バレンタインデーが毎月あればいいのに

大阪、朝6時。朝日を待つ梅田を歩くのは、数年前にしていた遠距離恋愛のとき以来だ。過ぎ行く人の表情は、ふしぎと東京のそれともちがって見え、なぜだか「関西出身です」といわれるとしっくりくるようで。

東京へ向かう新幹線は、それでも席がいっぱいで、窓際席は取れなかった。日記を書いたり、仕事をしたりしながら、黙々と時間をつかう。新幹線なのにビールを飲まないせいで、どうにも調子が出ない。朝と昼と関係なく、スーパードライを開けるべきだった。

帰京して、そのままKAI-YOUに出社。いろいろと仕事をする。恵比寿でライブを見て、またオフィスに戻って仕事。良かったライブの余韻か、捗る。

日付が変わる前くらいに仕事終わりの恋人から連絡があって落ち合った。ありがたく、バレンタインデーのチョコレートをもらい、ハイボールなど飲みつつ、分け合って美味しく食べる。

恋人はチョコレートが好物なので、半分かじって、半分手渡したりする、おだやかな時間だった。いっそバレンタインデーが毎月あったなら、こんなふうに毎回楽しめるのかなぁ、なんておもったりするくらい浮かれてしまった。

サロンデュショコラで開眼したぼくは、チョコレートが色々知りたい。あぁ、でも、もらうばかりでは良くないから、交互に買えばよいかしら。……別にそれバレンタインデーじゃなくてもいいか。

Facebookで「小学生の息子が初めてチョコレートをもらってきた!」という夫婦のLINEスクショを目にして、ぼくはその彼を知っているのもあって、親戚のおじさん気分で嬉しさを覚える。

ふふん。ぼくのもらったチョコレートにはウイスキーが入ってて、アルコール分3%なんだぞ。君にはまだまだ早かろう。と、勝手に張り合ってみたりする。

#日記 #エッセイ #コラム #バレンタインデー

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