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TikTokを抜いて、欧米でダウンロード数1位になったアプリ「Zynn」って?

皆さんこんにちは。エンジョイジャパンの橋本です。ショートムービーアプリと言えば、まっ先に思い浮かぶのは「TikTok」ですよね。実は先週、欧米のIOSで、TikTokを抜いてダウンロード数1位になった中国の資本が入っているショートムービーアプリがあります。それが「Zynn」です。本日は、「Zynn」をご紹介したいと思います。


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Zynnは今年の5月9日に、欧米のアップルストアに登場し、1ヶ月もしないうちに、TikTokを抜いて、「エンターテインメント系」と「総合ランキング」で1位に選ばれました。

では、飛躍的な成長を見せてくれた「Zynn」は、どのようなアプリなのでしょうか?

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Zynnの特徴は、「ショート動画の自動再生」、「リマインド再生」、「動画見る時は上下にスライドする」等、TikTokに似ている部分が多くあります。また、動画撮影、編集、加工など全てZynnのアプリ内で完結し、動画をTwitter、Facebook、Instagramにシェアすることが出来ます。

ここまで見ると、TikTokのパクリではないかと疑われますが、実はZynnが短期間で成功している理由は他にあります。

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現金をばらまく作戦

Zynnを立ち上げるとすぐに、「新規ユーザーは最高20ドルのキャッシュバックがもらえる」という通知が届きます。それだけではなく、Zynnはユーザーを獲得するため、「友達招待」という機能も導入しています。5人の友達を招待すれば、招待したユーザーは110ドルのキャッシュバックがもらえます。

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友達招待以外に、動画を見るだけでもお金が稼げます。動画の下にプログレスバー(You tubeなどにもある、動画が全体でどれくらいの長さがあり、今どれくらいまで再生されたかが分かるバー)があり、1回最後まで観ればポイントがもらえ、100ポイント溜まれば1ドルがキャッシュバックされるという仕組みです。動画を見なくても、再生だけさせておけばお小遣い稼ぎが出来ます。現在、多くの欧米人たちがこの機能を使って稼いでいて、中には1,000ドル以上稼いだ人もいました。

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キャッシュバックでもらったお金は一定の金額を満たせば、PayPalを使って引き出すことが可能で、他にはアマゾン、ウォルマート、ドミノ・ピザなどで使うことも出来ます。

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Zynnの背後にあるのは、中国のショートムービーアプリ「快手(Kwai) 」

現金をばら撒くというプロモーション手法を取ったZynnの背後にあるのは、TikTokの競合「快手(Kwai)」です。快手の中国国内のDAUは、TikTokに比べて少ない傾向にあり、去年約300億ドルの融資を受けた快手は上記のような現金をばらまく戦略で欧米市場の開拓をスタートさせました。ただし、快手に取材したところ、Zynnの新規ユーザーの状況、プロモーションの実施期間などは非公表、そして気になる「あとどれくらいのキャッシュバックをするのか」についても、まだはっきりと決めていないそうです。今後、快手とTikTokの競争はさらに激しくなるのでしょうか?

以上ショートムービーアプリ「Zynn」のご紹介でした。今後日本や中国でも普及するのかまだ分かりませんが、仮に同じくキャッシュバックがもらえるプロモーションを中国や日本で実施した場合、きっと新規ユーザーは増えるでしょう。皆さんはどう思いますか?

気になることがありましたら、ぜひ橋本までご連絡ください。

メール:hashimoto@enjoy-japan.jp

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