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コロナ禍で世界最高峰に挑むために、わたしたちが手に入れた「最強の武器」


こんにちは。
株式会社ヤマチクの3代目、山崎彰悟です。
ヤマチクは、熊本の山奥で「竹の、箸だけ」を57年間作り続ける小さなものづくり企業です。


コロナ禍で売上が半減している逆境の中、私たちはイギリスで開催されている世界最高峰のパッケージデザイン賞「Pentawards」に挑戦しています。
(詳細は以下のnoteをご参照ください。)

最終選考用の写真を、無謀にも日本最高峰のスタジオを持つアマナさんに撮影していただきました。(しかも破格で。)

しかも撮影を担当してくれたのは、サントリーやAudiなどを担当される超一流カメラマン、小山一成さん。

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緊張感あふれる撮影現場。

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パッケージの作り込み。並べ方。
光の当たり具合。
影の映り方。
ロゴの栄え方、などなど。

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(設計者である池田紙器工業の吉永さんが、わざわざ東京まで来てくれました。しかも完全プライベートで。笑)

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okaeriの魅力を最大限に引き出すために、些細な事にも妥協なく取り組みました。

アマナさんで撮影したのは5カット。

朝から始まって、撮影終わったのは夜20時過ぎ。
皆さまのご協力のおかげで、最高の写真が撮れました。

それでは皆さんお待たせしました。
いよいよ写真を公開します。

アマナさんで撮影した5枚と、これまでに撮っていただいた写真5枚。

この最高の10枚で、私たちは世界最高峰に挑みます。


1枚目。

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photo by 川畑 和貴

お馴染みのokaeriメインビジュアル。
これは絶対に欠かせません。
箸立てに入れたイメージなのですが、花火みたいで美しい。
Pentawardsの最終審査に残ったのも、この写真のお陰だと思います。


2枚目。

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photo by 大塚 淑子

今回のエントリーに向けて、熊本のとある竹林で撮影した写真。
okaeriのパッケージは、「竹取物語」をモチーフに作っています。
そんな世界観を表現した神秘的な1枚。

これまでokaeriでは「和風」なイメージカットを撮ったことがことがなかったのですが、今回は審査員は海外の方がメインなので、あえて「MADE IN JAPAN」を推してみました。

欧米には竹が生えていないので、「竹は生命力の象徴」という説明も入れています。


3枚目。

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photo by 小山 一成(amana)

okaeriのパッケージは、古紙と間伐材から作られた森林循環紙を使用しています。その独特の素材感がしっかりと表現されています。

そしてokaeriのロゴは、カッパー(ブロンズ)の箔押し。
せっかくならそれも伝えたい。

「いやらしくない程度で、正面だけキラッとさせられますか?」

天才デザイナー杉村さんの何気ない一言で、めちゃくちゃ時間かかりました。笑
お陰でシンプルだけど、こだわりの詰まった写真に仕上がりました。


4枚目。

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Photo by 小山 一成(amana)

竹の断面をイメージしたパッケージ。
こだわりのライティングで、立体感が半端ないです。
計算しつくされた細かな設計や、組み立ての精巧さもこれで伝わるはず!

「どうやって作ってんだ!?」

超有名グローバル企業のトップクリエイターたちの度肝を抜きたい。笑


5枚目。

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photo by 小山 一成(amana)

サイズが5種類あるokaeriを綺麗に並べて、「竹林」を表現しています。

「木漏れ日」感が半端ない。

しかもいい具合にロゴに光が!

パッケージの天面にある「赤い丸」もチラリ。
実はこの2つの赤い丸は「インフィニティ(∞)」を表現してます。

これからもずっと、日本で竹のお箸を作り続ける。


そんな私たちの決意表明です。


6枚目。

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photo by 小山 一成(amana)

ここでガラリと印象が変わる1枚。
グリーンの背景は初挑戦でしたが、ロゴも赤いシールも映えます。

サイズが5種類あるokaeri。
でも、パッケージは1種類だけ。
1種類のパッケージだからこそ、「家族みんなで使える」価格帯を実現できています

私が最終審査で1番伝えたかったのはこの部分です。

お箸の長さによって、パッケージの高さが変わります。
よく見たら、下の土台になっているパッケージの出てる長さが違うんです。

「サイズが書かれた赤いシールは、手張り感あった方がいいですよね?」

整然と並べてある中で、あえてこのシールはあえてビッチリ揃えずに。


7枚目。

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photo by 小山 一成(amana)

okaeriには販売什器があります。
この什器を使うと、竹林っぽくディスプレイすることができます。

説明的なカットなのでどうなるのかと思いましたが、信じられないぐらい幻想的に仕上がってます。

実際にokaeriを導入された小売店様には無償でご提供してまして。
省スペースで、しかも簡単に売り場を作ることができると大好評です。

お箸は「くらしの道具」
どんなに素晴らしいデザインでも、実際に使っていただかないと意味がありません。

だからヤマチクは「いかにお客様の手元に届けるか」まで、徹底して考えます。
ここも「技術点」に加えてくれないかな。笑


8枚目。

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photo by 白木 世志一

おなじみ「竹取の翁」

そもそもokaeriを作った理由は、この人たちが物心両面で「やりがい」を感じられる仕事にするためでした。
だからこそ、この写真はどうしても入れたかったんです。
商品写真ではありませんが、生産背景もしっかり伝わるといいなぁと。

しかも竹は持続可能な資源として欧米では注目されています。
さすがの審査員も、この竹の大きさには驚くだろうな。笑


9枚目。

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photo by 大塚 淑子

okaeriを大切な人へのプレゼントにも使って欲しいんです。

例えば出産祝い。

生後100日目の「お食い初め」の時に使って、実際にお箸を使うようになるまで保管できる。

okaeriのパッケージだからこそできる、特別な贈り物です。

この写真はとあるご家庭に突然お邪魔して、撮らせていただきました。笑

ママからお子様へ。
決定的な瞬間を捉えた一枚です。


そしてラスト、10枚目。

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photo by 川畑 和貴

最後はやっぱりこれ。
okaeriのフルバリエーションが整然と並んだ1枚。

okaeriのリリースから1年。
リーフレットやメディア掲載、アワードへのエントリーなど、幾度となくこの写真にはお世話になってきました。

今回もまた、わたしたちを世界に導いてくれるはず。


わたしたちが得た「武器」は、写真だけではない。


そして今週、無事のPentawrds最終選考へのエントリーが完了しました。

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様々な方のご支援のおかげで、コロナ禍の苦境の中、世界に挑むことができました。

田舎の零細企業からの撮影依頼を、ご快諾いただいたアマナの皆さま。

ヤマチクのリブランディングをずっと支えてくれているデザイナーさんやカメラマンの皆様。

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そして何より、先行きが見えずに不安な中で、世界に挑戦するための資金を「POP-UPで稼ごう!」と言って私の背中を推してくれた社員さん達。
(ちなみにたった2日間で50万近く売ってくれた。)

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今回得た「最強の武器」は、写真だけではなく、この人たちとの「絆」なのかもしれない。

わたしはそう感じました。

とにかく今やるべきことは全てやりました!

あとは結果発表を待つのみです。
結果が出るのはおそらく7月末~8月中旬でしょうか。
結果が出たら、またご報告します。

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もし受賞したら、okaeriが手に入りにくくなってしまうかもしれません。
そうなる前に手に入れたい方は、こちらのオンラインショップで。笑


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