LiSAと餃子とわたし

仮眠レベルの眠りから明け、〆切ギリギリの原稿を滑り込み土下座納品して、ばたばたとインタビューの現場へ向かう。

とあるミュージシャンのグループで、アルバム新譜に合わせたもの。音楽メディアもたくさん来るとのことなので、正面からいくのは分が悪かろうと判断して、亜流な問いを投げてみたりする。先日、聞きに行った編集にまつわるトークイベントで教わった方法を結構試してみたりも。なんとか乗り切れた、はず。

帰りにアシスタントの奥岡くんと恵比寿の渋谷餃子という店でたっぷり餃子を食べる。「ここ安くて美味しいんですよー、友達と4時間くらい飲み食いしたことあるんですけど」と屈託なく勧めてくれて、そういえば彼は20代前半のTHE若者であったと思い出す。

インタビュー終わりで疲れてもいたので、餃子と、ザーサイと、辛く味付けたニラのおひたしを肴に、ハイボールやレモンサワーを飲む。

店内BGMでLiSAの『シルシ』がかかって、話しつつも、ちょっと聞き惚れる。先日、インタビューさせていただいたばかりだったので、その発見を彼女の歌声に早速当てはめてみて、意を得たりという気持ちになる。原稿、頑張らねば。

まだ13時だ。お仕事中のみなさまには恐縮するも、なんのことはない、仕事終わりの時間がずれれば、こんなこともある。気にしすぎずにサワーをおかわりする。この前、恋人に「過剰な謙遜は失礼だよ」と大人ぶったばかりだった。そんな言い方が正しかったのか。過去の発言をあれこれ思ってしまうタイプはまったく面倒だ。

仕事の進みがあまりよくなかったので、カプセルホテルを予約して自主的に缶詰することに。これが狙い通りにハマって遅れを取り戻せたし、大浴場でひと風呂いただいてスッキリしたり、ゆるゆると昼寝したりして英気を養う。素晴らしい。カプセルホテル缶詰、めちゃくちゃありだ。

夜遅くに、Podcastも一緒にやってる長谷くんと会う。秋葉原のかんだ食堂が閉店すると聞き、その前に行こうと足を向けてみるも、閉店時間前にもう店じまいしていた。残念。閉じる前に行けるかしら。

飲み屋で、長谷くんとインタビューについて話しまくる。彼はライターさん含めて「意図を全部出しまくるタイプ」らしくて、意見を伝えていくスタイルはぼくとも違って面白い。ほんとに、みんなやり方が違う。

たのしく過ごして、サウナに入りにいくと、サウナ仲間と浴室でばったり会う。みんなでコンビニ前でチョロチョロ飲んでから解散して、寝床のカプセルホテルに帰って、もうひと風呂浴びて、眠る。朝早かったのを忘れていた。眠るというより「落ちる」だった。

#日記 #エッセイ #コラム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?