関西人の「シュッとしてる」は難しい概念

石川県小松のビジネスホテルで朝方目覚める。昨晩の食事中に、関西人は他人を「シュッとしてる」と表現することがあると聞いて、それが実は関西ならではの例えだということらしく、盛り上がったのを思い出す。

洗練されてるとか、細面であるとか、ほかに言い換えられそうなものだけど、「シュッとしてる芸能人の例」を挙げあってみると、どうも噛み合わない。単なる外見の問題だけではないようだ。ちなみに、シュッとしてるは褒め言葉である。関西ならではの美意識なのか。

ぼくはシュッとしてはいないよなぁ、と残念がりながら、大浴場でお風呂に入ってから朝食バイキング。めかぶともずくと納豆があると絶対取っちゃう。朝食は断然に和食派です。梅干しは2粒。酒が残ってるときには、緑茶に梅干しを潰して飲む。

ちょっと仕事して後に、朝から取材の続きへ。日本酒づくりのシンプルなのに奥深い感覚的な世界に、ただひたすら感銘を受ける。

昼過ぎに帰宅して、Amazonからの荷物を開封。取材先で試飲させてもらった「人肌燗」のおいしさに目覚め、勢いで800円くらいの温度計を買う。日本酒の人肌燗ブームが絶対これから来ると確信しながら、にこにこする。

友人が勧めていた漫画で、安田弘之さんの『ちひろ』と、続編の『ちひろさん』を一気買いしたのも届いており、めくってみると、これがすばらしくて止まらなくなる。

何が素晴らしいかをうまく言い切れないところはあるのだけど「ちひろ」という彼女のツッコミどころはあるはずなのにその気も起きず、ただ魔性的なる誘いと、生きるための言葉たちに胸を熱くする。かっこいいのだ。こんなふうに生きられたらと、登場人物たちのようにおもってしまうのだ。

この感じ、あぁ、吉田基已さんの『夏の前日』を読んだときにも、ちょっと通ずるところがある。いや、どうだろう。くりかえし読んでみることにする。

時間が来たのでシャワーを浴び、音声収録の機材をたっぷり持って外出で五反田。アシスタントをしてくれている奥岡くんの執筆原稿にフィードバックをしたり、なんかふわふわとトークしたりしつつ、音声収録の現場へ。

定期的にやっている『編集したい系の僕らに』のゲスト回。最所あさみさんを迎えて、鬼頭佳代さんと。最所さんの声がFMラジオのパーソナリティみたいで(秀島史香さんみたいな安心して聞ける声で素敵)、マイクのSENNHISER e945がバッチリ合ってる感じに、こっそりとうっとりする。

https://note.mu/kayokitoh/n/n4a6b0202af10

https://note.mu/kayokitoh/n/nbb4fdf6239b6

いま、第1回、第2回とアップされて、残り2回もあるので、お時間許せば、ぜひ。

帰宅して『ちひろさん』の続きを読みながら寝落ちする。こんなに面白いのに寝落ちするあたり、からだの疲れを実感する。恋人が自撮りの写真をふいに送ってくれて、それがやっぱり可愛かったので、嬉しいなぁ、会いたいなぁ、とおもったりもする。単純だ。

#日記 #コラム #エッセイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?