親からも先生からも他の大人からも、
子どものころからずっと言われ続けた言葉。
「他人に迷惑をかけるな」って、ホントかいな。
他人に迷惑をかけずに生きていける人がいるのだろうか。

「迷惑」は辞書によると
「他人が不利益を受けたり、不快を感じたりすること」だと。
ならば、その人が「好きな人」からや、その人が「好きなこと」なら
不利益かもしれないが、不快は感じない場合もあるだろう。

いやしかし待て。

好きな人や好きなことでも、そのときのコンディションによって
不利益で不快なことを感じてしまうのもまた人間である。
大好きなカヌレを満腹まで食べた矢先に、
別の人からさらにプレゼントされたら迷惑とわたしなら感じる。
不快である。

迷惑にはありがた迷惑もあるじゃないか。
余計なお世話というやつだ。
体調がすぐれないときすぐ寝たいのに「大丈夫？」というLINE。
スタンプを押すのも面倒で迷惑に感じる。
ほっといて欲しい。

そんなこんな考えると、いかなる行為も時として相手が誰であれ
迷惑をかけてしまわないか。

しかしそんなことまで考えずにとにかく
「他人に迷惑をかけるな」と
言語道断で迫りくる正しさの押し売りもあるだろう。
それこそいい迷惑である。

ここまでぐるぐる考えてみても
他人に迷惑をかけずに生きていくのはほとんど無理と思う。
いつも誰かの迷惑になりつつ生きているという前提を持ったほうが
他人に迷惑をかけることが減るような気がしてならない。

つまらないことをダラダラ書いて迷惑をかけてしまった。
貴重な時間を奪ってごめんなさいm(__)m