ネットにちらばっている僕の散漫な土曜日

土曜日のこと。記憶がない。朝起きてすぐ仕事を始めて、気づいたら夜中だったような……Twitterを見返してみたら、どうやら日記を書いてから、 横道にそれたりしながら、仕事をただただ進めていた日のようだ。

Twitterやメールボックス、かわしたLINE、Amazonの購入履歴。そのそれぞれに「ぼく」がいて、その時には何か心が動いていたであろうに、こんなスピードで過ぎ去ってしまうなんて。

短期的な記憶機能にバグがあるのか、それともこの「過ぎ去ってしまうこと」に慣れすぎたのか、あるいはそれだけ日常が平和ということなのか。

森博嗣さんの『集中力はいらない』という新書をポチっていた。たしかなにかのウェブメディアで記事を読んで、1時間ずつ集中する方法が僕にとっても新鮮で、なおかつ相性が良さそうな気がしたのだ。

そういえば、ぼくが集中力を鍛えたのは小学生の競技ドッジボール選手だったときがピークで、あれは1試合5分間で最大3セットマッチだから、いうなればおよそ20分間くらいを集中しきるのを繰り返すのだった。大人になってそれが伸びたとして、1時間や2時間なんて、できるもんでもないだろう。

小説を書いているときは「ゾーンに入る」みたいな感覚があって、夜通しで突き抜けたことがあったけど、いまは体力的にも難しいだろうし、ほかの方法がやっぱり必要で。今のところは25分タイマーのポモドーロテクニックがいちばん良い感じ。森博嗣さんよりもさらに短い区切りだけど、まぁ、とにかく「集中力」とかいう幻想をいかにやり込めるかは、スマホやPCで通知まみれのぼく(あるいはぼくら)には、向き合うべき課題のはず。難しいね。

そうだ、スーパーでお値引き品の野菜やお肉を集めた豚汁をつくって食べたのが土曜日だった!これくらいの一日だって、もちろんある。そこにドラマは起きないから、ちいさな感情や気づきを書き留める日記が必要なのですね。

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