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「健康」をアップデートする

1月以上前になるんだけど「情報ひろばサイエンスカフェ」にて、「医療×経営~健康だって『経営』だ!!」と題したサイエンスカフェに参加してきた。講師はミナケアの「ミナケア」代表取締役の山本雄士さん。カフェの様子はこのレポートに詳しい。ざっくりエッセンスをまとめてしまうとこんな感じ。

『病気を治すより、病気にさせない方法を考えるほうが大事。そのためには「健康」を個人レベルと個人に関わる環境レベルでマネジメントすること。』

言われることはごもっともなんだが、「健康をマネジメント」って一体どうすればいいんだろうか。僕が「健康」に感じる印象としては、とても個人性の高いことだということ。誰だって自分の健康のことを大っぴらに話したくないし知られたくない、だから専門職には守秘義務が課せられている。これをマネジメントとなると、だけでは限界があるし、多くの周囲の関与が当然必要になってくるわけで、、、もうこれは「健康」をアップデートして新しい価値に置き換えてしまった方がいいのではないだろうか。

こんなことをサイエンスカフェ以来考えていて、noteを書きたかったのだが踏ん切り付かず1か月も経ってしまった。あまり悩んでてもよくないので、一旦、今のところの考えをまとめてみたい。

あっさり言ってしまうと、僕は「健康」を「活力」に置き換えた方が良いのではと思う。「健康」ってどうも「守る」っていうイメージで、守れなくなったら医者にかかって回復するという、、前向きな語感がないんだよなぁと。それに、人が本当に欲しいのは健康っていう状態より、どんな状況でも前を向ける活力なんじゃないかな。だから、「活力」っていう、よりフロント側の価値に置き換えた上で、これをどうマネジメントするかと考えた方がいいのではないか。(英語だとvitalityだろうか。とするとvital managementだとかvitality careだとか。。。)

「活力」をもちだしたのはもう1つ理由があって、「健康」より普遍の価値にした方がいいと思うから。それは健康の定義を考えた時、五体満足で、精神健全で。。。って考えると、障害をもって生まれた人はどうなるんだと。以外に排除的な価値なんじゃないかなと気づいた。対して「活力」が大事って言ってしまえば、その人のそれぞれの世界で活力がもてればよいと言うことになると思う。

一旦「活力」で押し通すことにして、マネジメントの方法について考えてみることにする。まず必要なことは、自身の身体的、精神的な状態を知ること。さらに、将来どう変化する可能性があるか、医療・健康情報を知り想像すること。ヘルスリテラシーという言葉もあるらしい。ここで大事なのは自分の「活力の使い道」と「活力を保持できる条件」をはっきりさせることだと思う。言い換えると「人生で何をしたいか」「人生でどうなったら生きていられなくなるか」を整理しておくことになるか。これらがあると、あまたある有象無象の情報から自分に必要なものだけ選別出来て、自分にとってのヘルスリテラシーを高められるだろう。

次に自分の「活力の使い道」と「活力を保持できる条件」を周囲に話して、必要な時にサポートが得られるようにしておくこと。周囲の人もその人のサポートとして何ができるか考え行動すること。これはエンパワーメントっていってもいいかも。まさに組織開発と同じようなアイデアになってくるが、企業組織だけでなく、自身の健康、活力をテーマに家族、コミュニティを巻き込んで「活力」のエンパワーメントを考えていくことが必要だろう。

最後に、以上の2点の実施を促す制度、仕組み、サービスを、社会的に整えていくこと。健康診断、メンタルヘルスチェック等は基本的な仕組みになるだろうが、守秘性が高いので活用性が難しい面もある。「活力」をキーワードとして、もっと気軽に話せる場、色んな知恵をもらえる場があってもよいのでは。これらが「サードプレイス」として定着すれば、経済価値も期待できるのでは。また、サイエンスカフェでは「投資型医療」という発想も提示されていたが、自身の健康や活力にまつわる経験が将来誰かにとって役に立つ、未来に投資していると考えてもいいかも。しかし、信頼性や客観性を担保する必要があるか?AIやブロックチェーンでそれが実現できないか。。。

やっぱり、とりとめない感じになってしまったが、また別の機会にもう少し考えをまとめて書いてみたい。

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