた。


そして入籍当日に仕事関係の用事を入れてしまっていたゴミクズなので、1時間程度離脱して、同居人がおすすめしてた合流地点の公園に向かう。

普通に待ち合わせ場所を間違えており公園ではなく海水浴場に。砂浜特有のさらさらじゃりじゃりにハイヒールで降り立つ。馬鹿な…

仕事の用事が終わった開放感ときらきらの海には逆らえず奥までずんずん向かう。ぶわあ、っと広がる静かな海は夏とはまた違ったよそ行きの顔をしていて、よかった。こういう瞬間を噛み締めるために生きてんだなあと思った。

同居人改めパートナーがこちらに歩いてくる。ちょっと怒ってる。歩かせてごめんな。楽しいな。 


帰りにちょっといいホットプレートを買って帰った。それぞれの家に伝わる作り方でたこやきを焼いてたべた。どっちのも美味しいな!?って笑う。

人生そんな感じなんだな。いまたぶんしあわせです。

入籍初夜はインスタライブみて寝落ちしました。そんなもんだよね。へへ。

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