大人こそ感謝の声かけをしようと思った

「ありがとう」「たすかったよ」「うれしい」

この3つの言葉を子どもたちにかけて、自分の感情を伝えるようにしています。どれくらい伝わっているかはわからないけれど、伝えている自分が「そう思える」と、気持ちが軽くなりますから。

と、今日の取材でお聞きして、わぁー、と感心しながら、これは何も子ども相手に限ったことではないはず。むしろ、大人にこそ必要な声かけで、誰かが何かをしてくれたときこそ、その行為の快さを分かち合えば、心よい関係が続くようにつなげられる。

子どもよりずっと多くのことができるようになったはずなのに、なんでこんな簡単なことに気づけず、できなくなってしまうのだろう。

取材終わりのタクシーで、ふと思いついて話したのは、子どもは何かのきっかけで急に大人になるわけではないのだし、世の中には「人間」という括りしか存在しないので、おしなべて「大人」として接し、考え、伝えることが大事なんじゃないか、ということだ。

子どもといえど想像力があり、直感があり、感情がある。足りないものがあるとすれば、それは知識と経験と語彙である。つまり、「思うこと」はできても、「どう伝えるか」がわからないので、泣いたり跳ねたり甘えたりと、行動や態度で表す。

まぁ、子どもだって子どもなりにいろいろ思うところや感じるところはあるのだし、行動にだって何かしらの理由があるのだとおもえば、ぼくら大人側はすこしなりとも穏やかな気持ちでそれに向き合えるんじゃないかってことでもある。

子育てに関するインタビューをいくつかさせていただいたなかで、なんとなく見えてきた共通項をあげていくと、「子ども扱いしすぎない」が一つのポイントになるのかもなとおもう。

いろんな用事を終えて深夜に家へ帰ってきて、エアコンつけっぱなしで部屋があったかいときの「あ、やっちまったな感」を、大人なんだし、ちゃんとしようよ……と悔やみつつ、事切れるように眠る。

#日記 #エッセイ #コラム

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