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日記、草稿、メモ

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最近の記事

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◆『教科書名短篇 少年時代』(中公文庫、2016)数編斜め読み。瀧本哲史『僕は君たちに武器を配りたい エッセンシャル版』(講談社文庫、2013)読了、微妙だったがビジネス書の基準点にしたい。満井春香『どうせ、恋してしまうんだ(1)』(講談社、2021)4巻まで読了、すごく巧い。

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      ◆斜め読み 西村幸夫『県都物語 47都心空間の近代をあるく』有斐閣、2018 橋爪紳也『あったかもしれない日本 幻の都市建築史』紀伊國屋書店、2005 坂口謹一郎『世界の酒』岩波新書、1957 ◆坂口謹一郎『日本の酒』(岩波新書、1964)概ね読了。 「表でもわかるように、酒は年とともに、大きなテンポで甘口に傾き、しかも、大正四年と一〇年との間と、昭和五年と一三年との間あたりにとくに急激な上昇点があるのは注目に値いする。前者は第一次大戦、後者は第二次世界大戦の発端に当る時期

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        ◆小林秀雄、岡潔『人間の建設』新潮文庫、2010年(初出1965年)読了。岡潔、授業で読んだときは反発を覚えることが多々あった。今読むとすべて肯首できる。本の読み方が変わったのだろうか。 「小林 私の家に地主(悌助)さんという絵かきさんがときどき来るのですが、この人は石や紙ばかりかいているのです。私はその人の絵を個展で買ったのですよ。大根が三本かいてある。徹底した写実でして、それを持って帰って家内に見せたら、この大根は鬆(す)がはいっている。おでんには駄目だと言うのです。そ

        • 1/11

          ◆鴻上尚史『発生と身体のレッスン 魅力的な「こえと「からだ」を作るために」 増補新版』(白水社、2012)https://www.amazon.co.jp/%E7%99%BA%E5%A3%B0%E3%81%A8%E8%BA%AB%E4%BD%93%E3%81%AE%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B9%E3%83%B3-%E5%A2%97%E8%A3%9C%E6%96%B0%E7%89%88-%E9%AD%85%E5%8A%9B%E7%9A%84%E3%81%

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          ◆阿部公彦『病んだ言葉 癒す言葉 生きる言葉』(青土社、2021年)病んだ言葉 癒やす言葉 生きる言葉 | 阿部公彦 |本 | 通販 | Amazon、読了(1/10に読み残してた最後の2編読了)。阿部公彦やっぱり面白い。東大の権威を全然感じないのがいつもながらずるい。あと「本を読むのは苦手」とか「小説はそもそも読めないもの」って言ってくれるのありがたい。本ってやっぱりスラスラ気持ちよく読めるものではないよね。 ◆「卑近な例で言えば、私たちは生活の中ではわかりやすい価値に注

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          ◆1月7日、ワクチンの副反応もありさっそく日記が中断したが、とりあえず回数だけは稼いで辻褄を合わせる。『月刊スピリッツ』2023年1月号読了。月刊誌をわざわざ買って家で読んだのはたぶん初めてだが、良い。漫画のサイズは大きいければ大きい方が良いのではないか。 ◆菅原亮きん『東くんの恋猫』第5話「武蔵」。変わった作風。「絡。」「溢。」「去。」みたいな漢字一文字+句点のフキダシが佐々木マキっぽい、というのに偶然気付いたけれどそれ以外どこからこの作風が来たのかわからない。 ◆岩崎

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          ◆読書猿『独学大全―絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法』(ダイヤモンド社、2020年)読了。密度が若干薄い気がするのと、自分に必要ない項目も多い気がしたため、同著者の『アイデア大全―想像力とブレイクスルーを生み出す42のツール』(フォレスト出版、2017年)や『問題解決大―ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール』(フォレスト出版、2017年)を含めてどう読めばいいかよくわかっていないかったが、たぶん一生読まないつもりで通読、が吉。 ◆以下参考

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          ◆ロバート・ダーントン『革命前夜の地下出版』(岩波書店、1994年)革命前夜の地下出版 (NEW HISTORY) | ロバート ダーントン, Darnton,Robert, 素子, 関根, 宏之, 二宮 |本 | 通販 | Amazon。全体を斜め読みの後第1章のみ精読。個人的に、歴史学の方法論や18世紀フランスの啓蒙思想あたりの学習に今後役立っていくのではないか。シンプルに面白く読みやすい歴史書。 ◆方法論。「一枚の大きなタブロー」ではなく「一連のスケッチとして書くこと

          日記をはじめる

           1969年に大学3年で自殺した高野悦子の日記3部作のうち、2作目、高校3年から大学2年の間に書かれた『二十歳の原点序説』※を少し前に読んだ。本が読めない、ずっと眠くて授業に出れない、自分のテーマがない、などがよくわかるなと思った。  赤裸々で正直な日々のボヤキと告白。  しかしなんというか、わけのわからない文章といったものがほとんどないのは、不思議といえば不思議だった。むしろお手本のような日記に思える。文法にどこにも瑕疵がなくて、説明も不足がない。誰が読んでもわかる。かと

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          『ムーミン谷の彗星』ーバラバラな家族

           トーベ・ヤンソン『ムーミン谷の彗星』の感想を急ぎ足で。はじめに言うのはなんだが、まずあとがきが良かった。「日本の読者のみなさんへ」と題されたこの小文から、少し抜き出そう。  わたしは、平和な家族をえがいてきました。  だれもが、うちあけたいと思わなければ、それぞれの秘密を胸に秘めていられます。 「何時に帰るの?」とたずねる人もいなくて、夕食におくれた人は食糧室におしかければそれですみます。ひとことでいえば、だれもがおたがいを、気のとがめるような気分にさせないのです。そして

          『ムーミン谷の彗星』ーバラバラな家族